強い抗不安剤(精神安定剤)レキソタンを飲んで寮を出発した。
ただいま、東京行き新幹線の中である。
一人で新幹線に乗るのは初めてなので、いろいろ間違ったりした。
まず、岡山から京都へ帰るおりに先輩や同輩がやっていたように自動きっぷ販売機の前に立った。
最初は順調だったが、切符を「2枚にするか1枚にするか」というような選択問題がいきなり出題され、間違える可能性への恐怖心で、購入を断念。
隣 . . . 本文を読む
とにかく北へ。
鴨川公園を制覇するのだ。
そして鴨川の始まりの場所を見るのだ。
よくは知らないけれど、鴨川というのはもともと水量が少なくて舟運に向いておらず、なんとか水をひいて舟運できるようにした川らしい。そんなようなことがどこかに書かれていた。
鴨川を上流(北)へ行くと、二股にわかれている。鴨川というのは二つの川が合流したものなのだ。
ひとつは賀茂川。もうひとつは知らない。
まぁ、 . . . 本文を読む
二条大橋からまた北上していくとだんだんと道がよくなっていき、そろそろ公園かなぁとか思いはじめた。
天気は相変わらず不安定で雨が降ったり止んだり晴れたりくもったり、晴れてるのに雨降ったり。
まぁ、日が照り付けて灼熱と化すよりはマシだろうけれど。
あ。……と。
なにやら公園然とした雰囲気が漂い始めた。ようやく目的の鴨川公園なのだろうかと辺りを見渡す。
と。
発見した。
“鴨川公園”の文字 . . . 本文を読む
鴨がいるから鴨川だなんて誰も信じないし疑う余地しかないだろうと思うのだけれど、万が一信じて大恥をかかれるとなんか悪いので言っておくけれど、「鴨がいるから鴨川」だなんて嘘である。『クビシメロマンチスト』に書いてあるので一度、読んでみるといい。
歩いていると11時を過ぎたのでそろそろ昼飯を調達しないといけないなと思い、二条通りに出た。
その際、河原に遊びに来ていた幼い姉妹の後をつけるようなシチュ . . . 本文を読む
本に書いてあったけれど、鴨川というのは「鴨がいるから鴨川」というネーミングらしい。
というわけで鴨を撮ってみた。船形の石の上にいたのをカシャリ。
ぼくは相変わらず北上を続けていた。いったい自分はどこを何を目指して歩いているのだったか……それすらも忘れるくらいに歩いた。
といっても距離はそんなになくて、川沿いの土手から河原に降りようとしてズッコケたり、その拍子に怪我をしたり、その様子を地元の . . . 本文を読む
三条大橋がすごかった。
写真には撮らなかったが(撮ると橋を渡っている人間が写るから)、ちょっぴり感動。
木だった。
木でできていた。
まぁ、橋を支える柱みたいなものはコンクリで固められていたが、ほとんど木だったのである。
風情があるよなぁ……。
またしばらく北上すると、今度は鴨川に石が横一列に並んでいた(写真参照)。
どうも、対岸に渡れるらしい。
こういうのを「粋」だと思うのはい . . . 本文を読む
鴨川沿いを北上していると左に川みたいなのがあって、鴨川と平行して流れていた。
きれいな水で、小魚が泳いだりアメンボが浮いていたりした。
ところどころになにか金属の取り付け具みたいなのがあり、工事のおじさんが鉄筋のやぐらみたいなものを建てていた。それは川沿いの料亭などの店々に繋がっていて、ベランダというかテラスのようになっていた。
つまり屋外スペースを設けて鴨川を眺望できる清涼な雰囲気を提供 . . . 本文を読む
土曜日。
たった一晩泊まっただけなのにえらく散乱した部屋を無理やりに片付けて寮を出た。
バス停で時刻表を見るとバスが来るまで少し時間があり、すぐそばのコンビニで時間を潰した。立ち読み。
バスに乗り、京都駅に着いたのが9時過ぎ。20分まで待って、さてどこへ行こうかしらと駅にある地図を見に行った。
千本中立売を目指してまず西へ歩いた。が、堀川通りまで来てしまい道がわからなくなってコンビニで地 . . . 本文を読む
電池が一本しかないからこれで最後にする。
明日朝9時にJR京都駅前で待つ。
上下真っ黒ででかい黒のカバンを持っているのがぼくだ。
もしかしたら青いジャージの上着を着ているかも。
煮るなり焼くなり好きにしてくれ。
. . . 本文を読む
さて問題は、明日一日をどう過ごすか? ということだ。
会社の行事は今日で全て終了したので、明日のバス出発まで暇なのだ。
そして出発時刻はというと午後6時10分。
翌朝8時にここを出るとして、約10時間の暇時間。
アホか……。
だれかと一緒ならまだしも、ぼくはただ一人きりだ。しかも暇人のぼくは、決して暇潰しが得意なわけではなく、むしろ不得意である。
ちぇっ……だれか誘っとけば良かった… . . . 本文を読む
懇親会が無事、終了。
りんごジュース二杯とウーロン茶一杯と普通に出たあったかいお茶一杯とビール七杯(たぶん)を飲み干した。
意外と酔わなかったので助かった。
高揚感すらない。
顔が赤いとも言われなかったし、自分で鏡を見ても普通だった。
もちろん暴走もしなかった。
素面(しらふ)というやつか?
ビールは不味(マズ)かったが。
りんごジュースは果汁100パーセントで、すごく甘くて美味 . . . 本文を読む
散策終了。
かなり疲れた模様。
これから懇親会?
ふざけんな。もう無理。帰る。
んー。でも体力はまだ余ってるかな。散策の道中、オレだけ手ぶらだったしね。
会社の人や同僚の機嫌を損ねないようにしなきゃね。
一番怖いのは酔って暴走すること。
死ぬよ。
社会人生命が。
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完了。
バスに乗ったのが9時37分。最寄りのバス停に着いたのが10時前。10時40分まで読書(『クビシメロマンチスト』)して、今スーツに着替えた。
真っ黒のダークスーツ。
黒スーツ。
でも夏用。
みたいな。
カッターシャツの首の部分が締まってちょっとキツいけど……ま、これぞクビシメロマンチストだ(決してロマンチックではないけれど)。
暇潰し兼着替えの舞台になったのは公園の施設。温水 . . . 本文を読む