「よぉ。あんたが《ブラッドライカー》さんかい?」
タイチは、屋上の扉を唐突に開け放ちつつ、言った。相手の存在など確認せずに。
屋上には人影がなく、ただ、ぽつんと1人の男がこちらに向かって立っていた。
大柄で筋肉質な男。少し背の低いタイチと比べると、頭二つ分デカい。
その顔は、遅いぞ、と言わんばかりに怒りの形相を形作っている。
「遅かったじゃねえか! 何ちんたらやってたんだよッ!」
顔も . . . 本文を読む
だが、まだ事態は結末を迎えていない。
「で、どうする? 『1人で来い』と書かれていない以上、1人で行く必要はないけど。
まぁ、1人で行くってのも、度胸試しにいいかもしれないけどな」
タイチが、今度はいたずらめいたシニカルな笑みと声音で、恐い事を言い始める。
「や、やめろよ~……」
冗談に聞こえなかったのか、将太は少し怯えて言った。
(こりゃ、いいカモだわ……)
タイチは、気弱で、ネガ . . . 本文を読む
小説ばかり(しかも細切れ投稿)を読むのも飽きるでしょうから、
たまには、作者の近況を語ってしまいたいと思います。
昨晩、友人から、「プロ作家養成塾」なる著書を借りました。
そういえば、作者は現在、小説(と言えるのか?・苦笑)を執筆中ですが、
あんまり「小説」って、読んだことないんですよ。
「プロ作家養成塾」には、
「最近は、ろくに作品(小説)を読まないで、自己流で書くアマチュアが多いが、それ . . . 本文を読む