きょうびの学生諸君は、今日で夏休みが終わるだろう。
私なんか締め切り直前の課題に追われる毎日を送っているというのに。
まぁそれはいいとして、昨日だったか、おとといだったか我孫子武丸先生の『0の殺人』を読了した。
なるほど、我孫子くんはすごいこと書くな。
ははぁ、うん、ホントにすごい。
私はてっきりああなるのだと思っていたのだが、違った。表紙の絵に騙された。
しかしすごいな、うん。こう . . . 本文を読む
ようやく、まっとうな小説を掲載することができました。
物語の核心にまったく触れていないファンタジー小説の一話、黒い妄想の夢落ち、半分実話の異世界トラベルもの、ハエ視点の不潔物語、ビンボーネタのノンフィクション……と、はっきり言って、全然まともな作品がなかったですからね。今までは。
いや……今回も、まとも、ではないかもしれません。
ボクは作者なんですが、自分にもこの小説がどのようなジャンルに . . . 本文を読む
はー疲れた。
現実世界に行っている間に、メールが千通以上来ていた。
いまようやく、チェックし終わったところである。
昨日もおとといもアニメ「フルメタル・パニック? ふもっふ」を見ていた。
普通の「フルメタ」じゃないやつ。
いや、よく知らないけど、寮の同室者が見ていて気になって、一緒に見てしまった。
なるほど、脚本が原作者なのか。
実に面白かった。
やはりライトノベルは、こういう . . . 本文を読む
手記1
私がこのような手記を残したのは、なにも罪の意識があったからではありません。
ただ、この記念すべき出来事の「真相」を何かのカタチにして残したかっただけなのです。
去る、二〇〇五年七月四日。
私は一人ぼっちになりました。
それまでは、母マサコ、兄ケンジとともに、一つ屋根の下で暮らしていました。
しかしその日、兄は死に、母は兄を失ったショックで記憶喪失になったのです。
兄は後日 . . . 本文を読む
現在4
私は予定通りポストに入っていたそれを握り締めて眠った。
それは紙で包装されており、案外小さかった。
今夜は熱帯夜らしいが、冷房が効いているから涼しい。
計画がうまく行きそうだ、という安心感からか、私はすんなり眠りにつくことができた。
計画の成功を天に祈るまでもなかった。
私は予定通り、八時に起きた。
ケンジの部屋を確認すると、彼はいなかった。
リビングに下りてみるとテ . . . 本文を読む
現在2
ノックの音で目が覚めた。
誰かが部屋のドアを叩いている。
誰かといっても、カケルのわけはないから、ケンジだろう。
「お母さん、もう五時ですよ」
案の定、ケンジの声がして、私は安堵した。
「はいはい。ありがとうね、ケンジ」
私はそう言って立ち上がった。
少し頭がくらっとするが、疲れはとれたらしい。
仮眠のつもりが四時間も寝ていたのかと思うと、自分でも笑ってしまう。
ドアを開 . . . 本文を読む
回想1
ある初夏の日、私は息子の殺害を決意した。
私の家族は現在のところ三人しかいない(もうすぐ二人になる予定だが)。
夫とはもう何年も前に別れて、二人の息子を私は引き取った。
私は専業主婦で収入はないが、父が資産家なので金には不自由しない。
子供の頃は父を嫌ったものだが、今は逆に好きだ。父がいなければ、私は息子を引き取って養うことができなかった。それどころか私自身、生きていけなかった . . . 本文を読む
皆様、お久しぶりです。
加辻後 石矢でございます。
現在、8月27日午前7時20分です。たった今、京都から帰還いたしました。
例の「先生に借りたパソコン」を用いて、京都の土産話をしようと思います。
といっても、雑多な日記やらメモやらを引用して注釈をつけるだけですが。
先に申しておきますと、京都はいいところでした。
特に**市のとあるアパート(○○荘という名前です)に住んでいる子はよい . . . 本文を読む
8月13日
きょーはダルーい1日だった。
午前中、必死で製図の課題(パソコンを使うもの)をやっていたのだが、ちょっと別室で休憩している隙に、祖母に電源を切られていた。
今日のがんばりは無かったことにされてしまった。
くそ、こんなことなら上書き保存しておくんだった、と激しく後悔した。
やり場のない怒りが込み上げてきて、もう何をやる気も起こらなくなってしまった。
とにかくムシャクシャして . . . 本文を読む
8月10日
今ニュースを偶然に見て驚いた。
年間30日以上欠席する不登校の中学生が、37人に1人という割合で存在しているらしい。
僕はかれこれ12年以上学校に通っているけれど、不登校の生徒なんて周りにはほとんどいなかった。合計したって、せいぜい1人か2人だろう。
だから、37人に1人というのは驚異的だった。
イジメのないクラスはない、というようなことを僕はある作品に書いたのだけど、それ . . . 本文を読む
8月5日
予定通り、我孫子先生の短編集を読んでいる。
しかしこれ、ミステリではなくホラーの短編集なので、ボクのミステリ好奇心が満たされることはなかった。
これは『たけまる文庫 怪の巻』という文庫本で、『小説たけまる増刊号』(雑誌風の装丁で注目を集めた単行本)のホラー系作品だけを文庫化したものである。続刊の『たけまる文庫 謎の巻』がミステリ作品集になっている。
収録されている一作目「猫恐怖 . . . 本文を読む
7月31日
いやはや、危ないめに遭った。
いや、危ないというより嫌、なのだけど。
私は昼に、いつものようにビラ配りをしていた。
普段はビラを数十枚だけ手に持って残りは袋に入れておくのだが、今日はその袋がなかった。
おかげで持ちにくいし配りにくいし、という悪条件であった。
それはまだいい。
私はもたもたしながら頑張って配っていた。
しかし突然、横合いから衝撃を受けてふっとんだ。不意 . . . 本文を読む
7月25日
夏休みになってからいくつか本を読んだ。
22日。
綾辻行人先生の『霧越邸殺人事件』を読了した。
これはもう、とんでもなく凄い作品だった。
綾辻先生の最高傑作と言われるだけのことはある、と思う。
少し脱線するけれども、ボクは寮の同室者と綾辻作品で対決している。
つまり、綾辻先生の作品を題材に、謎解きをしてみようという試みを二人で行ない、どちらが多くの作品を読み解くか、とい . . . 本文を読む
7月18日
アニメイトというお店に行った。
名前とどういうジャンルのお店かということだけは知っていた。
しかしどこにあるのかということを知らなかった。
夏休みに入ってテレビを多少見るようになってから、アニメイトのCMを初めて見た。
地図が一瞬だけ画面に映り、中央公園の北西にあることだけ分かった。
休日だったので市民図書館へ涼みに行ったのだが、祝日だったので開いてなかった。
弟と一 . . . 本文を読む