ハーブの西原こうりゅうさんが合わせに来てくれました。
1月14日塚口t-raumでハープとのアンサンブルコンサートで、パラディスの「シシリエンヌ」を一緒に、演奏します。
西原さんは今年卒業したばかりですが、1月にオーケストラと共演するそうです。
前途有望です。
曲は「ダフニスとクロエ」ラヴェルの名作。
「きれいですが、フルートは難曲ですよ。」というと
「それがアマオケなのですが、直前でフルートの方が退団されて…パントマイムは省かれてしまったのです。」
「ええ〜!そんなことあるのてすね。」
「難しいけれど、フルートとの共演、楽しみにしていたのですが…。」
「それは残念でしたね。」
ともかく私たちは「シシリエンヌ」を集中して片付けました。
モーリス ラヴェル(1875-1937年)フランス共和国シプール生まれ、フランス共和国パリ没
1909-1912年作曲した「ダフニスとクロエ」はバレエ リュスによって初演されました。
セルゲイ ディアギレフ(1872-1929年)ロシア帝国ベルミ生まれ、イタリア王国ヴェネツィア没
の依頼によって作曲されました。
ロンゴス(ギリシャ 2.3世紀の小説家)
ロンゴス
の恋愛小説をもとに書かれました。
ミハイル フォーキン(1880-1942年)ロシア帝国サンクトペテルブルク生まれ、アメリカ合衆国没
ダフニスに扮したフォーキン
がロシア帝室バレエを想定して台本と振付けをしました。
遅筆のラヴェルせいで2度の延期の末、バレエリュスで初演されました。物議を醸していましたが、同じシーズンに「牧神の午後への前奏曲」が上演されると、その先進性に押されて影に隠れてしまいました。
1929年バレエリュスが解散し、フォーキンのパリ・オペラ座バレエ団への移籍によりそこのレパートリーになりました。
1場
牧草地の春の日の午後。若い牧人たちが供物をもってニンフの祭壇に集まっていました。
ダフニスはクロエに横恋慕する牛飼いのドルコンと対立し、クロエの口づけをかけて舞踏の腕前を競い合います。
ダフニスが勝者となり、ドルコンは皆の笑い者となります。
そこに突如、海賊が襲来します。
クロエは海賊に誘拐され、ダフニスは絶望のあまり倒れます。
そこに3人のニンフが現れると、彼を蘇生させてパン神に祈らせます。
第2場
海賊の夜営地では略奪に成功した海賊たちが宴を催しています。
海賊の首領ブリュアクシスは捕虜となったクロエに踊りを強要します。
クロエは踊りつつ脱出の機を窺いますが、できません。
ついにクロエはブリュアクシスに襲われそうになります。
しかしそこにパン神の巨大な幻影が出現して海賊を脅すと、海賊たちはたちまち退散してしまいます。
第3場
牧草地の夜明けの情景が描かれます。再会を喜び合うダフニスとクロエ。
そこに現れた山羊飼いのラモンが、「パン神が自身のかつてのシリンクスに対する愛の思い出故えにクロエを救い出したのだ」と教えます。
2人はパン神とシリンクスの物語をパントマイムで再現し、神に感謝します。牧人たちが集まり「全員の踊り」が踊られ大団円となります。
ダフニスとクロエ「パントマイム」のフルート部分管弦楽組曲版