音楽の喜び フルートとともに

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流行の曲

2023-12-24 21:22:00 | バロック
午前中実家でレッスンの後、ヴィオラの金重美代さんと、ハープの鈴木健さんがうちに合わせに来てくれました。

脚がまだだめなので、駅から歩いてきてくれました。

金重さんは、かぼちゃケーキを焼いてきてくれました。
甘さ控えめでかぼちゃの甘みが美味しかった。
金重さん天才!
実は瀬戸内のある島でしばらく子育てしていたそうです。
その時に島にケーキ屋さんが無いので、船でやって来る小麦やバターでケーキを作ることを覚えたそうです。

「給料は共稼ぎから1人分になって、半減したけれど、島では野菜は自分で育てられるし、お魚は近所の人が『釣れたから』と置いていってくれて、豊かな生活してたよ。」と金重さん。

ドビュッシーのベルガマスク組曲の前奏曲を練習。
前に、ピアノとやりましたが、ハープになるとまた違う感じです。

鈴木さんは、以前打楽器をしていましたが、途中でハープにはまって転課したそうです。

フランスものが好きだそうです。

トリオのドビュッシー、めちゃくちゃいい感じです。

昨日の「聴き合い会」で合奏したギタートリオ編曲のヴィヴァルディのトリオソナタ集作品1も、いい曲で、時間の関係で最後までできなかったので、また、やりましょうと言うことになりました。

アントニオ ヴィヴァルディ(1678-1741年)ヴェネツィア共和国ヴェネツィア生まれ、神聖ローマ帝国オーストリア大公国ウィーン没

一般的にヴィヴァルディのものとされる肖像画。ボローニャに伝わる作者不詳の有名な絵ですが、これがヴィヴァルディなのかは正確にはわかっていません

父のジョバンニ バッティスタ、理髪師兼町医者(当時の理髪師は外科医も兼ねていました)はヴァイオリンの名手でした。
(1713年ヴェネツィア旅行案内に息子のアントニオと並んで名ヴァイオリニストとして紹介されていました。)
1676年仕立て屋の娘カミッラ カリッキヨと結婚し、長男アントニオが生まれました。
他に男子5人、女子5人をもうけます。

1688年10歳でサン ジェミニアーノ大聖堂教会付属学校に入学し、サン・マルコ寺院の見習いヴァイオリニストになります。

サン・マルコ大聖堂
15歳で剃髪し、1699年21歳で下級叙階を受け翌年助祭になり、25歳で司祭に叙階されます。
赤毛だったために『赤毛の司祭』il Prete Rossoと呼ばれるようになります。

その1703年頃、ピエタの音楽教師になる前に「トリオ・ソナタ集」作品1をジュゼッペ サーラ出版からだします。
この曲集はアルカンジェロ・コレッリ(1653ー1713年)教皇領フジニャーノ生まれ、教皇領ローマ没

の1700年出版の「12のヴァイオリンソナタ集」作品5にならって同じ様式のソナタ集で、12曲目はスペイン風舞曲の「ラ・フォリア」を主題とした曲になっています。

この曲集はブレーシャ出身のヴェネツィア貴族アンニーバレ ガンバーラ伯が出版費用を負担し、伯に献呈されました。

1705年版現存する最古の版
1705年出版社の費用で再販されました。
この成功によってヴィヴァルディは作曲家になることを決めました。

トリオ・ソナタの通奏低音の伴奏パートはヴィオローネ(ないしチェロ)かチェンバロのどちらかを用いると現代では解釈されていますが、従来は両方用いるとされてきました。

「ラ・フォリア」は、15世紀ポルトガルかスペイン起源の三拍子の緩やかな音楽です。

「狂気」「常軌を逸した」

という意味で17世紀イタリアで大流行しました。

主音を中心に短音階、イ短調ならばAEAGCGAEと進行します。