音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

新曲登場

2023-12-13 21:00:00 | 近代
月曜の18:00〜渡辺橋近くのサロン ド プリンシパルでフルートアンサンブル「エスカル」の練習でした。
駅は中之島線の渡辺橋が最寄りですが、一番近いのはもう一つ海寄りの筑前橋です。


筑前橋より海方向を見たところ。
冒頭写真は、橋の上のど根性蔦。

新しい楽譜を頂いて緊張気味のメンバーと榎田先生。
前回やった「美しき青きドナウ」は、編曲が先生のお気に召さず保留。

今回はドビュッシーの「小組曲」フルート6パートと、アルト、バス、コントラバス(弦バス)の楽譜。

神戸では全曲やったみたいですが、楽譜持参忘れたみたいで、メヌエットとバレエをやりました。

アンリ ビュッセル版をもとにフルートアンサンブルに編曲したものみたい。
なかなかおもしろい編曲です。
人数が足らないので、榎田先生が1stコントラバスと6thフルートは無しで。
私は2nd、久しぶりにバス以外のパート。吹きやすい。

クロード ドビュッシー(1862-1918年)フランス帝国サンジェルマン・アン・レー生まれ、フランス共和国パリ没

1885-9年に作曲されたピアノ4手連弾のための「小組曲」
ドビュッシー23歳から27歳の頃。
ヴェルレーヌの「艶なる宴」からインスピレーションを受けて作りました。

艶なる宴はポール ヴェルレーヌ(1844-1896年)フランス王国メス生まれ、フランス共和国パリ没

が、1869年。ロココ朝時代の画家アンリ ヴァトー(1684-1721年)の絵に刺激を受けて書きました

ヴァトー「艶なる宴」
ドビュッシーはローマ賞を受賞し、ローマに留学した頃にヴェルレーヌに出会い、生涯詩集をそばにおいていたそうです。

小舟にて (En Bateau)

ヴェルレーヌ「艶なる宴」
小舟にて

空より暗い水面に 金星うかびただように
舟子、股引のポケットに火打石たずぬるに。

さても皆さん今こそは二度とまたないよい時分 傍若無人にいたしましょう、
さてもわたしのこの両手 以後かまわずにどこへでも!

騎士アチス切なげにギタール鳴らし
つれなびとクロリスあてに あやしげな秋波おくる。

法師はひそひそエグレを口説き
ちと気の変な伯爵は 心を遠くへ通わせる。

かかるおりしも月の出て 小舟は走るいそいそと
夢みる水のそのおもて。

行列 (Cortège)
金襴の仕着のお猿
彼女の先に立ち
踊ったり跳ねたり、
夫人はお上品な手袋の片手に
ダンテルの手巾をいじくって。

後ろから、赤いおべべの黒奴小僧
両腕にあふれこぼれる彼女のお晴れ
長い裳裾を重げに抱いて、
襞の一つの動きにも目の玉ぱちくり。

夫人の白い衿元から
猿め、かた時目を離さない。
見えぬ胸乳のふくよかさ
女神の体にふさわしい

黒奴小僧のいたずら奴、その豪勢な重荷をば
必要以上に持ち上げて
彼の夜ごとの夢に入るものの象(すがた)をのぞき込む。

彼女は石の階を、心静かに登り行く、飼いならされた動物の
身のほど知らぬ恋慕なぞ
気にもとめないのどかさで。

メヌエット (Menuet)
テオドール バンヴィル(1823-1891年)フランス王国ムーラン生まれ、フランス共和国パリ没

の詩につけられた歌曲「艶なる宴」の旋律をそのまま転用しています。


バレエ (Ballet)
教会旋法、全音音階が使われています。





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2 コメント

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アヴェマリア (takan32)
2023-12-13 20:53:26
久米さんへ、ひとつ前の投稿はアヴェマリアでした。バッハ=グノーのアヴェマリアは森麻季様のお気に入りの曲にようで、リサイタルで何回も聞いたことがあります。
ドビュッシーのように20世紀まで生きた作曲家になると古典派、ロマン派とは曲調が全然違いますね。ジャック ルヴィエのCDを持っています。月の光はピアノ リサイタルのアンコール曲で演奏されることも多いですね。
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Unknown (m-fluteangel16??)
2023-12-15 18:14:04
@takan32 さん、森さんのお気に入りでしたか。
いい曲ですものね。
古典派と近代のドビュッシーは違いますね。
月の光でアンコール、よくありますね。
いい気分で終われますよね。
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