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音楽の喜び フルートとともに

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単弦マンドリンなるもの

2024-08-18 21:00:00 | 古典
土曜日は、今津公民館で西宮ギター練習会でした。


阪神電車で行ったら向かいのホームに、甲子園ラッピング電車。

ギター川原久美子さんとジョプリンのジ エンターティナー、サン=サーンスの見えない笛、ピアソラの「アヴェ マリア」を演奏しました。

今日は高井さん


と河塚さん

が19世紀ギターを弾いてくれました。
今のギターより小ぶりで、チューニングも439Hz。張りすぎると反るそうです。
大きな音は出ませんがとても優しいまろやかな音です。 

マンドリンの稲田さんも古楽器マンドリンを持ってきてくれました。

マンドリンと言えば復弦ですが、これは単弦をピックで弾きます。


リュートも使う弦なので、現代マンドリンよりもかなりまろやかな音です。

ブレーシャ/クレモナ型4単弦マンドリン

と言われるもので、ミラノのスフォルチェスコ城楽器博物館

に展示されている、フランシス·ルポー1760年の復刻楽器だそうです。

製作者はティツィアーノ.リッツィ、古楽器研究者で復元製作者です。2012年には京都に来られたこともあるそうです。

ホームページも教えてくれました。
https://tizianorizzi.wordpress.com/pubblicazioni/

「マンドリン」は、1600年代からあり、4弦、6副弦、5コース等等が地方などで呼び名が変わり、ずっと平行してあったそうです。

マンドリンの奏法としてトレモロというのは昔からありましたが、この頃の楽器は単弦であるため、トレモロをしようとすると「単音の連続」になってしまうので、現代のマンドリンのようなトレモロとは少し違っていました。

稲田さん、木そのものが歌っている様な音色は奏者の心をとらえ、演奏の際は右手も左手もノンストレスで、もうモダンマンドリンに戻れないかも…ですって!

ボルトラッティはこの楽器のために曲を書きました。
他にもモーツァルトやフンメルもこの楽器のために書いているそうです。

バルトロメオ ボルトラッティ(1772-1846年)北イタリアロンバルディア州プレシア県トスコラーノ=マデルノ生まれ、




マンドリンとギターの演奏家で作曲家。

マンドリンは、1730年代または1740年代に発明されて以来、人気が上がったり下がったりしてきました。

この楽器は19世紀初頭に衰退し、その衰退については、 1880年頃にマンドリンが再び人気を集め始めたときにこの楽器のために曲を書いていたサルバドール・レオナルディによって言及されています。

ボーンによると、ボルトラッツィの演奏は、人々がこの楽器を手に取り、この楽器のために曲を書くきっかけとなったそうです。

「この芸術家は、その並外れた才能によって、当時はこれほど小さな楽器ではほとんど不可能と思われていた、最も素晴らしく前代未聞の音色のニュアンスと表現の魅力を生み出した。 

それまでに生み出されていた単調で鼻にかかった音色の代わりに、彼は弦とピックを巧みに操り、楽器の可能性を広げた。 

マンドリンがポピュラーな楽器として復活したのは、ボルトラッツィのおかげである。その人気は約30年間続き、当時の偉大な音楽家のほとんどがマンドリンのために作曲した。」

マンドリンメソッドAnweisung de Mandoline by Bartholomeo Bortolazzi、1805 年頃にライプツィヒでブライトコプフ & へルテルから出版。

ピアノとマンドリンのためのソナタop .9アンダンテとロンド