音楽の喜び フルートとともに

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太陽王に愛された音楽家

2024-08-09 21:00:00 | バロック
日々草がうちの裏庭で元気です。

後、ベゴニアも。
ベゴニアは暑くても元気に咲いています。と思ったらやはり原産は熱帯から亜熱帯地方でした。
交配品種が多く、温帯や寒冷地にも咲く品種もあるようですが…。

フランスの植物学者シャルル・プリュミエ(Charles Plumier1648-1704年)

が1700年に出版した書物の中で6種をベゴニア属として紹介しました。

ベゴニアの名はフランス人ミシェル・ベゴン(Michel Begon, 1638-1710) の名に由来します。

ベゴンはフランス領アンティル諸島(カリブ海の島)の総督(在職1682-1685)で、プリュミエを当地の植物採集者としてフランス王ルイ14世(1638-1719年)


に推薦した人物でした。

この時代「太陽王ルイ」のもとに権力が集中し、世界中の富が集まりました。その一部が植物でもありました。

5歳で王位についたルイ14世は執政に政治を任せ、若い頃はバレエに勤しんでいました。

音楽家のリュリと組んで王の権威を示す音楽とバレエで「太陽王」

を演出するなどして、力を示し、実権を握っていきました。

ジャン=パディスト リュリ(1632-1687年)トスカーナ大公国フィレンツェ生まれ、フランス帝国パリ没

「トランペットのためのメヌエット」もそういう曲の1つです。

ルイ14世は実権を握って、バレエを踊らなくなっても寵愛は変わらずリュリのための劇場を支援したりしていました。

しかし、リュリは強引な方法でライバルを蹴落としたりし、また当時禁忌だった男色が問題になり、王も遠のきます。
王太子の寵愛は変わらず、彼のための曲を書きます。
ルイ14世の病気快癒のための曲を指揮した時に指揮棒を足におとし、
現代の軍隊の指揮棒 指揮棒というより指揮杖だった?
壊疽を起こし急死しました。