空飛ぶ自由人・2

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映画『カレとカノジョの確率』

2023年11月01日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

軽いノリのラブロマンスで、気楽に観るには最適。

別れた父親の結婚式に出席するため、
ロンドンに向かうハドリーは、
飛行機に4分遅れで乗れなかったため、
次の便に変更する。
ビジネスクラスしか空いておらず、
追加料金を払って席を予約。
待ち時間にやはり同じ便に乗る大学生・オリバーと知り合いになる。
話がはずんだ二人だが、
飛行機の席は別々。
ところが、エコノミーのオリバーの席のシートベルトが壊れていたため、
特別な計らいで、空いていた席に移動。
それがビジネスクラスのハドリーの隣の席だった。

7時間の飛行の間、親しく交流した二人。
しかし、ヒースロー空港に着いた二人は、
通関の手続きで離ればなれに。
教えてくれたオリバーの電話番号は、
バッテリーが切れてスマホに残っていなかった。

しかし、父の結婚式の参加者で、
母親の葬式にアメリカから帰国した
息子の話をしている人がいた。
どうやらオリバーのことらしい。
ハドリーはオリバーのロンドンでの行き先を覚えていて、
父の結婚式と披露宴の合間に、
バスで移動し、オリバーに会いに行く。
その会場は、ガンで余命いくばくもない
母親の生前追悼式だった・・・

というわけで、
飛行機で偶然隣の席になった若い二人の一目惚れの話
ありきたりな話だが、
作りが上手いので、観てる間は時に退屈はしない。

父親の再婚相手はとても良い女性。
そして、オリバーの父母は、
シェイクスピアで結ばれた絆。
その生前追悼式で出席者が見せる出し物が、
全部シェイクスピア絡みだという面白さ。

再会できた二人だが、
ささいなことでいさかいし、
もう会う機会はない。
ハドリーの所在も分からない。
しかし、ある方法で会う手段を獲得したオリバーは・・・

オリバーは、数字が大好きで、
あらゆることを確率で推測する。
一目惚れの確率は低いが、
今度のような、偶然が偶然を呼ぶ状況では、
その確率を掛け合わせたら、
二人が結ばれる確率限りなくゼロに近い。
しかし意思を持って行動すれば、
確率を大きく超えられるという結論。

ちなみに、
飛行機が墜落する確率は500万分の1で、交通事故に遭うより低い。
平均して17.6%の人が、愛する人に自ら背を向けてしまう。
そして、遠距離恋愛の成功率は56%。
なお、クリスマス前の12月20日は、
ケネディ空港が最も混む日だという。

ハドリーの回りに、
姿形を変えて現れる女性はキューピッドのように見える。
なかなか洒落た趣向だ。

ヒロインのヘイリー・ルー・リチャードソン
美人ではないが、魅力的。


オリバーを演ずるベン・ハーディは、
個性的で、こちらも魅力が一杯。
将来が期待できそうだ。


その他、ハドリーの父親も再婚相手も
オリバーの両親もみんな良い人で心地よい。
俳優の層の厚さが,感じられる。

監督はバネッサ・カスウィル

9月15日からNetflixで配信。
その週の全世界ランキングで1位に。

 



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