働き方コンサルタント 椎葉怜子のごほうびブログ

株式会社ルシーダ代表。理性と感性のキャリアカウンセラー。
テレワーク、女性の働き方、起業が専門。

「半農半芸+ちょっと漁(尾道市百島)」

2011年08月18日 | 日記
夏休みが終わり東京に戻ってきました。
こちらは蒸し暑いですが、日中の広島の暑さに比べると
手加減してもらっているように感じます。

帰省中は、尊敬する地元の方々に会いにでかけました。
なかでも、百島(ももしま)という広島県尾道市の離島に出かけたことは、
忘れがたい思い出となりそうです。

百島の存在を知ったのは、「尾道サポーターズの会」で百島出身の
経営者の方に会ったことがきっかけです。

この島では、松下電器(現パナソニック)を定年退職後にUターンした
藤田武士さんがはじめたイチゴ栽培があたり、「瀬戸の島いちご」という
ブランドがブレイクしていることを知りました。

百島に行くには、わたしの実家である因島から本土の尾道まで行き、
そこから船に乗らなくてはなりません。



8月はイチゴの収穫時期ではありませんが、とにかく島に行ってみよう
ということで、母と百島への冒険旅行に出かけました。



百島は、尾道港と常石港の間にある福田港でおります。



百島への船は1時間半に一回ほど出ており、フェリーで片道50分
百島に上陸したら島の食堂でお昼ごはんを食べるつもりだったのですが、
港のそばにある農協の方に伺ったところ、島には食堂やスーパーはないし、
タクシーもない
とのことでした...。

行く場もなく途方に暮れていたら、「島いちご」の立役者である藤田武士さんのご自宅の
ある場所を教えてもらいました。
藤田さんとは面識はないのですが、ご自宅に向かい、インターフォンを
押して状況をお話したところ、大変親切に向かい入れて下さり、
いちご農園のことや、百島で始まった新しいプロジェクトのこと、
私の仕事の役に立つようにと人材・雇用関係の話まで幅広くお話下さいました。

藤田さんは、現在72歳とのことですが、とてもそうには見えないほど
お若く、最先端の取り組みをされていると感じました。
イチゴビジネスを始めたのも、徹底したマーケティングあってこそ。
インターネットを最大限に活用した効率化農協や卸を通さないダイレクトな流通
確立も、松下電器で養われたビジネス感覚なのでしょう。
さらに、藤田さんの島全体を巻き込むリーダーシップとビジョンも、
「島いちご」が成功した秘訣だと思いました。

百島の人口は600数人しかおらず、75歳以上が人口の半数を占めている
ということでした。ところが今年になって、離島での医療を志す若いお医者さんが
診療所を作ったり、若者を受け入れる芸術の島としての10年計画も始まり、
百島は「島いちご」からさらなる進化を遂げつつあるようです。

藤田さんご夫妻には、突然の訪問にもかかわらず大変よくしていただきました。
旅の醍醐味は人との出会い。ノープランでしたが、百島のヒーローのお話を
伺うことができて幸運な旅となりました。藤田さんご夫妻には感謝感謝です。

「半農半芸+ちょっと漁」(広島アートプロジェクト)
百島に、芸術を志す学生さんのアトリエをつくり、農業と芸術(ちょっと漁も)を
しながら島を活性化しようという試みが始まっているそうです。
この取り組みは、かなりオモシロそうですよ!

瀬戸の島いちごグループ

百島診療所