lie to me 3

映画(海外メイン)・洋楽(HR/HM)など日々徒然のハマっているものごとの覚え書き

ファーナス 訣別の朝@新宿ピカデリー 09/28/14

2014-10-01 08:40:49 | 映画・ドラマ
原題「OUT OF THE FURNACE」
うーん、邦題のセンス………………。
公式はこちら。



パンフレット表裏です。
まさかの日本語ナシだった(笑)。
裏表紙のモノクロの鉄工所(溶鉱炉=ファーナス FURNACE)の写真がすごくいい。

さて、クリスチャン・ベール主演のこの映画、本当にいい映画でした。
しかし、なんといってお勧めすればいいのかが難しい。
映画.comでは、こう。

“映画好きこそ見るべき”屈指の本格派キャスト&製作陣── “重厚”“良質”“見応えに満ちた”《極上のアメリカン・クライムドラマ》


観ながら、観終わった後、いろいろなことを考えてしまう、映画のことだけでなく自分の人生の(といっては大げさかもしれないけど)生き方や考え方…。家族とは、愛とは。
アメリカのさびれた街の話というだけでない何かを感じさせる映画です。

あと、暴力。
これはさすがにアメリカならではの、あまりにも広大な大地とそれに比べて人口密度の低さ、治外法権が存在すること、簡単に銃で人が殺せてしまう(そして銃がないと身が守れない)こと。
最後に主人公が選択する道は、私はとても共感できました。
でも悲しい。

役者は本当に良かった。
クリスチャン・ベールの押さえた演技。アメリカの若者の良心の具現化のような、思うようにはいかないけれどいつも正しくあろうとする姿。我慢して我慢して、最後は「真面目な人を怒らせると怖い」と思いましたが。
弟役のケイシー・アフレックの揺らぎ怒れる厭世観の溢れる、しかし少しの希望をみつけようとする姿勢がとても伝わってきて、胸が熱くなります。
ありきたりな表現だけど、カインとアベルのような二人でした。
ウッディ・ハレルソンは怖かったわー、もういかにもいそうな地方の悪い人で。
ウィリアム・デフォーが無駄にカッコよかったのもステキ。

パンフレットも良く出来ていました。
アメリカの工業地帯が成り立たなくなってきたこと。街がさびれていくこと。
弟はイラクに4回も従軍派遣されているんだけど、貧乏白人の子をいかにして軍に取り込むかということ。
わかりやすく解説されてて映画の背景が見えてきて、買ってよかったな。

ちっともうまくまとめられないのだけど。
最後、パール・ジャムの素晴らしいエンディングソング「Release」を聴きながらボロボロ泣いてしまった。
エディーのあの枯れた声でRelease Meと歌われると、最後のおにいちゃんの気持ちにリンクしてしまって。


原 題 Out of the Furnace
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配 給 ポニーキャニオン
上映時間 116分
映倫区分 PG12



コメント
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