轟見聞録

表現者・轟ひろたが、学んだことをメモ書きします。(毎週木・日曜更新)

10/25「独演!俳句ライブ15」

2008-11-02 | Weblog
10/25新宿のジャズバー「サムライ」にて行われた「独演!俳句ライブ15」に出演してきました。「俳句ライブ」の三大原則。自句朗読、肉声、独演。まさに私好み。
「俳句」という初めてのジャンルでしたが、自分の伝えたいことが存分に表現できました。快心の作。
(画像は出演者の俳句をならべたステージ)

共演者も素晴らしかったです。
天狗こと、宮崎二健さんのお客さまとのキャッチボール。
煉獄サアカスの団長・神山てんがいさんの情緒あるパフォーマンス。
ギネマさんの一人芝居にちかい、情念が渦巻く俳句。
リズム感のある藤田哲史さん。
躍動感あふれる読み上げ、葛原りょうさん。

また、わが劇団「アニマル王子」の市原ユウイチ君が飛び入り出演してくれました。しかも5分間すべて即興で。お客さまからもお題をいただいて創作したり。二健さんから「即興俳人」の称号をもらっていました。
彼のプライドが見えた気がします。

二健さんの言葉をそのまま借りれば「日本語が話せる人だったら誰でも俳句を創れるんだ」。みなさんもぜひ十七文字の世界に親しんでみてください。私は楽しかったです。
それでは最後に、当日私が詠みあげた俳句を一部紹介します。

「轟ひろた・33歳の俳句」
一九七五年 轟ひろた ここにあり
幼稚園 お遊戯一人 ボイコット
幼稚園 おやつの時間は 現れる
小学生 初めてのファミコン 猿になる
青春は ブルーハーツと ダウンタウン

喜怒哀楽 すべての頂点 十九歳
阪神大震災 人殺し以外 全部見た
怒り悲しみ やわな理屈じゃ かなわない
在日の あのおばあちゃん どこ行った?
悲しい思い出は すべて 鉄の中

大学生 初めてのインターネット 猿になる
働いて 周りを見ながら 働いて
五日間 天井だけを 見つめてた
一年間 人に言えない 努力する

傷ついて 人の弱さが よくわかる
傷ついて 人の温かみが よくわかる
悲しみに ひとしずくだけでも 喜びを
根っこが大事 人から見えない 根っこが大事
僕の今 論語・聖書と ジョンレノン
愛こそすべて どっちかってというと あなたがすべて
過去なんて 未来によって 変えられる
大切なのは これからの人生 夢見ること