轟見聞録

表現者・轟ひろたが、学んだことをメモ書きします。(毎週木・日曜更新)

風評被害

2011-03-21 | Weblog
轟です。とある日記を載せます。

これは私の友人から教えてもらった日記です。福島県に住んでいる男性が3月17日に書いた日記のようです。「風評被害」をいうタイトルで、男性は転載を希望しております。ただ非常に長かったので一部省略、補足してあります。
あくまでもホームページ上にあった日記です。男性が本当に福島県の住んでいるのか、書いていることが事実なのかウラは取れません。また書かれたのが3月17日の日記なので現状と違っている部分もあります。ご自身の判断でこの日記を読んでみてください。


「風評被害」

東京電力福島第一、第二原子力発電所(は)福島県の浜通りに位置しています。

東北電力ではないことを注目してください。

福島県の浜通りには東京電力の発電所がこのほかに「広野火力発電所」があります。この地域で発電された電気は、全て関東に運ばれ、首都圏の方々が利用しています。
一切地元ではこの発電所で作られた電気は利用されていません。首都圏の電気の3分の1は福島県で作られているのが現実です。

計画停電が首都圏で実施されています。「被災地に電気を送るためだから我慢します」というインタビューをよく見受けます。
東京電力が計画停電を行っているのは、首都圏の消費電力よりも供給電力が下回りそうだから突然停電を避けるために予め時間と区域を決めて停電を行っているのです。
首都圏で節電してこちらに電気が送られるなら、なぜ東北電力まで計画停電を行わなければならないのでしょう?

(首都圏は)自分たちの電気が足りなくっているから、自分たちで我慢しているだけなんです。マスコミは何故この点を報道してくれないんでしょうか。
首都圏の人のために建設された発電所のために地元がこれだけ苦しんでいる現実を何故広めてくれないのですか。

しかし、冷静になって考えてみると、地元にも雇用や補助金で還元されてきた面はあり、その点は感謝しています。
でも、マスコミは「福島は危険」「放射能は危険」しか報道されていない面があります。後付で「このレベルでは身体に影響はありません」と言うだけです。パニックを抑えるなら言う順序が逆ではないでしょうか。

はじめに断っておきます。
首都圏の方を敵視しているわけでも、悪いというつもりも毛頭ありません。

首都圏で「放射能が怖いからカッパを買いました」「マスクを買いました」と言っている方がテレビに映っていました。
放射能が怖い?
ならば私たち福島県民はどうしたらいいのでしょうか。
私たち福島県民は逃げたくてもガソリンが無くて逃げられないのです。
もっと言えば、ガソリンや灯油が無いので救急車もバスも、救援物資を運んだトラックが近くまで来ても「放射線が~」で引き返している現状です。
それが現状です。

現在観測されている放射能物質は人体にまったく問題のない数値です。
X線やレントゲン、温泉の方がよっぽど高い数値を示しています。

仮のこのまま何もなかった。普通の生活に戻った、としましょう。
今度は風評被害が必ず起こります。

福島県出身です。って言うだけで「放射能が大丈夫?」って思わないでください。
福島県出身の女の子だからって「子どもを生む時は大丈夫なの?」って思わないでください。
福島県の野菜は美味しいです。
福島県の果物は美味しいです。
福島県のお米は美味しいです。
お肉も、魚も、みんな頑張って作ったり取ったりしたものです。

福島県産、ってだけで毛嫌いしないでください。

他の自治体や国はこの点を含めて被災地のバックアップをしていただきたいと思います。
復興には人の力がどうしても必要です。一日でも早く復興するためにも皆さんの力が必要なんです。物資の援助もお願いしたいですが、このことも是非頭に入れておいてください。よろしくお願いします。