江戸時代の兵法書「葉隠」より
誰でも、ものごとをじっくりとよく考えさえすれば、どんな難解なことでも考えだせるように思うかもしれないが、「私」(私心・主観)を基本にして判断したのでは、いくら考えてもすべてが邪智な働きとなってしまい、役立たずなるばかりである。
とはいうものの、おろかな人間どもには「私」をなくすということばむずかしい。だから、ことにのぞんだら、そのことは別にして、まず原則にしたがい「私」を除いて、いろいろ考えれば、大きくはずれることはないだろう。
「私」を捨てて考えるとき、いままでに思いもよらなかったような知恵すらでてくるものである。
誰でも、ものごとをじっくりとよく考えさえすれば、どんな難解なことでも考えだせるように思うかもしれないが、「私」(私心・主観)を基本にして判断したのでは、いくら考えてもすべてが邪智な働きとなってしまい、役立たずなるばかりである。
とはいうものの、おろかな人間どもには「私」をなくすということばむずかしい。だから、ことにのぞんだら、そのことは別にして、まず原則にしたがい「私」を除いて、いろいろ考えれば、大きくはずれることはないだろう。
「私」を捨てて考えるとき、いままでに思いもよらなかったような知恵すらでてくるものである。