今回のWADIA6LTD化（改）Blueは、
完成後すぐに、音がたちあがってきていた。
（むろん、コンデンサの細かいこなれなどをいいだすと、まだまだなのであるが
それをさっぴいて、いつもより、たちあがりがよい）
おそらく、もともとの部品
（OHで、交換しないLSIとかデジマスターとか）
自体のエージング（聞き込み度合）が、きいているのだろう。
ところが、この機器、おそろしくへたっていた。
以前に治された人がいたようなのだけど
そこそこに技術はあるけど
それ以上のことをしていなかったり
とんでもないことをしていたりｗｗｗ
が、それより以前。
基盤自体が弱っているといっていいか。
元々、WADIAの基板は薄い。
これもあって、当方のプロトは
LTD（改）+あるコンデンサで終わらせることにした。
何度も、コンデンサを換えられる強い基板ではない。
それが、おいてあった環境が悪かったのだろう。
外部はにちゃにちゃした汚れが被膜状態といってよいわけで
いくら、密閉式のWADIAでも、中も相当のダメージがあったようである。
ランドが次から次から取れる。
元々、薄い基板なので（ちなみに、クレルあたりもそうだということだった）
ランドが取れやすいのだが、
これが、ぽろぽろ取れる。
と、いうことで、かなり、手を尽くして、完成したわけだけど・・・
内心、これは、音が立ち上がって来るのに
相当時間がかかるのではないか？
もしかすると、いまいち（個体差程度の意味合いで）
と、思わぬでもない満身創痍状態だったわけで、
それが、しっかり治しおえるころには
高橋の方が、疲労困憊。
かなり、神経を使うのだろう。
遅くても、９時くらいには起きて来るのに
二日連続で午前様ならぬ正午様だった。
で、いよいよ、エージングが始まった時
「かけたばかりなのに、ええ音やん」
と、いうのが、口をついてきた。
で、まあ、最初の話に戻るわけ。
確かに外見も良くないし
基盤状態も良くない様だった。
今、オークション辺りでも６はなくて
このさい、少々外見が汚れていても
傷があっても、これしかないと手に入れざるを得なかったところはあるだろう。
やはり、そういう意味では、機器の履歴として
非常に危ないｗｗｗ
できれば、キレイな筐体。
出来れば、メーカー以外に修理にだしていない機器。
が、望ましいところでは有る。
だが、逆をいえば
メーカーもみなくなって
この音が良いと、どこかに修理にだすほど
良かった機器だともいえる。
酷いことをしていなかったというか、
決定的なダメージを与えていなかったので
よかったけど、
治すのにたいへんｗｗｗ
で、代理も、やはり、基本的には外見からきれいなものをえらんでほしいと書きたかったけど、
無い・・・しねえ。
で、エージングをきいてみると、
悪くない。いや、変な言い方だな。
かなり良い。
こうなるとね。
元のオーナー様の気持ちがしのばれる。
一縷の望みをたくして
治したんだろう。
高橋の推理では、もともとは鳴ってなかったように思う。
とのこと。
それを治してみたものの
OHやら音質改善やら、行わないものだったので
手放しても良い程度の音にしかならなかったのだろう。
くたびれた半田にコンデンサでは
これをOHして、音質改善～Blue化までもっていったところで
見事な音になるのだろうか？
と、思わすに、十分な音だったのだろう。
手放された方にとっては、
いっそう、想定外の音世界など
かんがえつきもしなかっただろうけど
もし、エージングのこの音をきいたら
愕然とするだろう。
あの機器が？
こんな音になる？
そこを想像してしまうと
代理、変な慰めを自分に課す。
きっと、音がでなくなった機器を手に入れて
売る為に鳴るようにしたんだろう。
なんとかしたいと
修理にだしたのは、元のオーナー様ではないだろうと・・・
じゃないと、忍びなくなる。
このLTD（改）Blueの音をきくと、
ついつい、元のオーナーさまに連想感傷をうかべてしまう。
それほどに
よくよく、聞いてらしたのだと思うLSIやらのこなれがある。
そうはいうものの
手放す神があれば、拾う神もいるわけで。
状態の良い機器だと、OHもせずに、愛蔵版にしていることだってあるわけだから
LTD-Blueまで、持っていってくれた神様
ありがたし♪
代理もここまでくると
復活とか修復とか改善とか、グレードアップとか
もう、そんな状態じゃない音だとおもう。
新生
創造
そういってよいと思う。
つまり、拾った神様。
創造神？？？
