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数学

数学全般

最近、購入した本

2010-07-21 20:15:26 | 一般の数学
最近、数学の本を購入しました。

高校数学 +α 基礎と理論の物語
オイラーの賜物
ミレニアム賞問題(数学セミナー)


高校数学 +α は、高校から大学1、2年向けに書かれてある本です。
とても、理論的に書かれてあって、数学的に楽しい本ですし、普通に本のように読みやすいと思います。
読んだ感じでは、理系の高2から読んだ方が良さそうな本です。
でも、意欲のある学生ならば、中3の数学が理解していても読めそうな本です。


オイラーの賜物 は、虚数単位、円周率、ネピア数の関係式のオイラーの公式を理解する本です。
内容は、大学数学の複素解析で現れる数式の解説書です。
しかし、対象は中学生からとなっています。
なので、興味がある中学生ならば、何とか読みこなせる本の構成になっています。


ミレニアム賞問題 は、数学の難問なので、はっきり言って大学生以上が読む本です。
しかし、どんな数学の問題が最先端の数学なのかを知る意味では、面白いと思います。

記号の書き方

2010-05-08 19:02:33 | 一般の数学
Logicalが考えた書き方なので、一般には通用しないと思いますが、この数学のブログのコメントには、次のように書いてください。
※ブログの記事は、HTMLの機能よりan = a[n]、x2 = x^2 を書いています。


分数: a/b
長い式の場合は()を入れる: (a + b)/(c + d)

a の絶対値: |a|

y = f(x) の逆関数: y = f^(-1)(x)
1/f(x) = (f(x))^(-1) と区別する

三角関数の逆関数
arcsin(x), arccos(x), arctan(x)

数列: {a(n)} × ⇒ 数列: {a[n]} ○
※添え字の書き方を修正をしました。

x の n乗: x^n
x の -n乗: x^(-n)

数列の和
Σ [k=1 n] a[n]

確率の表示
nPr, nCr (P, C は必ず大文字)
階乗: n!

n 次元空間: R^n

ベクトル: (→a)
ベクトルの成分表示: (→a) = (a1, a2, a3) (空間の場合)

自然対数 e: exp と表示する
e^(-x): exp(-x)

極限について
lim [x → a] f(x) = f(a)

微分について
f'(x), df(x)/dx
f''(x), d^(2)f(x)/dx^(2)
f^(n)(x), d^(n)f(x)/dx^(n)

積分について
<不定積分>
∫f(x)dx = F(x) + C (積分定数 C は省略可)
<定積分>
∫[a b] f(x)dx = [F(b) - F(a)]


修正する部分、追加する部分などがあれば、教えてください。

リーマンζ関数について

2009-12-02 15:34:36 | 一般の数学
リーマンζ関数について
ζ(s) = Σ [n = 1 ∞] n-s

以下は4つの場合を考える
(1) 1 ≦ s ∈ Z の場合 <s = 2n, s = 2n-1 (n ∈ N)>
(2) s ≦ 0 ∈ Z の場合 <解析接続と関数等式>
(3) Re(s) > 1 ∈ C の場合 <絶対収束する>
(4) 0 ≦ Re(s) < 1 ∈ C の場合 <s = 1 で1位の極をもち、留数が1である>


(1) 1 ≦ s ∈ Z の場合 s = 2n, s = 2n-1 (n ∈ N)
(i) s = 2n ∈ Z の場合
sin(x)/x は、マクロリーン展開とx = nπ (n ∈ Z)を解にもつので
<マクロリーン展開>
sin(x)/x
= (x - x3/3! + x5/5! - x7/7! + x9/9! - ...)/x
= 1 - x2/3! + x4/5! - x6/7! + x8/9! - ...

x = nπ (n ∈ Z) に解を持つので
sin(x)/x
= Π(1 - x/nπ)
= (1 - x/π)(1 - x/(-π))(1 - x/2π)(1 - x/(-2π)...
= (1 - x22)(1 - x2/(2π)2)...

ζ(1) = ∞ (補足追加)
ζ(2) = π2/6
ζ(4) = π4/90
ζ(6) = π6/945
ζ(8) = π8/9450
ζ(10) = π10/93555
ζ(12) = 691π12/638512875
ζ(14) = 2π14/18243225
などが得られて

s = 2nの場合は、ベルヌーイ数 Bn は次の漸化式である
Σ [i = 0 n] n+1Ci*Bi = n + 1
ζ(2n) = (-1)n-1*22n-1*B2n/(2n)!*π2n (n ∈ N)
が得られる。

(ii) 1 ≦ s の時の s = 2n-1 (n ∈ N) の場合はまだ発見されていない。


(2) s ≦ 0 ∈ Z の場合 解析接続と関数等式
<一致の定理>
関数 f(z) と g(z) は領域D で正則であり、D の点a に収束する D内の点列{zn} (z ≠ a, n ∈ N) に対して
f(zn) = g(zn) (n ∈ N)
が成り立てば、D全体で f(z) = g(z) である。

<解析接続>
f(z) = 1/(1-z) D(1) = {z | |z| < 1}
g(z) = 1/(1-z) D(2) = {z | |z - a| < |1 - a|}
F(z) = {f(z) (z ∈ D(1)) g(z) (z ∈ D(2))} は D(1) ∪ D(2) で正則である。
D(1)からD(1) ∪ D(2)へ拡張されたのである。
f(z) は D(2) へ解析接続された、また、g(z) は D(1) へ解析接続されたという。

証明は省きます。(複素解析の専門書によるとガンマ関数より証明される)
ζ(s) は、1-m より解析接続されて、関数等式が得られるようだ。
ζ(s) = 1/(s-1) + 1/2 + Σ{k=1 M-1] B(k+1)/(k+1)!*s(s+1)...(s+k-1) - s(s+1)...(s+M-1)/M!∫[1 ∞] B(M)(x-[x])/xs+Mdx
の式より次の関数等式が得られる。
s = 1-m
ζ(s) = ζ(1-m) = -B(m)/m

ζ(-2) = ζ(1-3) = -B(3)/3 = 0
ζ(-4) = ζ(1-5) = -B(5)/5 = 0
ζ(-6) = ζ(1-7) = -B(7)/7 = 0

よって、s = -2n は次の結果を得る。
ζ(-2n) = ζ(1-(2n+1)) = -B(2n+1)/(2n+1) = 0
これを自明な零点をよぶ。

ζ(0) = ζ(1-1) = -B(1)/1 = -1/2*1 = -1/2
ζ(-1) = ζ(1-2) = -B(2)/2 = -1/6*1/2 = -1/12
ζ(-3) = ζ(1-4) = -B(4)/4 = -(-1/30)*1/4 = -1/120


(3) Re(s) > 1 ∈ C の場合
絶対収束する

<証明>
|n-z| = |e-zlog(n)| = e-xlog(n))
任意に k > 1 をとると、 x ≧ k のとき、|n-z| ≦ n-k となり、収束優級数で押さえられるからそこでは一様収束する。
Q.E.D.

(4) 0 ≦ Re(s) < 1 ∈ C の場合
s = 1 で1位の極をもち、留数が1である
このとき、Re(s) = 1/2 のときに、零点をとるとリーマンは予想しました。


私の調べた範囲では、リーマン予想は、こんな感じでした。

<私の疑問>
(1) s (s ∈ Z) のとき、Zだが、実数の時の値はなぜ、求めないのか?
(2) s = -2n (n ∈ N) のときに、零点をとるが、0 ≦ Re(s) < 1 ∈ C 以外に零点はないのか? (1)との関係です。
(3) ζ(s) の値は、何かの等式(sin(x)/xなどを含む)より発見されているが、なぜ、等式なのか?
(4) ζ(1/2 + i) のように、直接に代入して求められないのか?
(5) 一致の定理、解析接続をよく見ると、収束半径が大事なことが分かります。z = x + iy = r(cosθ+i*sinθ) と考えれば、r と何か関係がないのでしょうか?
(6) (5)の r との関係がリーマン予想と関係があるのか?

<参考書籍>
複素関数論 近代科学社
複素解析 現代数学社
数学セミナー(2009年11月号)リーマン予想150年
数学セミナー増刊 リーマン予想がわかる
数学のたのしみ(1997年6月号)
岩波講座 現代数学の基礎 複素解析
岩波講座 現代数学の基礎 数論1


<補足>
現在は、「微分積分学」、「線形代数学」、「集合・位相」を丁寧に勉強をしています。
リーマンζ関数は、興味があったので、関係書籍を読んでみました。
私の疑問(1)~(6)までありますが、複素解析、数論などはきちんと勉強をしていないので、現段階の疑問です。
なので、そんなに真面目に答えなくても大丈夫です。

興味があったので、色々と調べていたら、楽しかったので、ついつい時間が過ぎて行きました。
基本(大学1、2年生)を大事にしながら、勉強する方針には変わりありません。

正方形と円の問題

2009-11-09 12:51:16 | 一般の数学


<問題>
1辺が10(2a)の正方形ABCDがあります。
正方形ABCDに内接する半径5(a)の円(M)があります。
辺AB、辺BC、辺CD、辺DAと円(M)の交点を点P、点Q、点R、点Sとします。
正方形ABCDに内接する中心Cの半径10(2a)の1/4の円(N)があります。
円(M)と円(N)の交点を辺ABの左側を点I、辺DAの右側を点Jとします。

求める面積Sは次の通りです。
面積S = 図形APSの面積 + 図形PBIの面積 + 図形SDJ面積
この面積を中学生の範囲での解き方が分かりません。

図形PBIの面積 = 図形SDJの面積 (= 図形Xの面積 とおくと)

円(M)の半径5のとき
面積S = 25(1-π/4) + 2×図形Xの面積
円(M)の半径aのとき
面積S = a^2(1 - π/4) + 2×図形Xの面積

しかし、大学での積分より∫√(a^2 - x^2)dx = 1/2(x√(a^2 - x^2) + a^2arcsin(x/a))
を用いて求められるます。


中学の時に、この問題を出題されました。
当時の中学の出題者は、解けたと言っていました。
しかし、出題者からは解答の説明は受けていないので、分かりません。

今でも、中学生の範囲で解けるのかがよく分かりません。
中学生の範囲で解けますでしょうか?

中学の数学の教師に聞いてみたら、積分を使うこと言っていました。

※中学生の範囲では、解けないようです。
理由は、∠BCIが逆三角関数でしか、表せられないからだそうです。

=== 疑問 ===
1点だけ、納得が出来ない部分があります。
角度を度数表記(30°など)とします。 理由はラジアンは高校で習うため。
sin30°= 1/2
sin60°= √3/2
sin15°= sin(45°-30°) = sin45°cos30°-cos45°sin30°= (√6 - √2)/4

なので、それぞれの逆三角関数より
arcsin(1/2) = 30°
arcsin(√3/2) = 60°
arcsin((√6 - √2)/4) = 15°

問題図の円(M)の中心を 点O とすると
∠BCI、∠IOP ・・・①
∠ICJ、∠IOJ ・・・②
①は図形BPI、②は三日月図形IPSJを求める意味です。

例えば、∠BCIなどの角度が分かりやすい角度(10°、8.5°など)になった場合。
そうすると、分かりやすい角度の直角三角形を求める。

次の2点のことが、分かれば中学生でも解ける感じにも見受けられます。
1)①、②の角度が分かりやすい角度として求められる。
2)分かりやすい角度の直角三角形が求められる。

※分かる角度(30°、45°、60°など)
※分かりやすい角度(10°、8.5°など)
※分かりにくい角度(10.333...°、14.1421356...°、など)の無限小数の角度


時間がある時でも、①、②の角度を求めて見たいと思います。

リーマン予想

2009-10-21 13:29:58 | 一般の数学
数学セミナーよりリーマン予想150年の特集が組まれています。

リーマン予想(wiki)とは・・・!?

ζ(s)
= 1 + 2-s + 3-s + 4-s + .....
= Σn-s

これから、どんな予想をしているのか?
「ζ(s) の自明でない零点 s は、全て実部が 1/2 の直線上に存在する」

s は、複素数で表す時に、s = a + bi となります。
この時に、s = 1/2 + bi の時に、零点 s は存在することを予想しています。

リー代数

2009-09-22 07:45:04 | 一般の数学
数学セミナーを読んでみたら、リー代数について書いてありました。

リー環とは、次の定義です。
リー環 g はある体 k 上のベクトル空間であって、括弧積と呼ばれる双曲型な積
g × g → g
(X, Y) → [X, Y]
が与えられており、次の条件を満たすときに言う。

(1) [X, X] = 0
(2) [X, [Y, Z]] + [Y, [Z, X]] + [Z, [X, Y]] = 0 (Jacobi律)

これが、19世紀末のSophus Lieによって考えられたリー環の定義です。


私はリー環をときどき耳にしますが、具体的にはどんな物までは知らなかったです。
環の1つだろうの認識です。
今でも、リー環の定義を見て、すぐには分からないです。


①体 k 上のベクトル空間とは

===== ベクトル空間の定義 =====
集合 V が条件「Ⅰ」「Ⅱ」を満たすとき、V をベクトル空間という。

「Ⅰ」任意の ab ∈ V に対して、和 a + b ∈ V が定義される。
(1) (a + b) + c = a + (b + c)
(2) a + b = b + a
(3) a + 0 = a (∃0 ∈ V)
(4) a + x = 0 (∃x ∈ V)

「Ⅱ」任意の a ∈ V、任意の t ∈ V に対して、スカラー倍 ta ∈ V が定義される。
(5) t(a + b) = ta + tb
(6) (t + u)a = ta + ua
(7) (tu)a = t(ua)
(8) 1a = a

これがベクトル空間の定義です。


② g × g → g とは
===== 環の直積の定義 =====
環 R, S の集合として、直積 R × S = {(r, s) | rt, ru ∈ R, st, su ∈ S}
(rt, st) + (ru, su) = (rt + ru, st + su)
(rt, st)(ru, su) = (rtru, stsu)

これが環の直積の定義です。

③ (X, Y) → [X, Y] とは
括弧積とは、
集合 V が環 g をなすとき
[ΣαiXi, ΣβiYi] = Σαiβi[Xi, Yi]
i, βi ∈ g, Xi, Yi ∈ V)

これが括弧積の定義です。

2)、3)を満たすとき、双線形写像であります。


ここまでの、①、②、③を整理していみると
集合 V は、体 k 上のベクトル空間であって、環 g でもあります。
任意の ab ∈ V なので、
環の直積は
a + b = b + a
ab = ba

なので g × g → g とは、
この「→」の部分が何を意味しているのかが分からないです。
====== 疑問 ======
g × g は直積を表していると思います。
環 x, y に置いて、写像 f を考えて、f: x → y とすると
「→」が写像を表していると意味が通じないです。
====== 疑問 ======

(X, Y) → [X, Y] とは、
a, βb] = αβ[a, b]
(α, β ∈ g, ab ∈ V)


===== 整理 =====
リー環 g はある体 k 上のベクトル空間であって、括弧積と呼ばれる双曲型な積
g × g → g
(X, Y) → [X, Y]
が与えられており、次の条件を満たすときに言う。

つまり集合 V は、体 k 上のベクトル空間であって、環 g あります。
任意の ab ∈ V 、g × g → g より
「?」
a, βb] = αβ[a, b]
(α, β ∈ g, ab ∈ V)
を満たすこと

この他に、次の条件を満たすこと
(1) [X, X] = 0
(2) [X, [Y, Z]] + [Y, [Z, X]] + [Z, [X, Y]] = 0 (Jacobi律)

これが、リー代数です。

[X, X] = 0 と [X, Y] = -[Y, X] が同値であることをどのように導くのでしょうか?
ベクトルの外積を考えれば、自明でした。(自己解決をしました。)
a×a = 0
a×b = -b×a
がベクトルの外積の定理でした。

リー代数は、難しいです。

速さ(速度)

2009-09-15 14:14:28 | 一般の数学
===== 速さについて =====
速さ = 距離 ÷ 時間 (小5の範囲)
で表すことが出来ます。

時速40(40km/h) は、1時間に 40km 走る意味です。
時速60(60km/h) は、1時間に 60km 走る意味です。

では、100km には、40km/h と 60km/h ではどれくらいの時間がかかるのか?
速さ = 距離 ÷ 時間 から 時間 = 距離 ÷ 速さ なので、
40km/h:100 ÷ 40 = 5/2 = 2 + 1/2 つまり 2時間30分
60km/h:100 ÷ 60 = 5/3 = 1 + 2/3 つまり 1時間40分

世界陸上では、ウサイン・ボルト選手が、100m を 9.58秒、200m を 19.19秒を記録しました。
では、時速に直して計算をしてみましょう!
===== 100m =====
1km = 1000m より 0.1km = 100m
1時間 = 60分 = 60 × 60 秒 = 3600秒 より 9.58 / 3600時間
速さ = 0.1km ÷ (9.58 / 3600 時間) ≒ 37.58km/h
※小数第3位を四捨五入しています。

==== 200m =====
1km = 1000m より 0.2km = 200m
1時間 = 60分 = 60 × 60 秒 = 3600秒 より 19.19 / 3600時間
速さ = 0.2km ÷ (19.19 / 3600 時間) ≒ 37.52km/h
※小数第3位を四捨五入しています。

仮に、100m を 10.00秒 で走ると。
速さ = 0.1km ÷ (10.00 / 3600 時間) = 36km/h

時速に直すと、車のメーターをイメージが出来るので、その速さが少しだけイメージ出来ますね!
ボルト選手は (37 + α)km/h で走っていることが分かります。


===== 音速について =====
音の速度は、ご存知ですか?
音速は、「331.5 + 0.61t(tは摂氏温度)」です。
※1次関数は中2の範囲

-20度:331.5 + 0.61 * (-20) = 319.3 m/s
-10度:331.5 + 0.61 * (-10) = 325.4 m/s
0度:331.5 + 0.61 * 0 = 331.5 m/s
10度:331.5 + 0.61 * 10 = 337.6 m/s
20度:331.5 + 0.61 * 20 = 343.7 m/s
30度:331.5 + 0.61 * 30 = 349.8 m/s
40度:331.5 + 0.61 * 40 = 355.9 m/s

10度違えば、0.61 * 10 = 6.1 m/s 異なります。
20度の時は、343.7 m/s なので、1秒に 343.7m 進むことを意味します。


===== 対数について =====
対数について学んでみましょう! (高校の数学Ⅱの範囲)
10m の m の部分に注目をします。
log10A について、log10 を常用対数と言います。

log1010 = log10101 = 1
log10100 = log10102 = 2
log101000 = log10103 = 3
log1010000 = log10104 = 4
log10100000 = log10105 = 5
となります。

log10(A * B) = log10A + log10B
log10(A / B) = log10A - log10B
10A * 10B = 10(A + B)
10A / 10B = 10(A - B)
から成り立つのが分かります。
これ以外は、細かい計算のルールは、割愛します。

logBA の B の部分を底(てい)と言います。
底を省略すると2つの意味があります。
log10A(常用対数)、logeA(自然対数)です。
高3以上の数学は場合は、自然対数を意味します。
天文学では、常用対数を意味します。

これは、何に便利かと言いますと、天文学の数字を扱う場合に便利です。


===== 光速について =====
光の速度をご存知ですか?
光速は、299,792,458 m/s(≒30万キロメートル毎秒)です。
「1秒間に地球を7回半回る速さ」とも言われます。

地球と太陽の距離は、1億4959万7870 km です。

光速を1km に直すと、299,792,458 / 1,000 = 299,792.458 km/s となります。
では、太陽の光が地球に届く時間は、149,597,870(km) / 299,792.458(km/s) = 499.0047815 秒 ≒ 499秒 = 8分19秒


常用対数で表して見ましょう!
光速:log10(299,792.458)(km/s) = 5.476820703(km/s) ≒ 5.48(km/s)
太陽と地球の距離:log10(149,597,870)(km) = 8.17492541(km) ≒ 8.17(km)
※Excel の log10 関数より計算をしました。

では、太陽の光が地球に届く時間は、log10(A / B) = log10A - log10B より
8.17 - 5.48 = 2.69
102.69 = 489.7788194 ≒ 490秒 = 8分10秒 (9秒の誤差)

正確に計算をしますと
8.17492541 - 5.476820703 = 2.698104707
102.698104707 = 499.0047814 ≒ 499秒 = 8分19秒

常用対数で計算をすると、なんとなくイメージがしやすいですね!


===== 1光年について =====
1光年とは、光が1年で進む距離です。
1光年 = 1(年) * 365(日) * 24(時間) * 60(分) * 60(秒) * 299,792.458(距離) = 9,454,254,955,488 km

常用対数で表して見ましょう!
log10(9,454,254,955,488)(km) = 12.97562731(km) ≒ 12.96(km)

101 = 10(0 が1つ)
102 = 100(0 が2つ)
103 = 1000(0 が3つ)
なので、12.96 ≒ 13 と考えて、0が13個ある訳ですね!

アンドロメダ星雲は、約230万年光年の距離にあります。
log10(2300000) = 6.361727836 ≒ 6.36
log10(A * B) = log10A + log10B より
6.36 + 12.96 = 19.32

なので、km で表すと、0が19個ある距離に、アンドロメダ星雲があります。


===== 物理の速度について =====
速度 v、距離 x、時間 t とすると(大学1年の範囲)
関係式は、v = dx/dt と微分の形で表現が出来ます。

加速度 a とすると
関係式は、a = dv/dt = d2x/dt2


※ボルト選手の記録、音速、光速、太陽と地球の距離は、ウィキペディアからの数値です。

円周率

2009-08-18 19:46:31 | 一般の数学
Yahooより円周率が2兆5769億8037万桁まで求めました。

数字は、自然数、整数、有理数、無理数、実数、複素数に分類されます。
※虚数以外にも四元数などもあります。

無理数は、代数的数と超越数に分類されます。
代数的数とは、n次方程式より求められる解のことを言います。
x2 = 2 の解は x = ±√2
なので、√2 は代数的数となります。

円周率π、自然対数e は代数的数ではないので、超越数となります。
円周率πが超越数の証明は、PDF形式の数学ノートの「円周率πが超越数であることの証明」を参考にしてください。

原始的なπの求め方は、tan(π/4) = 1 より逆関数を考えて
tan-1(1) = π/4 (tan-1 はアークタンジェントと読む(大学生で習います))

tan-1(x) をテイラー展開(大学生で習います)をすると、
tan-1(x) = x - x3/3 + x5/5 - x7/7 + x9/9 - ...
となるので、
π/4 = tan-1(1) = 1 - 1/3 + 1/5 - 1/7 + 1/9 - ...
これは、値の収束が遅いですが、これで求められます。


三角関数を応用して、発見したのがマチンの公式です。
π/4 = 4*tan-1(1/5) + tan-1(1/239)
※tan-1(x) と arctan(x) は表し方がありますが、同じ式です。

マチンの公式は、コンピューターのプログラムとしてよく用いられます。
また、私のExcel VBA のプログラムもこのマチンの公式を使用しています。

数学の世界

2009-06-30 13:12:03 | 一般の数学
大卒の文系のある方から、私の数学の世界を教えて欲しいと言われました。
それで、私が持っている辞典からの項目を箇条書きにしました。

(大学の数学)
微分積分学
線形代数学
集合と位相空間
微分方程式
ベクトル解析
複素変数の関数
フーリエ級数・ラプラス変換
代数学入門(群・環・体)

(数学定理・公式小辞典より)
幾何学
微分・積分
複素関数
論理・集合・順序
代数学
位相空間
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項目を箇条書きをしましたが、これを説明することは、とても難しいと思いました。

超越数の証明

2009-04-10 11:18:38 | 一般の数学
2√2 が超越数であることの証明は、今だに与えられていないそうです。

超越数とは、a0xn + a1xn - 1 + ... + aixn - i + ... + an = 0 の代数方程式の解にならない場合に超越数と定義します。
x2 = 2 の解の1つが x = √2 なので、√2 は超越数ではありません。

ふと、思ったのですが背理法を用いれば簡単に証明できるように思えます。
しかし、対偶の形が良く分からないかも知れないですね!

===== 2009/11/22 PM1:45 追記 =====
ゲルフォント=シュナイダーの定理(Wiki)
Wikiよりは、定理と書かれてありますが、きちんとした証明は書かれていません。
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