goo blog サービス終了のお知らせ 

数学

数学全般

1次方程式

2011-11-17 13:44:04 | 中学の数学
アルバイトで指導していて思うことは、恒等式の考え方が中学生に伝わっていないこと。

<前提>
A, B 数または式がある。
C の数がある。

A = B のときを考える。
① A + C = B + C
② A - C = B - C
③ A × C = B × C
④ A / C = B / C (ただし C ≠ 0)

この①、②、③、④が基本の考え方。


A = B の式のことを恒等式と言います。


次のような1次方程式があります。
<問題1>
<省略の計算>
x - 2 = 3
⇔ x = 3 + 2
⇔ x = 5

<丁寧な計算>
x - 2 = 3
⇔ x - 2 + 2 = 3 + 2
⇔ x = 3 + 2
⇔ x = 5


<問題2>
<省略の計算>
2x = 6
⇔ x = 6 / 2
⇔ x = 3

<丁寧な計算>
2x = 6
⇔ 2x / 2 = 6 / 2
⇔ x = 6 / 2
⇔ x = 3


<問題3>
<省略の計算>
5x - 7 = -3x + 9
⇔ 5x + 3x = 7 + 9
⇔ 8x = 16
⇔ x = 2

<丁寧な計算>
5x - 7 = -3x + 9
⇔ 5x - 7 + 3x + 7 = -3x + 9 + 3x + 7
⇔ 5x + 3x -7 + 7 = -3x + 3x + 9 + 7
⇔ 8x = 16
⇔ 8x / 8 = 16 / 8
⇔ x = 2


授業の説明では、<丁寧な計算>で説明をします。
テストの問題では、<省略の計算>で書きます。

テストでは、生徒の理解を確認する意味なので、<丁寧な計算>と<省略の計算>のどちらで書いても正解です。


①、②、③、④を理解しているかが、重要な内容です。
理解できれば、後はどんどん計算して、1次方程式を解いて行きましょう。

プラス と マイナス

2010-08-13 15:03:44 | 中学の数学
中学1年生に、プラスとマイナスで教えるときに悩むことはありませんか?
また中学1年生でも、プラスとマイナスが分かりづらい学生はいないですか?

今日は、中学1年生に分かり易いように解説をしたいと思います。
1)数の概念を広げる
2)計算の法則
が中心のお話になると思います。


1)数の概念を広げる
小学生までは、1、2、3、4、5、・・・ と数えていました。

この時は、どのように数えていましたか?
1つづつ追加して数えていると思います。
1 ⇒ 1+1=2 ⇒ 2+1=3 ⇒ 3+1=4 ⇒ 4+1=5 ⇒ ・・・
のように考えて数えていると思います。
もしかすると無意識かもしれませんけど。

これの逆のことをします。
つまり、1つづつ引いていきます。
5、4、3、2、1、0、-1、-2、-3、-4、-5、
これで、マイナスの数が増えていきましたね。
たったこれだけで、数の概念が広がります。

これを整理すると、次のようになります。
・・・、-5、-4、-3、-2、-1、0、+1、+2、+3、+4、+5、・・・

純粋に数学をしている方は、数の概念の広がりを感じて面白いと感じます。
しかし、文系の方や数学に興味がない方は、これにはどんな意味があるのだろうか?
疑問を感じることが多いと思います。

マイナスが増えると、どんなことに使えるでしょうか?
簡単な例では、温度を正確に測れるようになります。
氷の温度とか、氷点下と言われている温度のことです。

後は、ゼロを基準に考えると分かり易いことが多くあります。
5人の身長を考えてみましょう。
Aさんは、133cm
Bさんは、138cd
Cさんは、135cm
Dさんは、140cd
Eさんは、130cm

実はどれでも良いのですが、Cさんの135cmを基準にしてみます。(ゼロとみることにします)
Aさんは、-2cm
Bさんは、+3cd
Cさんは、0cm
Dさんは、+5cd
Eさんは、-5cm
とみると、差がどれくらいなのかが分かるようになります。
何かを基準にしてみて、その差を表す時に、マイナスが分かると便利なんですね。

マイナスを勉強をすると、とても便利になります。


2)計算の法則
次の計算を考えてみます。
(+5)×(+2)= +10
(+4)×(+2)= +8
(+3)×(+2)= +6
(+2)×(+2)= +4
(+1)×(+2)= +2
  0 ×(+2)= 0
(-1)×(+2)= -2
(-2)×(+2)= -4
(-3)×(+2)= -6
(-4)×(+2)= -8
(-5)×(+2)= -10

結果をみると、2づつ引いていますね。
例えば、(-3)×(+2)= -6 は自然と理解できますね。


さて、次の計算をしてみます。
(+5)×(-2)= -10
(+4)×(-2)= -8
(+3)×(-2)= -6
(+2)×(-2)= -4
(+1)×(-2)= -2
  0 ×(-2)= 0
(-1)×(-2)= +2
(-2)×(-2)= +4
(-3)×(-2)= +6
(-4)×(-2)= +8
(-5)×(-2)= +10

結果だけをみると、+2づつ加えていますね。
(-3)×(-2)=+6 となることが分かりました。

このように計算をすると、なぜ、マイナスとマイナスをかけるとプラスになるのかが分かります。

次のように考えても、良いです。
「+」は向きが同じになる、「-」は向きが逆になる

(+2)×(+3)= +6 (+)×(+)=(+)
(-2)×(+3)= -6 (-)×(+)=(-)
「+」の場合には、向きが同じになります。
(+)⇒(+)、(-)⇒(-)

(+2)×(-3)= -6 (+)×(-)=(-)
(-2)×(-3)= +6 (-)×(-)=(+)
「-」の場合には、向きが逆になります。
(+)⇒(-)、(-)⇒(+)


<まとめ>
1)数の概念を広げる
ゼロを基準に考えると便利になります。

2)計算の法則
「+」は向きが同じになる、「-」は向きが逆になる

円の面積

2010-07-31 09:36:19 | 中学の数学
円の面積やっぱり苦手 3年後も同じミス 全国学力調査(朝日新聞の記事)

円の面積 =(半径)×(半径)×(円周率)= πr2
円周率 = π ≒ 3.14
※円周率 = π = 3.14159265358979.....  と小数は永遠につづく。(無限小数と言います)

円の面積の求め方
円を4等分、8等分、・・・とどんどん分割していきます。
何となくだけど、長方形が出来ますね。

長方形の面積 = (縦)×(横)
円周の長さ = 2×(円周率)×(半径)なので
(縦) = (半径)
(横) = 2×(円周率)×(半径)÷2 = (円周率)×(半径)

円の面積 = (縦)×(横) = (半径)×{(円周率)×(半径)}= (半径)×(半径)×(円周率)
と考えます。

高校入試

2010-03-05 17:07:44 | 中学の数学
1 次の計算をしなさい
(1) 5 - 9 = -4
(2) 2 × (-3)2 + (-8) ÷ 2 = 2 × 9 + (-4) = 18 - 4 = 14
(3) 4/5 + 3/8 ÷ (-3/4) = 4/5 - 3/8 × 4/3 = 4/5 - 1/2 = 8/10 - 5/10 = 3/10
(4) 3(3x + y) - (x - 2y) = 9x + 3y - x + 2y = 8x + 5y
(5) √2(2 - √5) - √8 = 2√2 - √(2 × 5) - √(4 × 2) = 2√2 - √10 - 2√2 = -√10


2 次の各問に答えなさい
(1) x2 - 36 を因数分解しなさい。
公式 a2 - b2 = (a + b)(a - b)
x2 - 36 = (x + 6)(x - 6)

(2) 連立方程式 5x + 2y = 1 ・・・①、3x + y = -1 ・・・② を解きなさい。
<解法1 代入法>
②より y = -3x - 1 を①に代入すると
5x + 2(-3x - 1) = 1 ⇔ 5x - 6x - 2 = 1 ⇔ -x = 3 ⇔ x = -3
②に代入すると y = -3(-3) - 1 = 9 - 1 = 8
よって、(x, y) = (-3, 8)

<解法2 加減法>
②×2 より 6x + 2y = -2 ・・・③とおくと
③ - ① より (6x + 2y) - (5x + 2y) = -2 - 1 ⇔ x = -3
②に代入すると 3(-3) + y = -1 ⇔ -9 + y = -1 ⇔ y = 8
よって、(x, y) = (-3, 8)

(3) 2次方程式 x2 - 5x - 6 = 0 を解きなさい
x2 - 5x - 6 = 0 ⇔ (x - 6)(x + 1) = 0 ⇔ x = 6, -1

(4) 関数 y = 3x2 で、x の変域を -1 ≦ x ≦ 2 とするとき、y の変域をもとめなさい。
最小値は、x = 0 のときより、y = 3×02 = 0
最大値は、x = 2 のときより、y = 3×22 = 3×4 = 12
よって、0 ≦ y ≦ 12

(5) x = √5 + 1, y = √5 - 1 のとき、x2 + xy の値を求めなさい。
x2 + xy = x(x + y) = (√5 + 1)(√5 + 1 + √5 - 1) = (√5 + 1)×2√5 = 2×5 + 2√5 = 10 + 2√5

<ポイント> x2 + xy = x(x + y) と変形すると計算が楽になります。
<別解>
x2 + xy = (√5 + 1)2 + (√5 + 1)(√5 - 1) = (√5)2 + 2√5 + 1 + (√5)2 - 1 = 5 + 2√5 + 1 + 5 - 1 = 10 + 2√5

三平方の定理より

2009-07-14 09:49:40 | 中学の数学
三平方の定理(ピタゴラスの定理)は「a2 + b2 = c2」ですよね!

有名なのが、
a:b:c = 3:4:5
a:b:c = 5:12:13
です。

32 + 42 = 9 + 16 = 25
52 = 25

52 + 122 = 25 + 144 = 169
132 = 169
より簡単に確かめられます。

ときどき、
√(32 + 42)= √52 = 5
132 - 122 = 52
などが頻繁に使われるので、覚えていても損がないです。


三平方の定理を満たす、整数解は、いくつあるかはご存知ですか?
a、b、c を互いに素とします。(互いに素は、最大公約数が1です。)
答えは、無限にあります。

m、n を正の整数とすると(m、nは互いに素)
a = |m2 - n2|
b = 2mn
c = m2 + n2

m = 2、n = 1 とすると
a = |22 - 12| = |4 - 1| = 3
b = 2 * 2 * 1 = 4
c = 22 + 12 = 4 + 1 = 5
あれ、「a:b:c = 3:4:5」となりました。

m = 3、n = 2 とすると
a = |32 - 22| = |9 - 4| = 5
b = 2 * 3 * 2 = 12
c = 32 + 22 = 9 + 4 = 13
あれ、「a:b:c = 5:12:13」となりました。

m、n は無数に数があるので、整数解は無限にあります。

m = 4、n = 3 とすると
a = |42 - 32| = |16 - 9| = 7
b = 2 * 4 * 3 = 24
c = 42 + 32 = 16 + 9 = 25
「a:b:c = 7:24:25」となりました。


ところで、三平方の定理(ピタゴラスの定理)の証明をご存知ですか?
頻繁に使いますが、意外と覚えていないものです。
ピタゴラスの定理の証明
これの<証明2>が私は好きです。

2乗の比例

2008-11-06 08:07:37 | 中学の数学
===== 中3 =====
2乗の比例について
y = ax2 (a ≠ 0)
※2次関数の一般形:y = ax2 + bx + c (a ≠ 0) 高校で習います。

(y = x2のとき)
.....
(x, y) = (-4, 16)
(x, y) = (-3, 9)
(x, y) = (-2, 4)
(x, y) = (-1, 1)
(x, y) = ( 0, 0)
(x, y) = ( 1, 1)
(x, y) = ( 2, 4)
(x, y) = ( 3, 9)
(x, y) = ( 4, 16)
.....

(グラフの特徴)
y = ax2 (a ≠ 0)
0 < a のとき、下に凸のグラフ
a < 0 のとき、上に凸のグラフ

(変化の割合)
変化の割合 = yの増加量 / xの増加量
(x1, y1), (x2, y2) ただし(x1 ≠ x2の場合)
y = ax2の場合
変化の割合
= (y2 - y1) / (x2 - x1)
= (ax22 - ax22) / (x2 - x1)
= a(x22 - x22) / (x2 - x1)
= a(x2 + x1)(x2 - x1) / (x2 - x1)
= a(x2 + x1)

2次方程式

2008-10-31 17:51:42 | 中学の数学
===== 中3 =====

ax2 = b
x2 = b / a
x = ±√(b / a)
x = ±√(ab) / a

(x + a)2 = b
x + a = ±√b
x = -a ±√b

x2 + px + q = 0
x2 + (a + b)x + ab = 0 の形ならば
(x + a)(x + b) = 0
x = -a, -b

ただし、
x2 + 2ax + a2 = 0
(x + a)2 = 0
x = -a (重解、重根)

※専門的には重根が正しい。 でも大学の代数学入門をしないと、意味が分からないです。
解は、方程式を満たすものです。
根は、ルーツ(root)です。

例えば、(x - 1)2 = 0
解は、1 のみです。
根は、1、1 です。

高校までは、解と根の意味の違いまでは意識しないので、どちらでも大丈夫です。

平方根

2008-10-30 18:22:40 | 中学の数学
===== 中3 =====
(平方根の意味)
x2 = 4 ⇒ x = ±2

(平方根の表し方)
x2 = 7 の場合は表現方法がありません。
なので、次のように定義します。
x2 = 7 ⇒ x = ±√7

(平方根大小関係)
0 < a < b ⇒ √a < √b

(平方根の値)
平方根を小数で表すことを言います。
実は、平方根は無限小数なので、永遠に続きます。
√2 = 1.41421356..... (ひとよひよにひとみごろ)
√3 = 1.7320508..... (ひとなみにおごれや)
√5 = 2.2360679..... (ふいさんろくおおむなく)
とゴロで覚えます。

(平方根の変形)
a > 0、b > 0
・√(a2b) = a√b
・a / √b = a√b / (√b・√b) = a√b / b

(平方根の乗徐)
√a・√b = √(ab)
√a÷√b = √a / √b

(平方根の加減)
m√a + n√a = (m + n)√a
m√a - n√a = (m - n)√a