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数学

数学全般

プラス と マイナス

2010-08-13 15:03:44 | 中学の数学
中学1年生に、プラスとマイナスで教えるときに悩むことはありませんか?
また中学1年生でも、プラスとマイナスが分かりづらい学生はいないですか?

今日は、中学1年生に分かり易いように解説をしたいと思います。
1)数の概念を広げる
2)計算の法則
が中心のお話になると思います。


1)数の概念を広げる
小学生までは、1、2、3、4、5、・・・ と数えていました。

この時は、どのように数えていましたか?
1つづつ追加して数えていると思います。
1 ⇒ 1+1=2 ⇒ 2+1=3 ⇒ 3+1=4 ⇒ 4+1=5 ⇒ ・・・
のように考えて数えていると思います。
もしかすると無意識かもしれませんけど。

これの逆のことをします。
つまり、1つづつ引いていきます。
5、4、3、2、1、0、-1、-2、-3、-4、-5、
これで、マイナスの数が増えていきましたね。
たったこれだけで、数の概念が広がります。

これを整理すると、次のようになります。
・・・、-5、-4、-3、-2、-1、0、+1、+2、+3、+4、+5、・・・

純粋に数学をしている方は、数の概念の広がりを感じて面白いと感じます。
しかし、文系の方や数学に興味がない方は、これにはどんな意味があるのだろうか?
疑問を感じることが多いと思います。

マイナスが増えると、どんなことに使えるでしょうか?
簡単な例では、温度を正確に測れるようになります。
氷の温度とか、氷点下と言われている温度のことです。

後は、ゼロを基準に考えると分かり易いことが多くあります。
5人の身長を考えてみましょう。
Aさんは、133cm
Bさんは、138cd
Cさんは、135cm
Dさんは、140cd
Eさんは、130cm

実はどれでも良いのですが、Cさんの135cmを基準にしてみます。(ゼロとみることにします)
Aさんは、-2cm
Bさんは、+3cd
Cさんは、0cm
Dさんは、+5cd
Eさんは、-5cm
とみると、差がどれくらいなのかが分かるようになります。
何かを基準にしてみて、その差を表す時に、マイナスが分かると便利なんですね。

マイナスを勉強をすると、とても便利になります。


2)計算の法則
次の計算を考えてみます。
(+5)×(+2)= +10
(+4)×(+2)= +8
(+3)×(+2)= +6
(+2)×(+2)= +4
(+1)×(+2)= +2
  0 ×(+2)= 0
(-1)×(+2)= -2
(-2)×(+2)= -4
(-3)×(+2)= -6
(-4)×(+2)= -8
(-5)×(+2)= -10

結果をみると、2づつ引いていますね。
例えば、(-3)×(+2)= -6 は自然と理解できますね。


さて、次の計算をしてみます。
(+5)×(-2)= -10
(+4)×(-2)= -8
(+3)×(-2)= -6
(+2)×(-2)= -4
(+1)×(-2)= -2
  0 ×(-2)= 0
(-1)×(-2)= +2
(-2)×(-2)= +4
(-3)×(-2)= +6
(-4)×(-2)= +8
(-5)×(-2)= +10

結果だけをみると、+2づつ加えていますね。
(-3)×(-2)=+6 となることが分かりました。

このように計算をすると、なぜ、マイナスとマイナスをかけるとプラスになるのかが分かります。

次のように考えても、良いです。
「+」は向きが同じになる、「-」は向きが逆になる

(+2)×(+3)= +6 (+)×(+)=(+)
(-2)×(+3)= -6 (-)×(+)=(-)
「+」の場合には、向きが同じになります。
(+)⇒(+)、(-)⇒(-)

(+2)×(-3)= -6 (+)×(-)=(-)
(-2)×(-3)= +6 (-)×(-)=(+)
「-」の場合には、向きが逆になります。
(+)⇒(-)、(-)⇒(+)


<まとめ>
1)数の概念を広げる
ゼロを基準に考えると便利になります。

2)計算の法則
「+」は向きが同じになる、「-」は向きが逆になる

数検1級の問題集

2010-08-10 17:30:14 | その他
数検1級の問題集を購入しました。
発見Ⅰ -1級攻略-
準1級は取得しましたので、次は1級の勉強をしたいと思いました。

過去問なので、どんな問題が出題されるかが、良く分かります。
1級の分野は、「微分積分学」、「線形代数学」、「複素解析学」、「微分方程式」、「その他」が出題されます。

微分積分学は、大学の範囲なので、ε-δ論法、偏微分、重積分が含まれます。
線形代数学は、高校の2次元ベクトル、3次元ベクトル、(2、2)の行列が、大学ではN次元ベクトル、(N、N)の行列と一般化されます。
複素解析学は、複素数の微分積分学になります。

1級は、範囲が広い感じがします。
少しづつ頑張ろうと思います。