よりハード de 過酷 な
修行場 を めざし
中年 の オッサン ひとり
新規開拓へ。
この日 は 山梨県へ ・・・
初めての場所 ・・・
とりあえず
山 の 入り口 にある
茶屋にて 腹ごしらえ。
『 名物 』 と
大きく書かれた
『 山菜弁当 』 を
注文すると
5分くらい経ってから
厨房から おばちゃんが出てきて
「 山菜そば に しなよ 美味しいよ 」
・・・・・・・・・・・・ え?
「 すぐできるし 」
ha
って 完全に 店側の都合 で
半ば強引に 山菜そば に 変更。
おばちゃん の
その 驚きの強引さに
でてきた 山菜そば の
写メ を 撮り忘れるほど
動揺してしまいました ・・・
そんな こんな で
不本意な 山菜そば を 食べてると
店内にいた おばちゃん2名 と
お店のオカミサン に
「 何しに来たんじゃ? 」 と
「 どこからきたんじゃ? 」 と
質問攻め ・・・
これから 入山し
修行すること を 伝えると
おばちゃんA 「 まだ ここいらは 冬山じゃ ・・・ 」
おばちゃんB 「 やめとき お若いの 死ぬぞ 」
すると お店のオカミサン も
「 地震の影響で 木が倒れていたり まだまだ雪も多く
凍っている箇所が多いから 途中までしか行けないよ。
山に慣れてる 地元 の おとっつあん だって
途中で引き返してきたくれーだから 本当に気をつけてなぁ ・・・ 」
そう 言いながら
山で オカミサンが 採ったという
ヨモギ で 作った 特製のお茶 を
ご馳走になり
山へ 向かいました ・・・
とりあえず
1キロほど 入ったところで
《 一般ハイカー 進入禁止 》
の 看板 ・・・
僕は 一般ハイカー
なので
一応 そちらの道 は
避けました。
アリ 発見。 春 ですね。
『 登山者よ 気を抜くな ! 』
道中 看板に貼ってありました ・・・
毎回 『 気を抜いたら命取り 』 な
紙一重の場所 を 独り 突き進むので
この言葉 は 凄く大切だと感じます。
そして さらに 奥へと進むと
つり橋 です ・・・
しかも 経験の中では 最長クラス ・・・
古く錆びて 横の網は破けて
風で ゆらゆら 揺れています ・・・
高所恐怖症 なので
ドキドキ が とまりません ・・・
足元 の 錆びて変形した
薄めの鉄板 が また恐怖を煽り
体重95キロ の オッサンが歩くと
揺れる揺れる ・・・
おー ぶるぶるぶる です
もちろん あまりの恐怖で
身体の全ての部位 が 縮みあがり
『 甘栗むいちゃいました 』 と
『 とんがりコーン 』 状態(皮のみ) で
内股で クネクネしながら
やっとこさ 渡りきりました ・・・
ヒゲの中年 が
シーズンオフの冬山 で 独り
とんがりコーン (実物大) と
甘栗 (実物大) 状態 で
内股 で クネクネ
しているわけですから
独りとはいえ
それはそれは 恥ずかしく
我ながら 『 恥ずかしさの極み 』 を
体感。
なかなか 日常世界 の 街中じゃ
ここまでの 恥ずかしさ は
体験できませんね 実際。
地震の影響か 土砂で
道が塞がれている箇所もありました。
渓谷 を 突き進みます !!!
だんだん 雪が 多くなってきます。
奥へ進めば 進むほど
その季節 その時 にしか 見れない
美しい風景 が 待っています !
初めて来る山 では
見える景色 全てが 刺激的。
前進すること に
ワクワク するのです。
先に 立ち寄った
茶屋 の おばさん が 言うように
確かに 何箇所か 樹が倒れていて
道 を 塞いでいましたが
この程度 なら 過去 に 経験済み。
全く 問題になりません。
人生と同じ で 色々あります が
なんちゃない。
前へ 前へ !!!
しかし
これまた 結構な崖 が 多く
しかも 道 は 雪 ・・・
鎖場 が 凍っていて
さすがに 凍った鎖場 は
緊張しました ・・・
そのうち 『 命の鎖 』 は
雪で埋もれ見えなくなり
どこからが 雪で
どこから氷 か 解らなくなり
樹や岩に しがみつきながら
探り探り 移動 ・・・
雪だと思って油断していると
その下 が 凍っていて
凄く スベルのです ・・・
しかも この日は 先日 購入したての
バランスをとることで 足腰を鍛える
安定感最悪 の シューズ
イージートーン (シャア専) !!!
バランスの悪い シューズ で
バランスの悪い 岩場や氷の上を歩くので
そりゃもう スベルすべる。
ありとあらゆるところ で
スベルのです。
つんつんつるんぶ の
極み です !
しかし 今回の目的 の
メインでもある 『 滝 』 は
もう あと 距離にして
1 km くらい ・・・
ここまで来て
ここで 引き返すわけにはいかん
っと 気合 を 入れ直し
前へ 前へ !!!
その後も
何度か コケながらも 前進し
いよいよ 名爆 に 逢える ・・・
と 思った矢先
その目の前には
もう 完全に 道は無く
雪 と 氷 のみ ・・・
自分の身長以上 の ツララ が
ぎっしり で
谷側へは スベリダイの如き
氷の斜面 ・・・
もし滑って 落ちたら 確実に即死 ・・・
恐怖で 再び
『 甘栗&とんがり状態 』 へ ・・・
もう
クネクネすることすら できない恐怖 ・・・
失禁寸前 GIG ・・・
かといって
結構ムチャして ここまで来たので
引き返すとなると 凍った下り坂 を
戻らなくては 帰れない ・・・
上り坂 だったので
何とか 滑り落ちずに
ここまで 来れましたが
あの 氷場 を
下るとなると
一筋縄では いきません。
進む も 地獄 ・・・
かといって
退 く も 地獄 ・・・
う ~ ん ・・・・・・
静寂の山深く 独り 真剣 に
前進か 後退か で 悩みます ・・・
悩みに 悩み
どのみち 地獄なら
勇気をだして 『 前進 』
することに。
危ぶむなかれ 危ぶめば 道はなし
踏み出せば その一足が 道となり
その一足が 道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ
って アントニオ が 一休宗純から
見事に パクった その歌 を 胸に
山側のツララを握り 一歩 前へ ・・・
すると
その一足が 道となり
その一足が 道となる ・・・
はずの その一歩が ・・・
『 ズボッ 』 っと ・・・
勇気を出した
その 一歩 が
ズボッ って 雪 に
深 く 突き刺さりました ・・・
膝 まで ズッポリ ハマリマシタ ・・・
嫌 ・・・
も もう ・・・
これ以上はムリ ・・・
心 が ポッキリ と
折れる音 が 聞こえました ・・・
その時 確かに ・・・
確かに 心の折れる音 が
ハッキリ と 聞こえたのです ・・・
こんなに ハッキリ
心の折れる音 を 聞いたのは
中学の時 先輩 に
ブン殴られた時 以来 ・・・
流石に これ以上 は ムリ ・・・
まだまだ
生きて やらなきゃならないことが
多すぎる ・・・
悔しいけど
引き返す以外 の 道は無し ・・・
アントニオ の バカヤロー
そして
勢いだけで 突き進んでしまった
道中を 戻ることに ・・・
下り坂 の 氷道 を
行き の 倍以上 時間を かけて
ゆっくり ゆっくり と
テンション低く 慎重に 慎重に ・・・
ヘッピリ腰 で
ゆっくりゆっくり
半泣き状態 で
一歩一歩 確実 に
進みます ・・・
そして 何とか
戻ること が できました ・・・
つり橋 を 震えながら 渡り ・・・
ふもとの
おばちゃん の 店へと
一直線 に
逃げ帰りました ・・・
すると 店のおばちゃん
「 遅いから 心配してたんだよ~ 」
って
駆け寄ってきてくれて
「 まあまあ これでも飲み 」
って
また ヨモギのお茶 を
出してくれました。
「 で、 どこまで行ってきたんだい? 」
って
おばちゃん が 聞いてきたので
滝の目の前 で 断念し 戻ったこと を 話すと
「 はー そんな とこまで 行ってきたのかい? 」
って
かなり 驚いていました。
しかも
履いているのは登山靴 ではなく
バランスの悪い
トレーニングシューズ だと
そのことを明かすと
おばちゃん かなり驚き
目が点になっていました (笑)
この季節
地元の人間でも
そこまでは 行かないそうで
それは それは ご苦労様でした と
何度も ヨモギのお茶 を
ついでくれました ・・・
その後 30分位
おばちゃん と 二人 で
この地域 の 歴史 や
山 や 自然 に ついて 語り
色々と 勉強になりました。
最後に おばちゃんが作った
天然ヨモギの御餅 を 購入し
お店の駐車場 に
車を停めさせていただいたので
その お礼 を 言い
その場を後にしました。
最初 行きに寄ったとき は
ぶっきらぼう で
むりやり 山菜そば を
押し付けた おばちゃん も
帰り際 には
深々と頭を下げて くださり
今まで タメ語 だったのに
なぜか 突然
敬語で 丁寧 に
送りだしてくれました ・・・
おばちゃん は
褒めてくれましたが
今回
最後まで 行けなかったので
必ず リベンジ します !!!
おばちゃんの話 に よると
5月中旬 が 新緑もキレイ で
色々な花も咲き始め 最高だと
教えてくれたので
次回 リベンジは
その頃 に 来よう と
思います。
もちろん
また
トレーニングシューズ で。
ちなみに
おばちゃん の 手作り の
天然ヨモギの御餅 は
最高に美味しかったです !
また 来ます !!!