だいぶ前の話ですが
初夏 の あたたかな風 が 気持ちよく
休日 いつの間にか 寝てしまった
最高の昼寝中 ・・・
なにやら 外が 騒がしい ・・・
寝ボケまなこ で 外にでてみると
小学校や 幼稚園から帰宅した 子供達がいっぱい ・・・
近所の子供達 が 集まっていています ・・・
うちの妻 は 近所の子たちと
一緒になって遊んであげることが多いので (同レベル)
その為からか 我が家の前 に みんな
集まることが 多いようです ・・・
今日は なにやら 興奮状態 ・・・
実は この頃
子供達の間で 『 カナヘビ 』 (トカゲ)を
捕まえ 飼育するのが 流行っていて
どうやら 以前 長女が捕まえたカナヘビ が
タマゴ を 産んだらしく
子供たちは それを見に 集まっていた様子 ・・・
産みたてタマゴ。
小指の爪より 小さいタマゴ。
自転車のカゴには 図鑑 が 置いてあり
タマゴの孵化 の やり方 を 皆で 学んでいました ・・・
しかし そんな中
近所に住んでる 長女の親友 の 女の子 が
まだ ひとりだけ カナヘビ を 捕獲できていないようで
その子 は どうしても カナヘビ が 欲しいようで ・・・
その子 は どうしても カナヘビ を 飼いたいようで ・・・
その子のために カナヘビ を
他の子たち皆で 探し始めました ・・・
昼寝から目覚めたばかり の 僕 は
そんな様子を見て チョット関心しながら
ボー っと していると
突然 長女 が
「 パパ 来てぇーッ !!! 」 っと
悲鳴にも近い 大声で 叫びだしました ・・・
あまりの 大声 に 驚き
急いで 子供達がいる方へ 駆け寄ると ・・・
いました カナヘビ ・・・
そして 集まった たくさんの子供達 は
何故か 全員 僕を ジーっと 見つめています ・・・
すると 娘(長女)が
「 ミユちゃん(友達)のために 捕まえてあげて ! 」
そして 娘(次女)が
「 ぜったい に つかまえられるよね ! 」
子供達 全員の熱い 視線 ・・・
あまりの 欲しさに 涙ぐむミユちゃん(友達) ・・・
え~
なんスカ
この 久々に味わう 緊張感 は ・・・
もし 仮に 僕が
この 何の因縁もないカナヘビ を
捕まえられなかった場合
僕が 『 悪者扱い 』 は 必至 ・・・
悪いことしてないのに ・・・
中学生の時 ・・・
先輩から受けた 数々の 『 理不尽 』 ・・・
にも 匹敵するほど の 『 理不尽 』 ・・・
しかし
娘達の手前 逃げるわけにも いかない ・・・
でも もし逃がしたら 確実にブーイングだし
まだひとりだけ カナヘビを捕まえられていない 娘の友達 は
間違いなく 号泣しそうな 雰囲気 ・・・
ハンパ無い 緊張感 と 使命感 ・・・
「 ぜったい つかまえてね 」
追い討ちをかけるように プレッシャー を かける次女 ・・・
「 世の中に 『 ぜったい 』 なんてことは 絶対に無いのだよ 」
と 教え 理解していたはずの娘が
ここにきて まさかの 『 ぜったい 』 を 希望 (熱望) ・・・
いずれにせよ もう 捕まえるしかない ・・・
捕まえるしか 道は無い ・・・
意を決し 寝起きの僕 は
ゆっくりゆっくり と
カナヘビとの間合い を 縮める ・・・
距離感が とても 難しく
近づきすぎても 遠すぎても
逃げられてしまう ・・・
だからといって
時間 は かけられない ・・・
草むらに逃げられたら
完全 に アウト ・・・
急がなくては ・・・
はうあっ !
過去の記憶 が 甦る ・・・
以前 カナヘビ を 捕まえようとして
大怪我をした あの 『
忌まわしき記憶 』 が ・・・
恐怖 と プレッシャー と 緊張 が ピーク に ・・・
そうこうしていると
目の前の カナヘビ が 突然
動き始めた !!!
それを見た瞬間 意を決し
一気に 飛び掛り キャッチ !!!
しかし 掴みが甘く 飛び跳ねるカナヘビ !!!
必死になりすぎて 握力で潰してしまわぬよう
チカラ加減 も 難しい ・・・
必死 に 追いかけ なんとか 尾っぽ を 掴み
捕獲成功 !!!!!!!
そして その瞬間 子供達 の 大歓声 が ・・・
もう 緊張から 汗だく でした ・・・
もちろん その カナヘビ は
欲しがっていた 娘の友達 に あげました。
凄く喜んで 何度も お礼 を 言ってました。
この 娘の友達ミユちゃん は
何度か 家族ぐるみで 一緒に遊んでますが
テレ屋さんなのか 緊張してなのか
それまで あまり 僕とは
話したことが なかったのです ・・・
しかし 今回
カナヘビ を 捕まえてあげたからか
この日以来 積極的に
僕に 笑顔で 話しかけてくるようになりました。
どうやら 打ち解けてくれたようです。
娘も 親友が 喜んでいるのを見て
とても嬉しそうでした。
子供も 大人も 同じで
『 与える 』 ことで ひらかれます。
人に何かを 『 求める 』 なら
先ずは 『 与える 』 こと。
誰かに 何かを して欲しいのなら
自分に 何ができるか を 考える ・・・
ちなみに この後
一緒に遊んでいた中 の ひとり
まだ 小さな男の子 ・・・
その男の子にとっては 大切な
お気に入りのスーパーボール が
水路のフタ の 網目 を すり抜け 落ちてしまい
溝から 取れなくなってしまいました ・・・
その子のお母さん は
「 あきらめなさい 」 と 諭しますが
男の子 は 号泣 ・・・
僕は 自慢の腕力 を フルパワー で
その鉄製 の 網目のフタ を 持ち上げ ずらし
スーパーボール を 取ってあげました。
お母さん は 感謝してくれて
その 男の子も それ以来
僕に なついて います。
近所じゃ ちょっとした ヒーロー です。
自分の子供じゃなくても
子供達は皆 かわいい です。