YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

改造配線の整理(机上編)

2013年12月13日 | YBR電装系

我がYBR号の電装系配線はシガライターソケット(シガソケ)増設をきっかけにして、その後、ビデオカメラ
電源、ヘッドライト強化配線などの増改築を繰り返した結果、知らない人が見たら迷路のような状態に
なっている。 自分自身でも迷うくらいだw

特にバッテリーのマイナス極は追加配線でいっぱい。

YBRのメインハーネスは0.5~1.25スケア程度の細い配線の束で構成されてるけれど、大電流が流れる
セルモーター用には専用のアース線はクラッチカバーのボルトで固定されてるので問題ない。

試しにこのアース線にどれだけの帰還電流が流れてるのか計測してみた。

わざとプラグコードを外し、負荷のかかった状態(エンジンがかからない状態)で回して測定した結果、
突入電流は約20Aで定常回転時は約12A程度が流れていた。
(テスターの電流レンジをオーバーして焦ったよ。 長時間流すとテスター内部の分流抵抗が燃えるw)

測定した結果も踏まえて、ちょっと配線整理をしてみようかと思って机上であれこれ考えてみた。
マイナス極の整理が一番面倒だから、ついでに巷で流行のオカルト改造「アーシング」にでも手を出して
みるかと考えた回路がこれ。

既設アース線は見た目が5.5スケアくらいだから規格の範囲内と言えばそうだけど、はたしてアーシング
でどんな変化が起きるのか興味しんしんになったよ。

そして総合的な配線はこんな回路を考えてみた。

追加のアクセサリーやと強化ライト配線を共用しながらアーシングのルートも考えた結果、イグニッション
コイルの固定ボルトをマイナス極の基点にすることを思い立ち、マイナス極を分岐させつつアーシングを
兼用する方向で改造しようかと思う。
こうすればマイナス側の増設も簡単だし、バッテリー端子周りはスッキリする。
また、キャブヒーターを増設する時でもリレーの直後から分岐させて配線すれば簡単で電流容量の問題
も起きない。
ヒューズを通してから大容量リレーをメインキーONで制御して通電させれば、ショートや異常電流が
起きた時でも安全で、問題の切り分け判断がしやすく、既存のハーネスへの負担も無いから一石五鳥くらいかなw

さらに制御リレーを必要としない回路も書いてみた。

実はYBRのメインキーの配線は電源配線類の中でかなり太くて見た目では1.25sqくらいありそうだ。
キーアッシー自体は他車種と共用な場合が多く、元々の仕様がそうなってるのだろう。
せっかく有る大容量配線と接点なので、これを利用するために既存電源線に太い配線を並列に追加して
やればメインキーのカプラーまでは余裕が生まれる。
そこから分岐してアクセサリー関係へ送ればいいわけだ。
電源の引き出しはスターターリレー上部の赤い田型カプラーの左上が空端子になってて、ここが既存の
プラス極なのでメス平型端子を使って接続すればよい。
この端子を利用すると既存のヒューズ容量15Aを通る事になるので安全も確保される。
ただし、YBR既存のメインキーカプラーは電流容量に限界があるため、カプラーだけは大容量化する
必要があるけれど、この方法だとリレーが無いので簡単だ。
エーモン工業から都合の良い製品・M282があるので利用すればいいと思う。

以上の配線改造で忘れてはいけないのが、発電系の能力以上の電力を搾り出す事はできない点だ。
YBR純正の発電能力は約120Wなので、電流で考えると約10Aが限度である。
既存のCDIや灯火類を考慮すると追加アクセサリーはせいぜい3~5A(36~60W)が限界であり、
いくら配線を太くしても純正のジェネレーターとレギュレーターでは無理なものは無理。
たとえジェネレーターとレギュレーターを強化しても既存ハーネス内の配線まで対応しなければ、そこが
ボトルネックになって発熱・炎上の可能性も起きるかもしれない。
強化配線の目的は既存ハーネスの弱点であるギリギリな規格に対して、アクセサリーを増設しても
余裕を持たせたい
のと、配線抵抗による電圧降下を減らしたいだけだ。

次回は実際の作業内容を紹介するよ。