配線整理で新たに引きなおした大電流用配線だったけれど、ついでにオカルトパワーの[アーシング]も
施工してたので、ちょっと電流測定もやってみたよ。
ノーマル配線の接地線(アース線)電流の様子は以下の感じかな。
特に大電流が流れるセルモーターに着目してみると、メインのルートはクラッチカバーを通して既設配線
からバッテリーに戻る。
この他にエンジンマウントやフレームを経由して既設のメインハーネスを通って戻るルートもあるけれど、
ワイヤーが細いので、こちらにはあまり電流は流れない。
電流は正直で、流れやすい所へ集中的に流れるのだ。
前に既設接地線を測定した時には約12Aの電流が流れた。
これを基準に今回の配線変更でどう変化したかを探ってみる。
結果、同じ場所なのに電流がかなり減ったよ。
約1Aまで減って、残りの電流11Aはどこへ流れたのか?
増設した①セルモーターのアーシング線を測定してみる。
あれ?予想外にここもあまり電流が流れてないw たった0.6Aだ。
アーシング効果は無いのか??
効果が無いわけではない。
大電流が流れるルートが変わっただけだ。つまり電流の流れ方が変化したって事だ。
こんな感じで増設した②強化接地線の効果で、こちらへ大電流が流れやすくなったわけだろう。
セルモーターが回転する勢いが若干増したので、全体の電流は流れやすくなったと思う。
さて、俺のYBRの強化配線はアクセサリ用の他にポジション(+尾灯+メーター照明)とヘッドライトも
配線してるので、太くなった状態での消費電流(消費電力)やバッテリーの負担も知りたいから簡単な測定
をしてみた。
かなりへたった純正バッテリーだから、H4ハロゲンランプの負荷が影響して、アイドリング時ではギリギリ
の状態と読んだ。
長い時間の信号待ちには一時的にポジションへ切り替える癖をつけておこう。
3000rpmでは問題ないので走行時は安心してH4 55/60Wを点灯できる能力がYBRにあるね。
ただし、この測定結果はライト系の一部のみなので、実際はCDIやブレーキランプ、アクセサリ関係も
加算されるから、これ以上に大きな電流が流れる機器を接続するにはYBRの純正レギュレーターの能力
じゃ少し不安になるところだけど、まあいいかw
無駄に電流を引き出さなきゃ問題ないし、実際4年ちかく運用してて不具合は出ていない。
興味があるであろう、アーシング効果は正直あまり感じ取れなかった。
・セルモーターの勢いが少し増した感じ
・5000rpmからの吹け上がりが少しよくなった・・・・・かな?????
この程度であるw
特に吹け上がりに関しては元々俺のYBRがキャブ変更とインマニ交換のおかげで絶好調であり、しかも
季節柄、吹け上がりが非常に良いので誤差範囲内、いつもYBR号って感じでもある。
よって変化がわかったのはセルモーターの件だけって事で、世間で言う「事業が上手く行き、美女に
囲まれて札束の風呂に入れる」のようなプラシーボな幸せは起きていない。
みなさんがもしも配線強化するなら、手始めに①②配線だけ施工して検証したりしても面白いと思う。
例えばこの季節に一番分かりやすい始動性や始動後の安定性などに明らかな変化が起きたならば、ぜひ
コメントをいただきたいなぁ。
その人にとって変化や効果があったのならアーシング効果はあるって事だ。
測定結果から判断するとヘッドライトH4、キャブヒーター、スマホ充電やナビ、グリップヒーターなどを同時に
使うと、めいっぱいYBR純正の発電・充電系を使う事になるだろう。
灯火類のLED化で負荷を軽減させるか、大工事でジェネレーターステーターとローターとレギュレーターおよび
充電系の配線強化と開放型バッテリー車の場合はMF化を施工するなど、いろいろ工夫も必要になると思う。
ただし、YBRは発電機ではない。
バイクなんだから走って楽しむ事を優先すればそれでいいと思う。