YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

シガソケつける時の注意

2012年10月17日 | YBR電装系

今やバイクでもアクセサリで定番化しつつあるシガソケ(シガーライターソケット)
の話だけど、あの形状規格はそもそもタバコに火をつける電気式ライターの為の
もので、本来と違った流行り方をしてる。
構造上、プラス極の接点が点接触なので大電流を流す事が苦手である。

これさえ覚えておけばいいだろう。

さて、いろんなシガソケの説明書に色々な接続方法が書かれているはずだけど、
YBR125のメインキーをオンにしたらシガソケの電源もオンになる配線で、しかも
既存の配線に過負荷をかけないようにするには、以下の回路図のように配線する
方法がある。

別窓でよく見ておくれ。

俺はこの方法が一番安全だと思うし、実際に配線運用してる。
配線の太さを1.25sqにしてる理由は電流容量に余裕を持たせる以外に物理的な
強度を持たせたかったため。
また、ある程度太くないとハンドルの動きによる曲げの繰り返しに対して対抗できない
からである。
細い線は切れやすく、耐電流も低い
本当は柔軟運動を想定したロボットケーブルを選びたいところだけど、一般入手とし
て現実的じゃないので、どこでも手に入りそうな物として1.25sqのビニール電線
選んだわけだ。
平行ビニール電線ならマイナス極まで色が黒で選べられる。

たまにプラス極だけ太くして、マイナス極はどこか適当なアースラインに繋げてる人
が居るけれど、豆電球と電池と配線とオームの法則をきちんと理解してたら、怖くてで
きない施工方法だ。
既存のアースライン(マイナスライン)の太さがそのままなら、そこがボトルネックになっ
て電流制限が起きるし発熱の可能性も起きる。

「行って帰ってくるまでの流れが全て」。

余談だけど、家庭用電気配線(AC100V)は配線色が法律で制定されていて、
イメージとして接地極(マイナス)は白になってるけど、自動車電装などのDC
(直流)配線ではこれにあたらない。
かなりメーカー独自だったりしてるので、必ず配線図やテスターで確認して
色による思い込みの配線をしないようにしましょう。

YBRの場合
赤=バッテリからの+配線
茶=メインスイッチが介在した以後の+配線
青=茶からさらになんらかの接点を介在した後の+配線

黒=-配線(ただしボディーアースのように大電流想定ではない)

とにかく、配線の極性を間違えない・ショートさせない、どこかに擦れて外被が損傷し
たりはさみ込んで切れたりしないルートと固定方法を見つけ出そう。
既存のコルゲートチューブ(蛇腹の保護チューブ)内を通すのが,ハンドルの動きに
対して有効だ。

あ、元のハーネスの茶色線から分岐して直接シガソケに接続する方法はショートした
時に元ハーネスを燃やす可能性が高いからね。
また3Aくらい流すとたぶん接続場所によっては燃えるだろう。
元ハーネスで枝分かれしてむき出しになってる茶線の太さはおおむね0.5sq程度
多く、瞬間的には耐えられても連続負荷では耐え切れない。
他の回路に便乗してる場合はシガソケ電流の限界が低い事を理解しておくといい。

だから、俺は例の回路でリレーコイルの駆動電流(せいぜい20~100mA)程度しか
茶線から横取りしてないわけだ。
メインのシガソケ電流も増設配線で専用回路・ルートになってて、既存のハーネスへの
負担は無い。

上記の説明でも配線が分からないなら、この配線図が一番簡単に描いたもの。
スターターリレー端子の空き端子に平型250形メス端子を使って接続する。

各部実際の配置で描いてみたので、これでも分からない時はバイク屋さんへ。

とにかく誤配線はヒューズが切れるか燃えたり溶けたりするからくれぐれも慎重に。