YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

YBR125のヘッドライト配光を改善する

2012年10月26日 | YBR電装系

前回、純正のヘッドライトに色々細工してH4 55/60wハロゲン球を付けるまでにいたったけれど、結果的に配光が改善されない
限り、どんなに明るいランプに交換しても満足な視認性は得られないという結論が俺の感想。

こんな事もあろうかと、実は純正のレンズとは別の物を準備してたので部品箱から取り出した。

これ、なんのライトか分るかなあ~~~~???

■スズキ ジェベル125/200
■ズスキ Volty250
スズキ ウルフ250(スタンレー製・レンズ番号:001-2555 ポジションランプ穴付でそのまま差し込める)
■カワサキ エストレア250
■ホンダ GB250クラブマン
ホンダ VT250SPADA(スパーダ) (スタンレー製・レンズ番号:2969 ポジションランプ穴付)
(読者さまからの情報で2015年3月現在、ホンダの新品を注文すると代替品でガラス製ではない
樹脂製レンズの物が来るそうです。入手は中古の物か他の物の方がよさそうですが樹脂製でも
日本国内向けの製品のため配光は改善するでしょうね。)


ウルフ250用。

なんとこれら全部はライトレンズ自体はスタンレー社製H4用ガラスレンズでリフレクターは金属なんだな。
赤丸の縦表示の型番2969や001-2555が目印で、解体屋やオークションなんかで探す時の参考にするといいだろう。

このレンズはYBR125系の丸ライトのライトレンズと直径が同寸で、小加工で付け替える事ができちゃう。
 解体屋やバイク屋に巻尺片手に通って、色々なバイクのレンズ寸法を測りまくってやっと見つけた流用可能な
他車種ってわけ。
しかも、ジェベルは昔持ってた事があり、真っ暗な山奥の林道でも安心な走行を可能にしてた、非常に見やすい
配光のレンズだと言う事は俺自身がよく知っている。
入手したのは中古品でリム形状からたぶんVolty用だと思うが、要はレンズの型番が同じならどれでもいいわけだ。

欲しいのはレンズのみなのでライトリムから解体してレンズ単体にする。
裏側にある光軸調整機構用の羽板金は不必要なので金ノコで切り落としてヤスリで仕上げた。

防錆塗装をしないといつかはサビだらけになるので、切り口は防錆処理のために手持ちの黒色タッチペイントを塗っておいた。

さて、ポジッションライトが無いのでこれもポジション球を付ける穴が開いていない。
この機会に無くすのも手だけど、ついでだってことで穴を開けてみる。


 手持ちのキリ(ドリルの歯)が8mmまでしかなかったので、軽くセンターポンチ→3→5→6→8mmの順で穴を広げて
最後はポジションライトコネクタの溝径よりほんの少し狭い穴になるように、テーパーリーマーやヤスリを駆使して仕上げた。
 切り粉がレンズ内に入ると掃除が厄介なので、以上の作業は掃除機のノズルをランプ穴に差し込んで吸引しながら穴あけ
作業をしたけれど、確認したらやはり細かい粉が吸いきれてなかった。
アルコールを含ませたウエスを割り箸にからめてどうにか拭き取った。
色々と苦労があるんだよ。w
 ポジション球を仮付けしてみるとちょっと溝と隙間があったので、手持ちの「ふすま・敷居用滑りテープ」を穴に張って厚さ
を増して埋めた。
 こんな苦労をしたくなければ社外品を買うか、あるいはポジションランプ無しにして配線は前出のキルスイッチ化にでも
利用するといいだろう。

さて、今度は純正ライトの解体作業。
レンズはリムにハの字になったバネ材の金具が3箇所で固定されているので、ラジオペンチで固定金具を外す。


流用レンズの縁の厚みは純正レンズより若干厚いので、固定金具がそのままでは付けられない
これはハの字の角度を少し広くなるようにペンチ2本で曲げれば使えるようになった

ほら、まるで最初からそこに有ったような感じw

注意点はレンズ正面の上下方向をリムの上下方向と一致させること。
レンズ正面に「TOP」と親切に表記されてるので、これを見つけて作業すればいい。

まるで純正のようだ・・・

組みあがったら、H4ハロゲンランプを装着して防塵用キャップ、H4配線コネクタを付けて準備完了。
車体のライトケースに固定する時に、丁寧に配線類をドーナッツ状に整線(線の引き回しを整える)すると、出っ張りが邪魔せずに
きれいに収まる。
 無理やり押し込むと配線が噛み込んでショート炎上や断線なんか起こす事例があるので、実は一番気を使う作業なんだな。


さて、気になる配光はどうなったか?

どうです?流用レンズは見え方が広いでしょ?
実際の視認性はデジカメ画像の印象よりもさらに良くて、トンネル内の道路上の落下物なんか見つけて回避する事が楽になったよ。

 これらの撮影は同日・同条件で行ったので比較がはっきりしてるだろう。
屋外撮影は場所・時間・湿度や季節・撮影機材と設定が違うと写り方が変わってしまい、比較画像としての信憑性が欠けるので
この日はすご~~~く忙しく作業をしたのは言うまでも無い。
「どうせ改造するなら比較までしよう」と思い立ったのが苦労の原因なんだけどね。w

さて、これで完結かと思いきや後日、別の弱点を見つけるはめになった。orz
てことで、次回は弱点克服の話でも書こうかと思うけど、これがまた画像資料があまり残してなかったり絵を描いたりする必要が
あるので、ちょっと時間をおくれ。