神経細胞のしくみ
神経は構造上の違いで、有髄神経と無髄神経の2つに分けられる。どんな神経なのだろうか?
有髄神経は、髄鞘を持たない神経で、無髄神経は、髄鞘を持たない神経である。髄鞘は脂質二重層で構成された細胞膜が何十にも巻きつく形で構成されているため、絶縁体の役目をしている。
機能的な違いとしては、有髄神経は跳躍伝導をし、無髄神経は跳躍伝導をしない。 無髄神経では軸索に沿って膜の外側がマイナス、内側がプラスに帯電している状態が並んでいると想像する。
一方、有髄神経では髄鞘で覆われた部分では絶縁されているため、電位差が生じているのは軸索の両端になる。 この違いにより、有髄神経では無髄神経に比べ、軸索における電流の流れる速度すなわち、電気的信号の伝達速度が飛躍的(神経の太さにもよるが10倍程度)に速まる。
1944年のノーベル生理学・医学賞は、このような神経細胞のさまざまな構造を調べ、伝達速度を測定する機械を開発・測定した研究に贈られた。受賞したのは米国の生理学者、ジョセフ・アーランガーと、ハーバート・ガッサー。受賞理由は「個々の神経繊維の高度な機能的差異に関する研究」である。
続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/
参考 痛みと鎮痛の基礎知識:アーランガー・ガッサーによる神経線維の分類 Wikipedia:ジョセフ・アーランガー ハーバード・ガッサー
生体電気信号とはなにか―神経とシナプスの科学 (ブルーバックス) | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
神経細胞の科学 (おもしろサイエンス) | |
クリエーター情報なし | |
日刊工業新聞社 |