植物状態の人間とは何か?
植物状態とは、呼吸や体温調節、血液循環などの生命維持に必要な脳幹は機能しているが、頭部の外傷や脳への血流の停止などが原因で、大脳の働きが失われて意識が戻らない状態のことをいう。遷延性意識障害(せんえんせいいしきしょうがい)ともいう。
植物状態の患者は、脳全体の機能が失われて元に戻らない脳死状態と混同されることが多いが、脳幹が機能しているので、生命維持機能がある点で脳死状態とは異なる。20年ほど前、私のいとこも過労のため脳溢血を起こし、一時植物状態に置かれたことがあった。このときは、脳幹だけは機能していたが、脳のほとんどの機能が失われたため親族の意思で生命維持装置が外された。
日本脳神経外科学会では植物状態を、自力で動けず、食べられず、失禁状態で、意味のある言葉をしゃべれず、意思の疎通ができず、目でものを認識できない、という状態が3ヶ月以上続く場合と定義している。しかし、患者の認知の程度についての判断に、さまざまな解釈があるため、世界的な基準はいまだ確立されていない。
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参考 National Geographic news: https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/092700365/