goo blog サービス終了のお知らせ 

DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

昨年9月に行われた「妻たちの座談会」回顧録

2018-10-29 19:19:10 | 【DV加害者更生教育プログラム】

「妻たちの座談会」を振り返ってみました。

妻たちの座談会を終えてスタッフから感想


心理カウンセラーAさんから
D夫さんは加害者の立場から勇気を出して発表してくれた事に感動しました。被害者妻たちはDVは直らないとあきらめていたところリエゾンと出会い、交流分析や再決断を勉強する事によってDVから抜け出せることができた。まだ完璧ではないにしろ落ち着いて話し合いをもてる、ようになった。やはり正しい知識を持つ事は大切なんだなぁ。と痛切に感じました。皆さんが言っていたようにDVは治る。を多くの人に知ってもらいたいと思いました。


心理カウンセラーBさんから
妻たちの座談会の印象的だった言葉は、D夫さんの奥様の言葉です。『過去の彼からされた事を忘れてしまいました。今は幸せです』の言葉に、お二人の沢山の想いがこの言葉に詰まっているのではないのかと感じました。お互いを尊重するご夫婦になっていると感じました。
奥様方が笑顔で過去の話をし、自分を大切にできた証を掴み取ったエネルギーには感動しました(Success Guy) まだまだ夫側との温度差がある方もいらっしゃいますが、夫婦一緒に問題解決に向けて取り組むことが修復への近道になると感じました。パートナーへの感謝と共に、沢山の絆を深めていって下さい。

スタッフAさん男性
グループエンカウンターで夫たちからそれぞれの家庭の状況を伺っていますが、妻た
ちの発表で、普段気が付かない一面が見えてきました。

妻たちが夫をDV加害者プログラムに行かせる動機は、子どものために夫婦関係を改善
するのが目的と思っていました。
しかし、発表を伺うとそのような内容は無かったと思います。
そのような段階は通り過ぎ、ギリギリの状況で最後の望みでDV加害者プログラムにた
どり着いた様に感じました。
お子さんのことは考えていたと思いますが、それどころではない状況だったと思いま
す。
夫はそのような状況を理解しきっていなかった様に感じました。

別居中の妻の気持ちも初めて知りました。
別居で夫婦関係の見直し(離婚も視野)を求められた夫側の辛い気持ちはエンカウン
ターで伺っていました。
しかし、妻が別居で辛い思いをしていることは十分には思い至っていなかったと思い
ます。
別居で妻側は今までの不安な生活から開放され、状況は改善していると思っていまし
たが、それだけではないことを知りました。

今回の発表は関係改善が達成出来た夫婦の発表でしたが、それでも夫婦間で意見の衝
突があることがわかりました。
しかし、その衝突を上手く処理して円満な夫婦関係を維持していました。
DVから更生した夫は、妻に対して何も言えなくなる(リベンジDV?)場合いがありま
す。
しかし、妻の側も学んだことでリベンジDVにならず、タイムアウト(感情的になった
時の衝突回避)や理性的な話し合いで切り抜けていました。

加害者側の夫の発表では妻が付き添い、夫が自分をコントロールできず苦しかった時
の気持ちなどを話すときに脇から精神的に支えていたのが分かり感動しました。
彼が更生できたのは妻の支えが大きかったことが良く分かりました。


リエゾンからのコメント

 率直な感想は、女性たちがみんな強くなったと感じたことでした。
来所当時の怯えた感じはもう微塵もなく、自信に満ち溢れていました。
なぜ、彼女たちが強くなることができたかというと、何度も申し上げていますが
交流分析を学んだから、に他ありません。
交流分析はtransactional analysis TAとも言いますが
TAを学んで何が変わるかというと、自分の心がどのように出来上がってきたのか
ということと、自分が子供時代からどんなに頑張ってきたのかということです。
多くの人が感じている事でもありますが、
「なぜ、何度も同じ失敗をしているのだろう」とか
「なぜ、こうなってしまうのだろう。」とか自分でも訳のわからない事ってありますよね。
それが「ああ、そういうことだったのか、だからこの結果だったのか。」とわかるのです。
それは私からすると皆さんが水を得た魚のようになる瞬間でもあります。
リエゾンに来られた方たちが強くなっていかれるのには、自分が分かる、そのこと以外にはありません。自分を知るって怖いし、苦しい時もあるし、
悲しい時ももちろんあります。でも、何と言っても喜びが最終的には勝ります。
座談会での妻Aさんが話していた事ですが、やっと地に足を付けて歩き出した感じがする。自分で考えて自分で決められるようになった。と。
まさにこの感覚が一番的確に言い表している言葉であり、自分の事をわかるようになった人たちの感覚なのです。ぜひ多くの人に自分の足で歩き出した感覚を感じてもらいたいと
思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月の予定

2018-10-29 00:24:53 | グループ日程
11月の予定
 
 3日土曜日 4日日曜日通常授業 
 10日土曜日 11日日曜日 通常授業
 17日土曜日 18日日曜日 通常授業
 24日土曜日 25日日曜日 28日水曜日通常授業
通常授業とは構成的グループエンカウンターと事例研究です。

 12月14日調布市男女共同参画にて
    ほっとサロン19時から行われます。
    テーマは夫婦問題です。申し込みは調布市男女共同参画まで042‐443‐1213まで
なぜかうまくいかない我が家の夫婦関係、聞いてみたいこと、他はなぜ円満にいっているの?など、交流分析を使い円満にいく秘訣などを教えます。

https://peraichi.com/landing_pages/view/liaison-chofu

NPO法人 こころサポート リエゾンちょうふ ホームページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グループ時間帯枠が増えます

2018-10-28 08:41:38 | 【DV加害者更生教育プログラム】
今まで土曜日日曜日の19時からのグループのみでしたが、参加者のニーズに合わせて
土曜日日曜日の15時~17時枠も増やします。
今後はどの時間帯にも出席可能で、月謝制(9千円)になります。よろしくお願いします。

計画の段階ですが、八丁堀カウンセリングルームにて(八丁堀駅徒歩1分)水曜日夜の19時から21時のグループを計画しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今 夫と居るのがとにかく辛い女性へ

2018-10-26 01:31:06 | 【DV加害者更生教育プログラム】
タイトル:今夫と居るのがとにかく辛い女性へ(29歳妻Mさん)


夫と結婚し同居を始めてから、口論が絶えずずっと泣いてばかりいました。
新婚は喧嘩が絶えない、価値観が違う人間同士が一緒になったのだから
この位は仕方がない。
そう言い聞かせて1年が過ぎたとき、繰り返される喧嘩の中で何かが途切れました。
もう、無理だ。この人に何回同じことを繰り返し言っても、伝わらない。


それ以前も夫との言い争いの中で心神喪失し、身体が動かなくなるくらいまで
追い詰められたことがありました。
それでも、まだ耐え続けなければならないと思っていた私の心は、
もうこれ以上頑張るのは得策でないとその時知ってしまったようなのです。


そこで私は家を出て実家へ戻る決心をしましたが、それでも夫は、
私がどれだけ心身を消耗していたのか分からないようでした。


夫がリエゾンに出会い、私も通うようになってからは、夫の行っていたことが
精神的DV、経済的DVにあたると思い知りました。


口論の中で主張され続けた価値観の違い、女性として妻としての在り方は、
完全に夫の理想でした。
リエゾンで学んで分かったのは、そんな夫の理想像は幻想であり、
そこに自分を近づける必要は全くなかったということです。
自分を擦切らせてまで頑張る必要は、全く、なかったのでした。
しかしそれを邪魔していたのは、世間での考え方や風潮、自分の思い込みでした。


DVを受けてしまう側にも、少なからず原因がある。
そう聞くと自分を責めたくなりますがそうではありません。
その人に非があるということでは全く、ないのです。


そういえば過去、両親や周囲の人間関係との間でも、
夫との間に起きたいざこざに近いことが起こっていたことに気が付きました。
自分は、DVする人を選んでいたかもしれない。
DVを受けやすいよう自分で自分を偽っていたのかもしれない。
中島先生からのアドバイスで、そんな考えを持つようになりました。


そしてその要因は、自分の中にあったことも分かってきました。
それは、幼少期の自分の物事の受け取り方が原因でした。


自分を見つめていく中でいろいろなことが分かりました。
幼少期、3歳から5歳の間に起った出来事が、こんなにも自分の人生に
影響しているのかと驚きました。
深い深い傷になっていて、その傷は思い出されなかっただけで、
治りはせずまだずっと自分の中に残っていました。
まさかそれが、DVの元になっていたなんて思いもしませんでした。


感情をもろにぶつけられても、自分は耐えなければいけない。
どれだけひどいことをされても、自分は許さないといけない。
自分の感情を表に出して表現することは、許されない。
常に自分は、自分自身を抑えていないといけない。


そんな思い込みが自分にあり、それに今、気が付いて変えていけるこということ。


リエゾンで自分を癒し、膿を吐き出すワークをやってから、
私はとても変わったと自覚できるようになってきました。
こんなにも、本来の自分でいることが楽なんだということと、
それを許さなかったのは他ならぬ自分だったということにも気が付いてきました。


そして夫は、夫自身の問題を私に代替えしてぶつけていたことも分かりました。
夫の抱えていた傷と、私が抱えていた傷とがぶつかり合って、
やらなくていい消耗戦を行っていました。


私は今、夫に会うことが出来ない位に自分のエネルギーがなくなっていることに
気が付き、自分を立て直している最中なのですが、
もし今、夫との喧嘩が絶えず、耐えに耐えている女性がいるとしたら、
少し外に目を向けてほしいと思います。
あなたが今耐えていることは、耐える必要のないことかもしれません。
あなたは感情をぶつけられるべき本来の相手ではないのかもしれません。


そしてまた、あなたがもっている怒りや憎しみは、夫へぶつけるものではないのかもしれません。
それはおそらく、夫婦お互いに自分の中を見つめてみないと分からないものでしょう。


何故だかうまくいかない、何度も同じ口論を続けて疲れてしまう。
もしそう感じていたら、少しでも話を聞きにリエゾンへ行ってみてほしいと思います。


夫婦関係の問題は、二人の中だけでは解決できない問題を孕んでいると私は感じました。
リエゾンには、信頼できる力になってくれる先生がいます。
私自身が変化したことで、周囲の受け取り方や接し方が変わってきたように、
今これを読んでいるひとりひとりにも、その変化がこれから起こってほしいと、切に祈っています。


リエゾンからのコメント

 あなたもリエゾンに来て学んでみませんか?と、連絡の取れる妻たちには直接誘っています。
 楽になることが分かっているからです。でも多くの妻たちの反応は、

 「なぜ私が学ばなければいけないの?変わらなくてはいけないのはあの人でしょ。」

というものです。

交流分析は夫婦双方のコミュニケーションを変えていきます。その力がある学問です。
もちろん、カウンセリングを行いながら学んでいきます。

自然に自分がどういう人間か、分かっていきます。同時に彼がどういう人間かもわかっていきます。
DVの側面だけではない彼の別の顔が見えてきます。

多くの妻たちは、自分に対して行われた暴力に自己肯定感を失い、自責の念を抱えています。
しかし、彼の別の顔が分かることによって、自分に責任がないことが分かってきます。

と同時にインナーチェンジングセラピーのワークをすることによって、今まで苦しくて解決のできなかったことがフッと楽になっていることに気が付くでしょう。

魔法でも何でもありません。しっかり体系化された学問なのです。インナーチェンジングセラピーの倉成先生は放送大学で面接授業も受け持っています。

リエゾンに来た妻たちがこうしてすすんで快くブログを書いてくれることは、自分が楽になった証拠なのです。

リエゾンはDVを直すだけではないのです。

楽に生きていける女性が一人でも増える事、これが私の励みになっています。

Mさんの記事の中にあった
「夫の抱えていた傷と、私が抱えていた傷とがぶつかり合って、やらなくていい消耗戦を行っていました。」

本当にその通りですね。完全復活ももう少しですね。












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弁護士上谷さくら先生の講義を受けて3

2018-10-24 00:58:04 | 行事予定
上谷先生から離婚に関する夫婦間でのポイント、弁護士選びのポイントを教わりました。


・離婚は法的にそんなに難しい事ではないので、本来当人同士で解決できたらと思う。

・夫婦の問題としてではなく、子供を持つ親の立場で子供のために話し合いをしてほしい。

・話合いは家の中ではしない。徒に(いたずらに)ヒートアップする恐れが強いので。ホテルのロビー、カフェなど、周囲に第三者がいる場所が良い。

・面会交流がうまくいかない場合は、どちらかが大人(親)になり切れていないことが多い。

・自分で話をしたり、法律を調べることにストレスを感じる場合は弁護士を頼むと良い。

・弁護士選びのポイントは、話しやすい弁護士か、自分の事を気兼ねなく話せるかどうか、 価値観が合う弁護士かどうか。
ただし、なんでもかんでも「いいね」と依頼者に同調する 弁護士ではなく、メリット、デメリットをきちんと説明する弁護士が良い。

・依頼者が独断で、自分に都合のいい情報だけを取捨選択し伝えると弁護士は困ることがある。

・弁護士との信頼関係がうまくいかなかった場合、委任契約はいつでも解除できる。その場合、事件の進行具合に応じ、例えば着手金半分を返してもらうよう交渉してみると良い。

・調停や訴訟で、一つ嘘をつくと矛盾が生じていく。その矛盾を隠すためにまた新たな嘘が生じていく。嘘を矛盾なく貫き通すのは大変だし、精神的にも負担。嘘はつかない方が良い。

・夫婦は様々で、一つとして同じケースはない。ただ妻が離婚したいと言い出したら、頑として動かない場合が多い。

・夫は日頃から、「いつでも離婚してやる」と豪語していても、いざ離婚となると慌てて嫌 がる場合が多い。

・離婚を拒否していた夫が急に離婚を承諾してきた場合は、愛人が妊娠した場合などがあ  る。

・働いていない女性の方が、婚姻費用や養育費で有利な場合がある。夫が会社員の場合、給与の差し押さえが出来るので、妻側からすると回収が確実


リエゾンからのコメント。

上谷先生は本来夫婦が話し合えることが一番良いと話してくれました。
二人にしかわからない流れや、気持ちがあるからです。

それでもどうしても滞るようなら弁護士の出番ということでした。

お互いが親として、どう生きていくかを本音で話し合えることが理想です。
その手伝いを弁護士が担うのだそうです。

戦略で嘘をついたり、勝つために何でもありだったりは
信条からは外れるようです。
上谷先生は真っ向から正攻法でいくようです。

その弁護は見ていて気持ちの良い納得のいくものです。色々な弁護士がいて、誰に頼むのが良いのかわからなくなる昨今ですが、安心できる弁護士に出会えたことは本当に幸運だと
感じます。今後もどうぞよろしくお願いします。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする