DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

甘やかし

2012-07-25 09:09:56 | アドラー心理学
  アドラー心理学の創始者、アルフレッド・アドラーはフロイト達と
  研究を一緒にしていた時期もあった。だが、結局フロイトとは
  仲たがいをしてしまい、彼から離れた。アドラーはその後
  子どもの研究を続け、子育ての成功とはなんだろうと考えた。
  
  ①子どもが自分の人生に希望を持ち、建設的に生きる大人になる
  ②他人と協力関係を持て、暴力的なことをしないで、貢献のできる人になる。
  ③子どもが自分の窮地に、自分の足で立ち上がり切り抜けていく力を持つひとになる。

  これらを叶えることのできる教育法を「STEP」という。

  アドラーはこの中で、子育ての中で最もしてはいけないことを
  「あまやかしである」と言っている。

  甘やかしは「甘えさせる」とは違う。
  甘えさせるのはOKなのだ。甘えさせることは
  あくまでも、子ども側からの欲求だからだ。

  甘やかしは、親側からの欲求から発せられる。
  つまり、親の自己満足の世界なのだ。

  いらないかもしれない飴を与えられた子どもは
  どうなるだろう。
  アドラーは甘やかしは「子どもを教育困難な状況に陥らせる」
  と言っている。
  
  教育困難な状況とは、どういうことだろうか?

  甘やかしを受けた子どもたちに共通することは
  「失敗体験がほとんどない」ということである。
  それはなぜか、想像することは容易い。

  親が子どものつらいことをすべてどかしてしまうからだ。

  たとえ、失敗したとしても、誰かのせいにしてしまうので、
  子どもは自分が悪いと思わない。失敗から学ぶことは
  大変貴重な体験になるのに、それを親が気づかず、
  子どもを傷つけたくないという理由で、守ってしまう。

  人のせいにして、失敗を体験してこなかった子どもは
  大人になったとき、社会に出てから、初めて失敗を
  体験し始める。親はいつまでもくっついていけないのだから
  当たり前だ。
  大人になった子どもがとる行動はきまってしまう。
  そう、人のせいにすることだ。

  上司がきつく言ったから…
  同僚がとろいから僕に迷惑がかかるんだ…
  私は被害者だ…

  自分の根本の弱さに目を向けることもできない。
  自分の改良点を考えることができない。

  そこでの他者からの指摘やアドバイスは
  彼らの心には届かない。
  すべて、相手が悪いと思ってしまう思考なのだから
  無理もない。
  
  アドラーはこのことを「教育困難な状況に子どもを陥らせる」
  といったのだ。
  親は知っていてほしい。
  失敗体験は子どもにとって、貴重な有意義な体験である
  ということを。
  
  
     















  
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ちょっと自己紹介①

2012-07-25 08:51:45 | 設立の動機
                 e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp

  
   まず気が付いた人から動かなければなにも変わらないと思い、
 この、勉強してきたプログラムを紹介しようと思いました。

  私の自己紹介のところで4人子どもがいると書きました。
 23歳、25歳、32歳、38歳、この年齢は私が子どもを
 出産した年齢です。なんて若い時から子育てしていたんだろう…
 とぼやいても仕方がない。この子育てから感じたことは
 子育ては時代が変わろうが「大変だ」ということです。
 第一子(男)の時代は、紙おむつの出始めた頃で、まだまだ主流は
 布おむつでした。  
 第二子(男)の時代は少し紙おむつの品質が良くなってきた頃
 第三子(男)の時代は完全紙おむつの時代
 第四子(女)の時代は紙おむつにいろんなニーズに合った紙おむつが出ていた頃
 (たとえばトレーニングパンツのように漏れないけれど濡れ具合がわかる)

 便利なものが増えてくれば、精神的に子育てが軽くなるかというと、
 全然関係ありませんでした。なにが自分を追い詰めるかというと
 子どもは自分の思い通りになんかならないってことなのですから。
 まあ、上の2人には手を焼きました。外で食事をして何度後悔したことか。
 無理だと頭のどこかでわかっていても、どうしても外で食事をしたいって
 思う気持ちが勝るんですね。そのたび、ああ食べた気がしない。来なきゃよかった。

 壊す、落とす、走る、出て行っちゃう、聞かない、騒ぐ、…挙げていたら
 きりがないのでこの辺でやめておきます。でもね、気が付いたんですよ。
 子どもが騒ぐには、それなりの背景があるってことに。それを気づかせてくれたのが
 この諸々の心理学でした。親のまねをしていたら、失敗する!
 実際、第3子からは外で騒ぐなとハラハラはしなくなっていきました。
 でも、もっと早く知っていたら、もっと子育てを楽にできたんだ、
 という思いがあります。上の2人には、本当、親が未熟でごめん!
 
 第3子から気が付いたということは、
 この生涯出産人数が1.5人にも満たない時代に、ほとんどの人は
 ああすればよかった、こうすればよかった、早く知っていたら、
 って、きっと思うに違いない。20年間乳幼児がいつも絶えず傍にいた
 私にしかできないことがある。って思いました。
 何がどうすれば、自分が楽になれるかが、見えてきたからです。

 第一子を出産してから、21年間一回も夜寝てから、朝起きるまで
 目を覚まさないで、朝を迎えられたことはありませんでした。
 その理由は、子どもの夜泣きと、授乳と、「トイレが怖いから
 一緒に来て」というものでした。第四子が小学2年生になったとき
 なんと一人で夜中のトイレに行ってくれたのです。やっと、朝まで
 誰にも起こされず眠り続けられる日がやってきました!その朝を
 迎えた日、なんて幸せなんだと感じました。朝まで誰にも起こされないことが
 こんなに幸せを感じるんだって、その時初めて知ったのです。
 たぶん介護とか、夜起こされている方にだけ、わかる感覚では
 ないかしら…
 このことからわかったことは、

 一つ目は、睡眠は大変大事。健康な人には
 なにを当たり前なこと言ってるのと思われるでしょうが、
 眠れないとか、眠りを妨げられる何かを抱えてる人は
 ちょっと、いや、かなり、大変かもしれない。
 周りの人はそう思ってあげることが 大事だと思います。

 二つ目は、私がどうしようと、子どもが夜、トイレに行くことを
 怖がることは終わらなかった。年齢的なもの?私の中では
 そういう結果になりました。どの子も小学校1年生か2年生くらいに
 付き添いはピタッといらなくなったのです。
 もし、夜のトイレに付き添っているお母さんお父さんがいたら、
 私の体験では4人ともピタッと終わりが来る日が来たので、
 私のケースとすべてが同じでは ないとは思いますが、
 あとちょっとと思って頑張ってくださいね。
 中学生にもなって、一緒に来てと頼む
 お子さんは、少ないと思われますから。

 今、現在 私を夜起こす人は 1か月に何回か我が家に
 呼んでいる私の実母だけになりました。
 母は我が家の近くにあるホームに入居しています。
 脳内出血で倒れたときは、要介護4でした。
 今は要介護2まで回復しています。
 最近は認知症もなし、なんて言われています。
 (以前は認知症と診断されていたのです。)
 介護に関しても、知っておく、おさえておいた方が
 良いこともあるのですが、今日はこの辺で。
 おいおい紹介します。
 
 
 
 





 
 
 
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ちょっと自己紹介②

2012-07-25 08:36:05 | 設立の動機
                    e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp

  よく私は「親は知っておいてください。」という
  言葉を使う。知っておきたかったのは、過去の自分だ。
  なんで、これを教えてくれる人がその時期に
  いなかったのかなぁ…と思うことばかりだったからだ。

  心理の話なんて、よほど何かに困らないと、どうしてこうなるの? 
  って疑問に思ってからでないと、調べようとしないことが多い。
 
  子どもが4人もいると、なんでなんでが続く。
  ちょこっと、子育ての本を読んだりし始める。
  でも、やっぱりだめなだよね。なんでって、頭でわかっていても
  すぐその場では忘れていたり、できなかったり、
  自分の行動、思考、感情って、本を読んだだけじゃ
  変えることって無理みたい…ってことに気が付いた。
  それも散々やってから、子育てを四苦八苦した後で。
  結局のところ、子どもの問題よりも、自分の問題
  だったりする。
  
  認知行動療法では、自動思考っていう。
  交流分析では、禁止令、拮抗禁止令だったり、
  自分がその考え方、行動に縛られている。
  
  自分の中にある考え方、スイッチって、
  自分一人では変えることは難しいようだ。

  でも方法はあるのだ。あるけど、心理を専門的に
  勉強するとか、仕事がそっち関係とかでないと、
  知ることがまずないと言ってもいいのでは… と思う。

  相手が悪い、おかしい、と大抵はそう思う。でも、
  そう思っている自分をおかしいと相手も思っている。
  
  どちらも相手が悪いって、思っているのだから、
  らちがあかない。どちらか我慢したり、バトルになったり
  無視したり、別れたり…

  傷が深まると恨みになる。
  中高年の離婚や、介護の時期での仕返しは
  その典型だ。介護時期での仕返しは、悲しすぎる。
  自分に傷を残す。
  そこまで行くまでにできることは
  自分を知るということなのだ。
  自分ができる、唯一の改善策なのだ。

  自分を知ることがなぜ、改善策なのか
  不思議に思う方もいるかもしれない。

  でもそうなんだから仕方ない、とにかく、やってみよう
  が私からのアドバイス。自分を知ると
  他者を知ることにつながる。
  他者を知ることで、また自分がわかる。
  不思議なサイクルになっている。
  私も自分を知れば知るほど楽になっていった。
  人間関係全般にわたり、変わっていった。

  とにかく、一歩踏み出してみよう。

  















           
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親教育プログラムSTEP

2012-07-16 11:12:03 | 行事予定
                e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp



 STEPを開催します。(このプログラムは加害者更生プログラムとは
 関係ありません)
 10月から調布教室(月)と世田谷教室(火)を
 予定しています。時間は10時~12時です。


 7月15日 江東区男女共同参画推進センターにて、
 ほめない、叱らない子育てプログラムSTEPの
 体験講座が開かれました。
 田村こうよう氏は昨年の8月に一緒にリーダーの資格を
 とった仲間でもあります。STEPは大変子育てに実践できれば
 効果のある子育て法であります。しかし、日本の風土の中で行うには
 親の覚悟と忍耐が必要になってくる。
 こうよう氏はこうおっしゃっていました。その通りなんです。
 STEPは親の意識改革でもあるため、そんなことでいいの?
 という場面も出てくるのです。
 教室での訓練が必要になってきます。
 子育ての成功とは?…アドラーは親もこつを知らなければ
 いけない。自分の親のまねだけでは、この難しい子育てを
 成功することはできないと言っています。
 参加希望の方は、希望教室を明記のうえ
 メールにて申し込みをお願いします。
 参考図書 みんな幸せな大人になれ 折笠国康
     主婦の友社
     学級崩壊のクラスをSTEP式教育法で
     みごと3か月で立て直した先生の
     ノンフィクション物語
    
     こういえばよかったのか!柳平 彬
     ダイナミックセラーズ出版
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