狭く不便なテントだが、中は何とか居住性を良くしようとそれぞれ工夫している。
防水シートの上に布団をひき、荷物や毛布が背もたれになる。居心地はかなりよい。
しかし、3m四方ほどの三角テントの中は狭い。中央部しか立てない。
ジッパーはないので気密性はない。外気も砂埃も舞い込んでくる。だいたい布団の上は常にざらざらである。
どこも大家族なので、全員がテントに入るとかなり狭い。
日が落ちると急速に気温が下がる。機密性のないテント内は外気と同じ気温になる。
徐々に電線を張る工事はなされているが、電気のないテントは多い。
電気が来て、いくら居住性をよくしても、所詮は三角テントである。
いつまでも住みたいと思う人はいない。
ましてや、防水加工もほどこされていない隙間だらけのテントである。
誰もが雨が降ることを恐れている。