legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

My『笑い袋』を探せ

2004-09-16 12:32:10 | すーさん
 婆さんが『笑い袋』と出会ったのは浅草寺の参道近くの仲見世という所だった。

 『笑い袋』はどんなものか?

 ご存知の方もご存知ない方もちょいと覗いてくだしゃんせ。↓

http://home3.highway.ne.jp/hasu/waraibukuro.htm

『笑い袋』の音はこちら↓

http://hp.vector.co.jp/authors/VA006781/papico/scrap/warai01.html


 どうってことないんだけど、つられて笑ってしまう自分がおかしいのだ。

 で、昨夜の孫娘の『笑い袋』が保育園と自宅を結ぶ「連絡帳」だった。

 孫娘専用になってしまった我が家の一角には、本がズラリと並んでおる。

 しかし、そんな本など見向きもせずに食堂の方へ飛んで来た。

 夕食後、テレビもつけず各自の自由時間にしていたところ、
 ダイニングテーブルに置いてあった「連絡帳」を持って
 「これっ」
 と孫娘が婆さんに渡すのだ。


 婆さん:「うにゃ?これは「連絡帳」だよ?」
 
 孫 娘:「これっ」

 婆さん:「え~と、9月15日水曜日 今朝は、・・・」

 孫 娘:「うきゃきゃきゃ」

 婆さん:「何がそんなにおかしいのじゃ??」

 孫 娘:真顔で「これっ」

 婆さん:「あっそう・・うんじゃ、次、9月14日火曜日 なかなか寝ない・・・」

 孫 娘:「うきゃきゃきゃの キャハキャハッ」

 ページをめくろうが何しようが、連絡帳を開き、読み始めると思い切り笑う孫娘。

 ただし、「連絡帳」を閉じるとその瞬間に笑いがピタッ!と止まる。

 面白いから何度も何度も試してみたが、まるで笑い袋のスイッチを切・入を交互にやっているのと同じ状態。

 そのうちに、婆さんもおかしくないのに笑ってしまった。

 一度笑い出すとなんか次も次も笑いたくなる・・おかしくないのにw。

 いい加減に終わりにしようと思っても、
「笑うことはいいことだしな」と頭をかすめ・・
 また、スイッチオン(連絡帳を開く)で笑う。

 どのくらいやってたのかわからない。そのくらいやってた。

 たぶん、止めることができたのは、

「お風呂がわきましたぁ~♪」と言う給湯システムのお姉さんのアナウンスのおかげだったと思う。

 おかげ1:いつもふたりぼっちの入浴だが、昨夜は

「お顔モニュモニュ」と言いながら、笑いで疲労した頬の筋肉をほぐす体操も新規加入して結構明るい入浴だった。

 おかげ2:で、爺さんが中途半端な時間に帰宅したので、もう少しで入眠しそうだった孫娘が飛び起きてしまって、
「やりなお~し」になっても婆さんは腹が立たなかった。

 おかげ3:で今朝はブヨブヨになりつつある腹に心地よい筋肉痛を感じた。

 『笑い袋』そのものを手に入れてもきっと毎日は笑いに包まれることはないだろうが、
 誰かが笑っているから自分も笑うって言うことに出会えることは幸せなことじゃ。

 やはり婆さんのMy『笑い袋』はリヴ友とのアポ話だな。

 深刻そうなチェーンカキコするなら、誰でも笑っちまうカキコをしてくれるとありがたいのじゃがな。

 そして、おかしくておかしくて崩れ落ちそうな時は、是非とも婆さんを呼び立ててくだされ。

 老い先短い婆さんの人生にもまだまだ『笑い袋』が必要なんじゃよ。


月・水・金曜日のゴミ袋

2004-09-15 12:36:32 | 婆さん
 婆さんのところは
 月・・プラスチックゴミの日
 火・木・土・・が燃やすゴミの日
 水・・燃やさないゴミの日
 金・・資源ごみの日  となっている。(公表することでもないな)

 まだ、北風がピューピュー言いながら老体をいじめていた頃より、
2号室の玄関のドアの前に月・水・金曜日の夕方6時過ぎに2つのゴミ袋が置かれるようになった。

 婆さんが孫娘を保育園に迎えに行って帰って来る時にそのゴミ袋を見ていた。

 確か2号室には孫娘より半年後ぐらいの誕生日の男の子がいたはずじゃ。でも、最近は姿を見ないな。

 2号室のママさんと息子君を見ない代わりに、朝9時と夕方6:30頃にちょくちょくおじいちゃんとおばあちゃんが来たり帰ったりする姿を見るようになった。

 そのゴミ袋が置いてあるのを見ると「明日は火曜日か?」などと曜日を確認できるくらいになった頃、2号室のパパさんらしき人とエレベーターに乗ることになった。(顔をあまり見ないのでたぶんそうだろうと・・・)

 エレベーターで「こんばんは」と声をかけてもパパさんからの挨拶は返って来ない・・なんか肩口に緊張の色が見えるな。

 同じ階で降りるとゴミ袋の端っこが見えた。エレベーターからなかなか降りない孫娘と「みんなの使うものだから、早く降りて下さい」と交渉している間に、2号室のパパさんがゴミ袋をちょっとずらして玄関の扉を開けて中に入って行った。

 「なんで入ってくるの?」(ママさんの声)
 「カバンを置いてから・・と思ってさ」(パパさんの声)
 「カバンなんて持っていたってゴミ出しぐらいできるでしょ」(ママさんの声)
 「・・・・・」(パパさんの声にならない声)

 慌てて玄関から飛び出してきて、例の2つのゴミ袋を抱えるようにしてエレベーターの方へ小走して戻って行った。

 すれ違う時に孫娘が「おかえりぃー」と2号室のパパさんに声をかけたが、やはり返答はなかった。

 孫娘はドアが開いて出てくる人に対して、「おっはよう」か「おかえりぃー」を言うのが楽しくて仕方のない時期だったので、返答がなくても気にしていない様子だったがな・・ww。

 それからと言うもの、2号室の玄関の前にゴミ袋が置いてあると
「パパさんはまだお仕事から帰ってきていないんだな」と思うようになった。




 先日、またエレベーターで見覚えのある人と一緒になった。1人は2号室のパパさんだった。今日は可愛いプリントTシャツを着て、笑って挨拶をしてくれたので・・わからなかった。(いつも背広を着て緊張した面持ちだからね)

 で、傍らですでに生後7.8ヶ月の赤ちゃんを抱いて笑っているママさんがいた。2号室のママさんだ・・・。

 春が来て、夏の暑さに悲鳴をあげ、やっと秋になって・・2号室のゴミ袋の背景が見えたのだ。

 そっか、おじいちゃんとおばあちゃんがひっきりなしに来ていたのも年が離れていない2人の孫の子育て援助だったんだ。

 パパさんが帰ってくることよりも、一刻も早くゴミ出しを済ませてもらいたいとイライラしていたママさんの心模様・・大変でしたね。

 パパさんだって、月・水・金曜日の帰り道は緊張して・・大変でしたね。

 でも、秋が来てお二人も赤ちゃんも笑っている。めでたしめでたし。

---------------------------------------------------

 誰だって皆いつも大変だ。でも、大変だと嘆いているだけだと幸せは見つからない。

 幸せを感じるには時間がかかる。

 手っ取り早い幸せがあるのなら、皆それを手に入れているはずだ。

 試行錯誤して、暗中模索してつかんだ幸せは本物だ。

 今日は水曜日。

 これからは、2号室のゴミ袋が出ていなくても、曜日のわかる婆さんにならないとな。

-------------------------------------------------

誰がためにニキを書く

2004-09-14 12:37:49 | 婆さん
 「なんか文句あるか?!」

 わしは、先日垢パンダ殿にそう聞いた。

 「文句なんてありませんw それでいいと思いますよww」

 と返って来た。

 この言葉を投げかける時、婆さんはほんの一瞬だけ迷った。

 「また、友達を失うことになるのか?」・・・と。

 幸いにして、今も垢パンダ殿には友でいさせてもらっているようだ。


 「自分でもよくわからないんだ・・いい加減な奴だと思ってるよね?」

 と、J蛙君に言った。

 「そんなことはないよ」

 そう、返ってきた。

 これは、婆さんがドスンと言う名のオーガから、試験管に並々注がれた薬によって、何度も何度もいろんなリヴに変身し、やっとスナイロユンクの今の婆さんになって・・しばらくしてからの会話じゃった。

 わしは、何気ないこの二つの返答を忘れないだろう。

 なぜなら、横暴で乱暴な言葉あろうと、
 誰が見ても
 「何やっているんだ、こいつ」と
 思われることをしても・・だ

最後まで見届けてくれた大きな優しさをがっちりと受取ったから忘れないのじゃ。

 もう一人、わしの醜態をずっと見ててくれたリヴがいた。

 だが、もうそのリヴは婆さんから離れていった。

 婆さんは、どうしても見送ってやりたかった。
 婆さんが嫌いで、ウザくて逃げていったとしてもだ。
 ちゃんと手を振って見送ってやりたかった。
 「元気でな・・」と小さな声で言いたかった。

 しかし、見送りは叶わなかった。

 それはそれで・・・もう終わったことだ。

-------------------------------------------------------------

 誰のために日記を公開し始めたのか?

 それは、婆さんの日記だから婆さんのための日記じゃ。

 うわごとでも。たわごとでも。独り言でも・・婆さんの日記じゃ。

 わしの好きなことを書かせてもらう・・・。

 「文句あるか?!」  wwwwww


-------------------------------------------------------------

イケメンジジイを探せ -6- 「 Catch the Rainbow 」の巻

2004-09-13 12:39:25 | 婆さん
 「おさかなさん、ス~イスイ」・・・またこの言葉に負けた。

 婆さんは、高速道路が通ってないので仕方なく、下道(したみち)でひたすら日本列島を横断気分・・・118キロを走って、山から海までやってきた。

 旅も最終日。期待はしていない。イケメンジジイなんていないもんだな。

 この大洗水族館が「アクアワールド・大洗」なんて名前になったなんて知らなかった。

 小洒落た建物になったもんだ。

 駐車場から建物に入る前に、正面から中高年の男女が降りてきた。

 オバちゃんは小さな花柄の刺繍のバックをブランブランさせている。

 オジちゃんはかなりいい顔をしたジジイだ。

 だけど・・怪しいこの2人。

 2人の距離は47cm・・・だから、怪しい。

 オバちゃん:「とっても楽しかったわ。主人にはこんな所には連れて来てもらったことがないもんw」
 (この時のオバちゃんの上体は「しなり15度」)

 オジちゃん:「そりゃ、よかったなぁ。そう言って貰えるとなんだか嬉しいもんだwww」

-------------------------------------------------------------

 さて、皆さんはこの2人の関係をどう見ます??

 婆さんは、いつもは忙しくて爺さんにはこんな話をしない今日この頃ですが、このお2人の短いすれ違いザマの会話は、すぐに報告しちゃいましたよ。

 近所で有名な情報通の婆さん気分でね・・オホホホホっ。

 おっと危ない!!このオジちゃんの顔がかなりいい顔だったから、

「イケメンジジイ・・最終日に見つかる!!」

 と、デカデカと見出しを作るところじゃった。


 婆さんには、ペンギンを泳がす能力がある。

 ちょっとしたことなのだが、水中で凄い速さで泳ぐペンギンなんて、陸上で「テクテク・トボトボ」歩いているペンギンからは想像つかないでしょう?

 それも、今回はペンギンを水中で留まらせて会話を楽しんでみた。

 誠に楽しい。水の中にいるペンギンの方が凛々しいな。

 ペンギンの餌やりタ~イムの後、スコールのような雨の中1人黙々とペンギン舎を掃除しているオジさんがいた。いい感じじゃ。

 でも、デジカメのCF(コンパクトフラッシュ)がいっぱいになってしまったので撮影できなかった。

 たしか・・こんな感じの人だった。(絵の才能ゼロだな・・)

 イケメンジジイの生け捕りには失敗したけど、やっぱり旅は面白い。

 水族館を出て怪しい2人とすれ違った階段を降りようとした時、

 「虹が出ているよ!!」・・と爺さんが叫ぶ。
 「カメラ!カメラ!!」・・と爺さんが続けて叫ぶ。
 「もう、メモリないからどれでも削除していいから虹を撮ってくれ」
 ・・・と婆さんが悶える。

 わけがわからないが、なんか面白い光景だなと、この2人をニヤニヤしながら見ている奴がいる・・。

 平和なんだろうな。

 -----続かない--------

イケメンジジイを探せ -5- 腰痛は世界をつなぐの巻

2004-09-09 12:42:56 | 婆さん
 大浴場も2度目ともなれば手馴れたもんじゃ。

 「ふん」露天風呂はここから入ればいいんだし、離れ小島でジャバジャバゴシゴシ洗えばいいんだし・・・快適快適 ルンルン(きゃっ

 「さてさて、オンボロTシャツと短パンに着替えたら、無料マッサージチェアでモミモミしてもらおうっと・・」

 うん??・・・脱衣所を出ようとして周りを見ると・・なんか重い空気。

 着替えている人、半裸で扇風機の下で涼む人、あんまり変わりもしないのに鏡の前でドライヤーと格闘している人、体重計にバスタオルをかけて数値を見えないように小細工する人・・それなりにいるのだが・・。

 浴衣に着替え終わっているのに何もしないで脱衣所の中に置物のようにいる人が何人もいる・・・うん??

 まぁいっか・・無事に温泉に浸かれたんだからな。

 ●動かない謎の人達がこの後いい婆さんをエロの世界へ導くとはな・・。



 チャ~ンス。無料マッサージチェアには誰もいない!!

 それも2台とも使っている人がいない・・やった!!

 最近はかなり高度なマッサージ技術を習得しているマシンも出てきているのだが、ここのはまぁ4年ぐらい前の標準タイプものだな・・。

 コントローラーのリモコンもシンプル。

 適当に全身マッサージを選択して目を閉じた。キモチよか~~。

 何分経過したかはよくわからないが、婆さんの周りの酸素が突如減少し、お呼びでない二酸化炭素が急に増加したことが「気配」ではっきりわかった。

 でも、若い時によく体験した金縛りにしては「生温かい」空気だ。

 そろ~り、そろり目を開けていくと・・・婆さんは水族館の小さい水槽に入っている1匹のカレイ状態。

 注)カレイは海底の砂に埋もれて生活する。それも海底の砂とほぼ同じ色なのでどこにいるか?はよくよく見ないとわからないのである。だから、自然と水槽を覗き込む形になってしまうのじゃ。

 「どうかしましたか?→声にならない」
 「婆さんなんかいけないことしましたか??→これも声にならない」

 1言も声にならないので、仕方なく無料マッサージチェアから立ち上がった。

 そしたら、私の回りに張り付いていた7.8人のうちの1人のオバサンが「無言のまま」すばやくわしの手にマッサージチェアのリモコンを握らせた。(なんでリモコンなんだ? どうせなら1万円くれ!)

 1:いい婆さんはマッサージチェアの脇に立ってろ!

 2:左から3番目のそこの女、ここのマッサージチェアに座れ!

 3:もう1台のマッサージチェアには私が座るが、皆いいな?!

 4:いい婆さんよ、マッサージチェアのリモコン操作をしろ!

 上記の指示を一言も言葉を発さずに右の人差し指1本で見事にやってのけたのである。

 すげ~技だ・・・!!

 感心している場合じゃなかんべよ・・・。

 「すいません・・私、専門家ではないんです・・(オロオロ)」

 いきなり、7.8人の視線が1点に集まった。何かを決心したようだった。

 2番の指示で既にマッサージチェアに座っていたオバサンが、音もなくいい婆さんの右の手首を「ぐいぃ」とつかみ、マッサージチェアの背もたれと自分の体の間に押し込み、お尻付近で円を2回描く。

 「ええ~~っ! わしには一応、旦那と孫もいる身です。そ、そんな趣味はありません。お風呂上りにアミノサプリを買おうと思って200円なら短パンのポケットに入っていますので、それで勘弁して下さいぃぃぃ」→これはちゃんと声になった・・・。

 と、言いながら、思いっきり自分の右手を取り戻そうとしているのにビクともしない・・。

 この怪力オバサン連中は何者じゃぁ~~!!
 そうしたら、さっき見事な「人差し指1本指示」の見事な技を披露してくれたオバサンが、薄笑いを浮かべてたった一言

 「腰」

 「え?腰ですか? 腰が痛いんですか? じゃ、この手離して下さい」→意味不明

 きっと、この時婆さんはすごい形相をしていたに違いない。

 婆さんの必死さが通じたのか、右手を離さないとリモコン操作が出来ないとただ思っただけなのか、すごい力で引き寄せられていたわしの右手を離してくれた。

 人によって腰の位置は違うし、マッサージの強弱にも好みってもんがあるから聞いてから・・と思ったが、この言葉を発さない異星人集団の気をマッサージチェアに向けないことには、わしは無事に爺さんと孫娘が待つ321号室には戻れないと思ったので、力を込めて「最強」「最速」「腰の部分固定」とセットした。

 動き出したマッサージチェアについての感想を仲間に伝え始めた。ああ~あそこの国の方だったのか・・早くそう言ってくれよ。

 動き出したとあれば、もう、いい婆さんは用なし・・だよね。

 でも、まだ右手の手首には強く握られた痕が赤く残ってる。

 このままじゃ、なんかやられっぱなしだよなぁ~。

 よし、ここは一発・・・・。

 鍬を持って畑を耕し、腰をトントンと叩いて「ふぁぅ~」と言うパントマイムをしてみた。

 これがなんと大うけ、バカ受け・・・。

 最初、この7.8人は全部クロ~ンさんかと思ってた。

 ヘアースタイルなんか1mmも違わない長さだし、アイロンパーマのカールは全部同じ方向だし、顔はみんな浅黒くてシワシワで一切表情を出さないから、全員同じ人だと思ってた。

 笑えば・・顔が違うじゃん。

 この方々は、隣のお国の方で、職業は農業。日本で言えばJA=農協が主催する「一生に一度だけの海外旅行」に参加したオバサン達だと勝手に推測した。

 あの並外れた怪力といい、指の関節がボコボコ硬く出っ張っていて、少なくても「セレヴ」などと言う人種ではないとは思ったからね。

 さっきのパントマイムで笑ってくれたんだから、まんざら婆さんの推測も外れてはなかったようじゃ。



 「お疲れ様でした」

 と言って、小さなワイングラスを手渡すオジサンがいた。

 「ジュースです。体にいいんですよ。無料です。」

 「ありがとうございます・・ぐいぃ・・・」

 ・・・妙な味・・・

 「これなんのジュースですか?」

 「リンゴ酢とはちみつのジュースです・・売店で・・(ダラダラ)」

 「あっ、ありがとうございました。アミノサプリを買って部屋に戻ります」

--------------------------------------------------------------

 国際交流ってサスペンス・・・。

 そんでもって、腰痛は世界共通症状なのだと身を持って知ったある日の早朝だった。


        -続く-



イケメンジジイを探せ -4- 大漁旗だよ、番外編の巻

2004-09-08 12:45:38 | 婆さん
 極最近、「ムンクの叫び」で心身ともに疲れ切ったいい婆さんと爺さんがおった。

 特に耳の鼓膜の疲れは表現しようがないほどに疲労しておった。

 なので、投げやりで次のイケメンジジイのスカウト地を決めてしまった。

 素朴な親父がやっていそうな地味なそば屋にした。

 疲れの原因野郎には「ツルツル食べに行こうね」と告げて車に乗せた。
-------------------------------------------------------------

 完全なる余談であるが、最近「ツルツル」と言う言葉に連想してしまうお人がおるのじゃ。

 ご本人は「フサフサ」とおっしゃっていたが、ネット上でのお話なので定かではない・・・。

 この話についても垢パンダ殿が短編小説で紹介してくれるはずなので省略するとしよう。

---------------------------------------------------------------

 そのそば屋の玄関で小さな孫娘を押しのけるように我先にと入っていった、
イケナイババア3人組の話も省略しよう・・きりがないのでな。

 孫娘が椅子に座るなり「トケイ、トケイさん、おトケイさん」と言う。

 孫娘の指差す方を見るといくつもの古い時計がかかっている。

 それも飾っているというよりは「あるから掛けている時計」みたいだ。

 ずっと前からここに掛かっていると思われるいくつもの時計を見ていると、妙に落ち着く。

 ここの親父さんはイケメンジジイの可能性が高いな。ウフッ。

 しかし、一向に姿を現さない。声も聞こえて来ない。

 いや、きっと隣に座って絶え間なく噂話をデカイ声で話し続ける
例のイケナイババア3人組がいやで奥に隠れてしまったのであろう。

 その代わりと言っては大変失礼だが、店員さんの若い兄ちゃんには
「イケメンもどき3号」の称号を差し上げることにした。

 なぜなら、イケナイババア3人組に注文の品をテーブルに置いても
「ありがとう」も言わないイケナイババア3人組に対して、
小声だが「失礼しました」と言って、腰をいい具合に曲げて頭を下げたのである。

 イケナイババア3人組は誰一人としてその姿を見ていないだろうがな。

 愛想良いのではないのだが、どんな客に対しても態度を変えずに仕事をする姿勢には、すがすがしさを感じた。

 万人に同じ態度でいられることはカッコいいと思う。

だから、滅多に人に心を開かない孫娘もこの「イケメンもどき3号」のお兄ちゃんには好感を持ったらしく、
お時計さんと交互に姿を追って見ておった。

 加えて、顔もカッコいい。

 皆さんお気づきだろうか?
 
 「イケメンもどき2号」はいたっけな?・・・


-------------------------------------------------------

 そうなんです、いたんです。ちゃんと「イケメンもどき2号」が。

 今朝のバイキング会場のことであった。

 黒い制服のベラベラ(いや、失礼)流暢に言葉を並べるベテラン従業員のおっさんに
「こちらにお子様用の椅子を・・・」と指示され、
わしらの後に子供椅子を持って来てくれた、まだまだ若いズングリむっくりのお兄ちゃんが
その「イケメンもどき2号」だったのだ。

 広い会場を歩けど歩けど小家族に合うテーブルが見つからない。
やっと見つけた所は入り口から2番目に遠いと言ってもいいくらいの距離があった。

 孫娘は他の3歳児とは違い、いつもゆっくりと歩く。
わしらもその歩調に合わせるのだが、「イケメンもどき2号」君もずっとそれに付き合ってくれた。

 途中で「もういいですよ。椅子は私が運びます」と言うのに
 「いえ、お持ちします」とニコリともしないで付いて来てくれる。

 普通のホテルマンならもっと抑揚をつけて、
いかにも「お客様は神様です」を強調する受け答えをするだろうに、
このお兄ちゃんはずっと黙って付いて来てくれた。

 テーブルが見つかると「どうぞごゆっくり」と言って椅子をセッティングしてくれたのだが、
ついつい婆さんは

 「遠いところまでありがとうございました」と言ってしまった。

 「いいえ、そんなこと・・(モジモジ)」と照れ笑いを浮かべてお兄ちゃんはもう一度
 「どうぞごゆっくり」って栃木弁だが何弁だかわからないがかなり訛ってもう一度言ってくれた。

 そっか、このお兄ちゃん少しだけ訛っている自分にコンプレックスがあったのかもしれんな。

 このお兄ちゃんはその後も子供椅子をニコリともしないでいくつも運び続け、
各テーブルの使用済みのお皿を淡々と下げる作業をしていた。

 やっぱりこのお兄ちゃんは「イケメンもどき2号」だ。

 バイキング会場からの帰り道、うちの爺さんに

 「さっきのお兄さん、あんなに遠くまで椅子を運んでくれて嬉しかったな」
と言ってみた。

 「そうだね。いい人だったね、訛ってたけど・・(笑)」

 そっか、やっぱりそう感じていたんだな、うちの爺さんも・・・。

-------------------------------------------------------

 そば屋を出てから爺さんの許可を得て、婆さんが行きたかった
 「ハーブガーデン」へと霧雨の降る中行った。

 爺さんは日頃の婆さんの疲れを知っているかのように

 「好きなハーブを買って帰りなよ。せっかくきたんだからさ。」

 と言って、孫娘をトイレに連れて行ってくれた。

 久し振りに草の香りを思いっきり嗅いだww。


        -続く-


イケメンジジイを探せ -3- ムンクの叫びと下積み生活の巻

2004-09-07 12:46:59 | 婆さん
 早朝の「大浴場、いい婆さんダイブ事件」は極秘事項として処理され、婆さんはダイブした時に鼻から入った温泉で粘膜がいかれちまっているにも関わらず、多種多様の朝食バイキングを消化した。

 婆さんは孫娘の「ライオンさん・・ガォ~ン」と言う言葉に弱い。
 「そんなにライオンが見たいなら・・見に行こう!!」と思ってしまうのだ。

 だから、垢パンダ殿に「土産はライオンの肉じゃがだ」なんて報告してからホテルを後にした。
 
 当然お見送りは「平井堅さん似のイケメンもどき君」に昇格した彼である。

 でも、婆さんは時々シャイな性格に変身するので、この時も「平井堅さん似のイケメンもどき君」の顔をちらっとしか見れないのである。

 だからと言って、恋ではない。

-------------------------------------------------------

 朝8:00から開園しているサファリパークに9:00に到着。

 車ごと門をくぐるとちょっと若めの婆さんが出てきた。

 いい婆さん:「JAFの割引使いたいんですけど」
 
 若めの婆さん:「はいはい、大人2名とお子さん1名 1割引で・・・餌はどうですか?普通は2袋位は持っていかれますけど・・・」

 いい婆さん:「すいません、バスに乗ってもいいですか?」

 若めの婆さん:「どうぞどうぞ。もうすぐ出発になりますのでよかったですね。え~と、お一人1,000円になります」

 いい婆さん:「へぇ?一人1,000円もするんですか?」

 若めの婆さん:「はい、そうですよ・・お子様とご一緒ですから・・」

 いい婆さん:「じゃ、バスじゃなくて自分の車で回ります」

 若めの婆さん:「そうですか?(郵便局のおばさんと同じように2オクターヴ声のトーンが下がる) でも、お車の傷・汚れなどの損傷にはこちらは一切責任を持てませんがそれでもよろしいですか? 昨日もそのようなことがありまして・・ムニャムニャ」

 いい婆さん:「了解しました、結構です(かなり怒り始めている)」

 若めの婆さん:「それでは園内ラジオは持っていかれますよね?」

 いい婆さん:「園内ラジオって何ですか?」

 若めの婆さん:「(面倒くさそうに)園内での緊急時の対応の仕方やそれぞれの動物の説明など・・・ほとんどの方が持って行かれます」

 いい婆さん:「そのラジオっていくらですか?」

 若めの婆さん:「(つばを飲み込んでから)500円ですデスデスデス」

 いい婆さん:「はい、わかりました。それはお願いします。で、結局いくらお支払すればいいのでしょうか?(プンプン)」

    ↓

 こんな感じで支払金額は結局1万円を出してちょびっとしかお釣りが来なかった。 ここもキャッチセールスだな。

 別に旅行に来てケチケチする気はないが、あまりにもヤラシイ金取りシステムにはどうしても納得がいかないな。

 まぁ、イケメンジジイのスカウトへの投資だな。

 旅から戻ってきて、リヴ友と孫娘の担任の保育士さんにはこの後の「ムンクの叫び」状態だった孫娘の話はしてしまったのでここでは省略させていただきます。

 サファリパークにはいくつもの大きなゲートがある。ここのサファリパークはメインゲートから2つ目までは自動のゲートだった。が、その後は完全手動だった。

 と言っても、わしら客が車から降りて開けるわけではなく(こんなことは良い子はしてはいけません)ゲート脇に物凄く小さな小屋があって、そこにお爺さんが待機していて、車が来るとゆっくりと大きなゲートを開けてくれるのである。

 しめしめ・・ゲートの数だけイケメンジジイ候補がいるってわけだな・・ウシッシ・・。

 だが、全滅じゃった。皆一様にお爺さんだったが、生気がない。爺さんなんだから、朝早いからと言って眠いわけじゃないだろうにまるでゼンマイ仕掛けの人形のようにしか見えない。

 きっと入り口にいた、あの「若めの婆さん」に生気を吸い取られたに違いない。きっとそうだ。

 いくらこっちも婆さんだからといって、お下がりなど恋の相手にするほど落ちぶれてない。

 で、「ムンクの叫び」で全身汗でぐっしょりだった孫娘が一変して「(きゃっ☆っきゃ」言いながらうさぎににんじんの餌をあげて笑ってる。200円也。

 孫娘の笑顔を見れたので、ちょいと元気を取り戻した婆さんは「オルゴール美術館」でインテリ&ロマンティック系のイケメンジジイを探すことにした。

--------------------------------------------------------

 「が~~~~ん」・・世の中そんなに甘くなかった。孫娘は、

 荘厳な建物に威圧感を持ったのか?
 いきなりオルゴールコンサートの最中(モナカと読むなよw)に連れて行ってしまったからなのか?

 「ムンクの叫び-part2-」となってしまった。そして、婆さんはオルゴールの奏でるモーツアルトを聞きながら、孫娘が興奮して刺激された体内から排出されたウ○チの処理をしたのであった。

 オルゴール美術館のショップには予想以上に多くの種類のオルゴールを販売していた。

 中でも「大きな古時計」の曲が入ったオルゴールがたくさんあったのには驚いた。

 孫娘は「大きな古時計」が大好きなのじゃ。この時も笑ってオルゴールを飽きずにずっと見ていた。

 やっぱり今回のキーワードは「大きな古時計」じゃな。

                   -続く-

イケメンジジイを探せ -2- イケナイババアを逮捕せよの巻

2004-09-06 12:48:10 | 婆さん
 例の如く早起きの婆さんは、外の怪しい天気など気にせずに昨夜はバタバタしていて入り損ねた「大浴場」へ。

 なぜか畳に寝ている爺さんと
 蛙の解剖の際に麻酔で寝かせたヒキガエルにそっくりな格好して寝ている孫娘を部屋に残し、そっと部屋を後にした。

 5時から入湯開始だというのに5:20でかなりの賑わいだった。硫黄の臭いだけでも疲れが取れそうな湯船は色々あった。

 しかし、なんか変だ・・・。

 イケメンジジイはさすがに女湯にはいないはずだと気を抜いて、メガネを外してボッ~としていたのがいけなかった。

 かなりの数の洗い場がほんのちょっとしか空いてない。
 婆さんは、エチケットとしていつも体をきれいに洗ってからでないと湯船には浸からない。
 だから、洗いたいのに・・。

 一生懸命小さな目を更に細くして凝らして見ても、姿形は98%おばあさん。なのに、洗い場を確保することに関しては敏速な対応だ。
 
 入り口で見た時は少なくても5個は空いていたはずなのに・・・。わしが中に入って行くと空気が動く。

 使ってないのに桶にタオルをバシャっと入れて「ここはあたくしの場所!」と主張してくる。すごい殺気だ。いやな予感がしてくる。
 
 仕方なく、1番使い勝手が悪そうな離れ小島の洗い場にすることにした。(体と顔が洗えればいいんだけどさw)
 
 で、体を清めてから端から順番に湯船浸かって行き、最後に野天風呂(露天風呂?違いがわからん)に出て行った。

 開いたドアを婆さんは閉められなかった。前に広がる光景に固まったのである。

 長方形の浴槽の回りには、白かったり、黒かったり、シワシワだったり、ブヨブヨだったりする見るも無残な裸体が淵に沿って整然と横たわっているのだ。

 角までピッタリとはまっている。

 総体・・10体

 婆さんはどこから浴槽に入れば良いのでしょうか?
 確かに婆さんは皆さんよりはすこ~しだけ若いかもしれません。
 だからって、そんなことして意地悪しなくてもいいじゃありませんか?

 一人だけ湯船に気持ち良さそうに浸かっていた、見かけはどっかの薬局のおばあちゃんみたいな感じの方が、
 「ここからどうぞ・・・」と声をかけてくれた。
 「そこから入っていいですか?(ここしか入る場所がねぇのかよ~!)」
 「ええ、そこから・・そそ、そこよ」 と誘導してくれた。
 「ふ~ぅ、ここね・・」と片足をいれた瞬間、婆さんはそのまま浴槽にダイブした。

 だってだって、ここにあるはずでしょ??階段とかステップとか・・・。ないんだもん・・まじっすか?

 オメオメといい婆さんは騙されたのである。

 その温泉は白濁していて風呂の底など見えない。でも、
「ええ、そこから・・そそ、そこよ」と誘導してくれたんだから、普通あるでしょ、ステップが。

 で、皆々様の第一声が
 「あら、シャワーキャップ被ってなかったから髪が濡れちゃったわ」

 「あたしもよ・・・ここのドライヤーはイオンの風じゃないのよね」

 えっ? 普通は
 「大丈夫? 怪我はない? 気をつけましょうね?」じゃないのか?

 気がつくとあの誘導してくれたと思ってしまった薬局のおばあちゃんはいなくなっていた。

 「キャッチだったのか・・。」

 イケメンジジイを探し出す前にイケナイババアを逮捕してからでないと、いい婆さんの命がいくらあっても足りやしないじゃないか?

 それとも、イケメンジジイが見つからないのは、このイケナイババアがイケメンジジイを全部食っちまったからじゃないのか?

 前途多難・・

 教訓1:疑えど、疑えど、底が見えない、婆の悪知恵

 -追伸-

 確かに露天風呂の中にはステップがありました。ちゃ~んとありました。

 それも長方形の4辺のうち3辺に優雅に湯船に浸かれるステップが・・・。
                  -続く-

イケメンジジイを探せ -1- 大きな古時計の巻

2004-09-05 12:50:50 | 婆さん
 ある日、垢パンダ殿が「婆さんとイケメンじじいの恋物語」を執筆してくれると爆弾発言をした。

 アポな名作集として300年後には紹介されるだろうと思われる。


 だが、イケメンジジイのイメージが湧かない。(婆さんが湧かなくても作者さえそのイメージを持っていれば差し支えないのであるが)

 たぶん、主人公になるはずの婆さんが相手役を知らないと言うのはどうも落ち着かないのである。
 
 で、意を決して「イケメンジジイを探す旅」をすることにした。

 予定では6日の月曜日に出発するはずであった。

 が、婆さんは突然の予定変更が大得意である。

 なので、うちの爺さんと孫娘が買い物のに出ている間に今晩宿泊する宿を探し、何も知らずに「ブルベリーヨーグルト・マロンのパン・カルピスラムネ・ポッキー」を手に戻ってきた二人を「今から出掛ける」と宣言し拉致したのであった。

 我が家の駐車場を出たのはなんと午後2時40分。6時までにチェックインできるだろうか?

 我が家の車に付いているオンボロナビゲーションでは、到着予定時刻が5時50分・・・ひぇ~、休憩なしか?

 爺さんと孫娘は後部座席で飲食をしてもらい、猛ダッシュで高速道路をぶっ飛ばしました。

 途中東北自動車道の佐野藤岡サービスエリアでかの有名な「佐野ラーメン」を1杯のかけそば状態で、3人で分け合って食べた・・うまいな。結局40分もサービスエリアで休んでしまった。

 やはりチーム飯屋だけのことはある(謎 

 で、濃霧の中、役に立たないフォグランプを点灯させてやっとホテルに着いたのが5:30分。上出来だwww。

 婆さんはいつも想像をする。

 今回もいきなり当日の午後2時近くに「今晩空いてますか?」なんて電話してくる奴のことなんか、宿からすれば「危ない奴」と思われているに違いない。

 それに到着は6時ギリギリと聞けば、
「こいつらは悪戯電話してきたな?」と思われても仕方ないと想像していた婆さんは、ホテルのチェックインの時の従業員さんの対応には期待していなかった。

 それがどうだろう? 
 到着時刻が5:30だったからなのか? 
 それとも孫娘がアポ面だったからか? 
 「貧乏人には優しくしろ」と言う社訓があるホテルなのか?

 それはよくわからないが、フロントの決して美人ではないが、誠実そうなお嬢さんが手続きをしてくれ、荷物はなんと「平井堅さん似の顔立ちにやっぱり濃いひげの証の青剃り兄ちゃん」が持ってくれると言うのだ。

 部屋に案内され、その和洋室の明るくて広くて快適そうな雰囲気に酔っているとすかさず、「平井堅さん似の顔立ちにやっぱり濃いひげの証の青剃り兄ちゃん」が

「とりあえず和室の方に2つお布団を引かせて頂きます。もし、お使いにならなくても気になさらないで下さい。何かあったら私の名前を出して頂いて結構ですので」

 と想像絶するお優しいお言葉。

 確かにベット2つでは世界の果てまで転がる孫娘の寝相には対応できない。

 かと言って、お布団を別に敷いてもらうのには気が引けていた婆さんとしては・・涙が出るほどうれしい話だ。

 この時点で
「平井堅さん似の顔立ちにやっぱり濃いひげの証の青剃り兄ちゃん」が
「平井堅さん似のイケメンもどき君」に昇格したのは間違いない。

 それに中途半端にデカイ孫娘の為に浴衣をサイズ違いを3種類も持ってきてくれたのである。

 孫娘がまたその浴衣が良く似合う。大五郎のようだ。(シトピッシャンだ)

 今回、予定を変更しようと思い立った時に「大きな古時計」が婆さんの頭の中を流れていた。

 この「平井堅さん似のイケメンもどき君」に会える暗示だったのか?

 いや、どうもそれだけではなさそうだ。

 それに今回は「イケメンもどき」ではなく
 「イケメンジジイを探す旅」なんだから・・
 いかんいかん、旅は始まったばかりじゃ。

 とりあえず、御世話係りをお願いした「垢パンダ殿」に予定変更のメールを送り、イソイソとバイキング会場へと急いだのであった。
                         -続く-
 

「泣いたら負けだ」

2004-09-04 12:56:14 | livly
 婆さんは小さいことからこう親に言われてきた。

 「泣いたら負けだ」

 いたずらなんて無限に転がっていたからいたずらをした。

 叱られることなんて当たり前だった。

 しかし、時に叱られると涙が出てくる時があった。

 たいがいそう言う時は自分なりの言い分があったり、理由があった時だ。

 でも、泣きながら何か言おうとすると

「泣いたら負けだ。泣くのをやめたら話を聞いてやる。それまでは話など聞かない・・あっちいけ!」

 毎度・・追い返された。

 だから、婆さんはきちんと相手に何かを伝えなくてはいけない時は、どんなに心が乱れていようが決して泣かない婆さんになった。

 だって、泣いたら即却下なんだから・・怖い親だ。

 でも、そうやって鍛えられてきたおかげで途中からではあるが、「誰のせいにもしない」自分を少しずつ手に入れてきた。

 泣かない、冷静に理屈をこねる婆さんを見て老いた親は、

「こんなはずじゃなかったんだけどな」

 とボソッと言っていたがな。

 後の祭りじゃ。悪いな・・。

 そう言えば今日は、祭りじゃ。

-------------------------------------------------

 こいつの後姿を見たくなかったら、泣くな。

 「泣いたら負けだ」

-------------------------------------------------

「嘘をつくな!」

2004-09-03 12:57:18 | livly
「嘘をつかない」・・

 ある日これはドイツの子育て理念だと聞いた。

-------------------------------------------

 スーパーのお菓子売り場を目前にすると、
 
「今日はお菓子は買わないからね。欲しいとダダをこねたら帰るからね」

 と、お母さんが子供に宣言している光景をよく見る。

 ただ、いざお菓子売り場を通り過ぎるとなると子供が床に大の字になって

「買ってくれなきゃやだ!」とごねまくり、

「仕方ないわね。それじゃ、1つだけよ」

 と、結局あえ無く親の宣言が消えて行くこともよく聞く。

 しかし、ドイツの親は違うのだ。

 「買ってくれなきゃやだ!」とごね始めたら

 「約束だからね」と子供に一言言って

 どんなにカートにたくさんの買い物の品を入れていても、
1つ1つ元にあった場所に品物を戻して、家に帰っていくのだそうだ。

 今夜の夕食のおかずがパンが1切れになろうとも・・帰るのだそうだ。

 いくら、言葉で「嘘をついたらダメよ」と言っても、子供は

「今日はお菓子は買わないからね。欲しいとダダをこねたら帰るからね」

 と言ったのに、「じゃ、1つだけ」と買い物を続ける親をちゃんと見ている。

 これは「嘘をつくことではないのか?」

 と、感じるのである・・・。

-------------------------------------------

 冷たい親子関係だと思われる人もいるだろう。

 「世の中はそんなに白黒はっきりできないもんだよ・・」

 と眉をひそめる人もいるだろう。

 でも、婆さんはこの「ドイツの子育て」の話が好きだ。

 だから、孫娘との交渉事は真剣だ。

 「嘘をつくな!」   と、伝えたいのじゃ。

 嘘をつくと人を疑い、挙句、自分をも疑い始めることになる
と知っているからである。


ダンシング婆さん

2004-09-02 12:58:29 | livly
 婆さんは朝から踊った。

 「ハワイ音頭」を踊った。

 早朝だから誰も婆さんの島なんかに来てくれないから、
 
 出張して踊った。

 J蛙君と垢パンダ殿は「ハワイ音頭」を仕方なく歌ってくれた。

 でも、赤狐君はいなかった。

 「ハワイ音頭」の歌詞を忘れちゃったから・・逃げたな。


 J蛙君と垢パンダ殿だって適当に唄ってその気になってたんだから。

 楽しけりゃいいじゃないか・・。

 最初から歌詞なんてないんだし。

 その時の気分の音頭なんだからさ。


 婆さんはいつでもお節介だよな。

 だけど、いい加減な「ハワイ音頭」が好きなんだよ。

 踊るのも唄うのもね。

 でも、踊るのと唄うのを同時にするのは難しいんじゃ。

 だから、誰か手伝ってくれないと盛り上がらないんだなーこれが。

----------------------------------------------------

 これが仲良しリヴ4人組なんじゃ。


 そう思ってるのは婆さんだけかもしれないがなw



「メリーさんの羊」はかわいそうな羊だった

2004-09-01 12:59:39 | すーさん
 それは、孫娘への曾爺さんからプレゼントの「音の出る楽しいおけいこ絵本」で確認したことだった。

 まずは皆様もどうぞご一緒に歌ってみて下さいまし。

1:メリーさんの羊、メエメエ羊、メリーさんの羊、真っ白ね~♪

2:どこでもついていく、メエメエついていく、どこでもついていく、かわいいわね~♪

3:ある時学校へ、学校へ学校へ、ある時学校へ、ついてきた~♪

4:生徒が笑った、アハハ、アハハ、生徒が笑った、それを見て~♪

5:先生がカンカンに、おこって、おこって、先生がおこって、追い出した~♪

6:メリーさんは困って、困って、困って、メリーさんはしくしく、泣き出した~♪

 なんて悲しい歌なんだ(涙)どうしてメリーさんの羊は学校から追い出され、メリーさんを泣かすんだよ~~!!
この歌を可愛らしく歌えと言うのか!!

 婆さんはこの歌の歌詞を6番まで知ったのはもう、2年以上も前だった。
 でも、爺さんにはその歌詞を伝え確認してもらったが、信じられないでいたのだ。

 でも、このたび2つ目の証拠品が出土したため、受け入れざるおえなくなり、発表することにした。

 この絵本は、右側のスイッチで「うた」と「カラオケ」に切り替えることができる。婆さんは、いつも片付ける時にスイッチを「うた」にしてあるかどうかをチェックしている。

 なぜなら、「うた」にしておくと1番だけを綺麗な声の女性が歌ってくれたら終わりになるからだ。 せめて、2番までなら我慢もできるのだが・・・・。

 ちなみに「カラオケ」にしておくと6番分フルコーラスの演奏となるのである

 一昨日の夜、恐れていたことが起こった。歌を全部覚えてしまった孫娘がスイッチを「カラオケ」に切り替えてしまったのだ。それも婆さんが少々長めにトイレに入室している時だった。

 トントントン・・孫娘が廊下を小走りしている音だと思った瞬間、

「ドバッ」とトイレのドアを開けられた。
 両手でしっかり例の絵本のメリーさんの羊のページを開いて立っている。

 今度は「ドサッ」と絵本を婆さんの中途半端にクシャクシャになっている太もものGパンの上に置き、メリーさんの羊のボタンをためらいもなく押した。

 「に・逃げられない」 なんと流れてきたのはカラオケだったので、婆さんは血の気が引いた。

 追い討ちをかけるように孫娘はカラオケに合わせ♪を人差し指でなぞっていく。まるで出だしが遅れている婆さんを責めるように・・・。

 やっと観念した婆さんが歌い出したのがちょうど恐怖の3番からだった。(この時どんな顔をして歌っていたのであろうか?)

 メリーさんの羊のカラオケが終わると孫娘は「任務終了」と言わんばかりに、無言のままトイレットペーパーを適量引き出し、婆さんに手渡してトイレを後にして行ってしまった。

 婆さんはしばし呆然としていた。

 そして、最後に残ったのは「用足し後の爽快感がなかったこと」への無念さだったのである。