legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

白いお月様

2007-03-29 09:44:59 | 保育園

婆さんは幸いにして花粉症ではないが、

どうもこの季節には頭の天辺に鉛の塊が乗せられるのじゃ。


昨日もすーさんを保育園に迎えに行き例の塊を頭に乗せられてしまった。

保育園の先生方の移動が発表されていたからである。


0歳児クラスの途中から編入したすーさんじゃもん、

担任になって下さった先生方が全員、

卒園まで同じ保育園に在籍して下さることはあり得ない。


だけど、すーさんが保育園で1人浮遊していた時

言葉を持たなかった時

婆さんが孤立無援と強く思っていた時、

やっぱり、支えてくれたのは保育園の先生方だった。


すーさんの担任ではなくても同年齢の隣のクラス担任の先生は

”副担任”的な目で見守り続けてくれていた。


別のクラス担任になっても、

保育園の中でのすーさんを見ていて下さり、

婆さんに時折そのことを話してくれた。


今回の移動で現在の担任の先生の2人以外は

すーさんをよく知っている先生は誰もいなくなる




重い。





特に1歳児クラスと2歳児クラスの時に担任だったキリン先生が退職されることが一番キツイ


担任を離れたキリン先生の「目」はずっとすーさんの「目」であり、

キリン先生の「言葉」はいつもすーさんの「言葉」だった。


婆さんが既に担任ではないキリン先生をとっ捕まえて

感情むき出しの質問をしても

保育士として、1人の母としての回答をストレートに返して下さった。


キリン先生はご近所さんとは言え、退職されることは



痛い。








保育園から自宅への道のり。

昨日はずっと下を向いて歩いていたんじゃないかと思う。

すーさんと手をつなぎ、

すーさんの変形スキップにお付き合いしていても、

なぜか見えるのは灰色のアスファルトだけだった。










寂しい・・・がな












と、その時、





すーさん:「あっ!」












マンマル おつきさま だねぇ、おかあさん?






ゆっくり頭を上げて辺りはまだ明るいすーさんの指差す空を見た。















婆さん:「まん丸 か?」



すーさん:「大 正 解!!」



婆さん:「そりゃ、どうも」






しばし、立ち止まって静寂の時が過ぎる。











すーさん:「おとうさんが おうちで まってるよ」




婆さん:「たぶん なっ」








どうやら、婆さんの返答に不満げのすーさん。



白くてボンヤリ、中途半端な形のお月様に向かって









「おとーさーーん」










そう吠えるマルコメ娘であった。




【追伸】

4月2日(月)から、キリン先生ドール先生スマイル先生はいない。

保育園にはいないことをいつ頃気がつくのであろうか?

人知れず、ひっそりと園内散歩をしながら探すのであろうか?


すーさんは、言葉や態度には出さないが

「居るべき所にいない人」が誰であるかをきっちり見ているはずだから。




【追伸2】

園長先生とスナップ先生とあんみつ先生が保育園にいてくれる。

それは大変有難いことで、

空を見上げる元気に繋げられrるように・・・

切り替えなければいけないのであろう。



秋よりも学期末のこの時期の切なさの方が、

婆さんのような年寄りには染み入るのであった。




人が・・変わる?代わる?

2007-03-16 00:36:30 | すーさん
5歳10ヶ月の自閉症児すーさん こと タコ は、

産まれてこのかたずっと「すーさん」である。

(何を言ってるだか、この婆さん)


2月下旬から急性胃腸炎が”急性”ではなく”慢性”になったかのごとく

風邪も併発し長患いをしておりました。


病気には関係なく、月曜日には依然としてお調子が悪うございました。

調子を取り戻すのは大抵水曜日後半からと決まっておりました。


先週の木曜日に保育園の担任のスナップ先生より電話があり

「すーさん、フラフラでちゃんと歩けないんですけど」 と、ご報告を頂戴した。


確かにその日の朝、欠伸などほとんどしないすーさんが巨大な欠伸を連発。

小児科で処方された風邪薬は服用していたが、

そんなもん(失礼)で眠気を呼ぶほどすーさんはヤワではない。

なんせ、睡眠障害ですから。



そのお話を聞いて、さすがの?爺さんも

「本人が寝るようであればお昼寝をさせてやって下さい」

と、いつもは禁止されている(笑)保育園でのお昼寝を承諾した。

絶対に寝ないすーさんもこの日ばかりは30分ほど気絶したように寝たらしい。

担任のスナップ先生は

「どうしよう、今夜すーさんが寝られなかったら」 と

ものすごーーく心配して下さったが、全く心配なし。

グースカグースカグースカ・グーであった。

そして、次の金曜日もそのまた次の土曜日も・・ずっと、

グースカグースカグースカ・グーであった。


気持ち悪いほど熟睡する。


3月11日日曜日、すーさんは絶好調!! 婆さん、絶不調!!

むやみにハイテンションというわけではなく、

反応が実によろしい。


だが、

その絶好調の次にやってくる「反動」がどんな風にやってくるのかを、

絶不調の婆さんは細々と床の中で考えるのであった。


そんでも、すーさんの絶好調は続いていた。


魔の月曜日でもあまりの絶好調で、

担任のスナップ先生は、

「人が変わった(代わった)ように」と表現しておられた。





そして、火曜日も。




      ヒタ・ヒタ・ヒタ・ヒタ





火曜日は本日行われた卒園式の最終の予行練習があった。

そこでも、すーさんは前回の予行練習とは比べ物にならぬほど

「極上の出来ばえ」であったそうだ。


火曜日のお迎えの時、婆さんはすーさんを連れて事務室に寄った。

ちょいと園長先生とお話をしてから帰るつもりであった。

二人の主任先生もすーさんの担任の先生もいらして、

山盛りの「絶好調のすーさん」の話を聞いていた、



その時、



あのすーさんが








婆さん:なんで、また?


すーさんの担任のスナップ先生が

「はいはい、じゃ、トイレ行こうね」



婆さん:ほんとか?



トイレから戻ってきてさっぱりしたような雰囲気のすーさん。

スナップ先生に聞いた。

婆さん: でたんですかね?

スナップ先生: はーーーい、しっかり。

婆さん: あんれまーーー、ほんとだったんですね?

スナップ先生: 保育園では教えてくれますよ。

婆さん:いや、そうお聞きしてましたが・・(実は信じてなかったとは言えなかった)


だって、自宅ではトイレの事前予告を一切せず、

事後報告もまばらなすーさんでございますもんでな。

だから、おしっこは時間排泄、

ウン●は爺婆の危険察知能力に委ねられていたわけでして。


言葉だけではなく、

あんな立派な「でそうな」表情に

あんなわかりやすい「でそうな」体のネジリを加えるすーさんに

ひたすら驚いたのであった。


そろそろ、婆さんもすーさんの絶好調を鵜呑みにしてよいのか?





帰り道、コンビニに寄った。




大人の長話に付き合ってもらったので

すーさんの寄り道リクエストにお応えしてみた。


婆さんの体調も戻って来たので飲酒なんぞ再開してしまおうかと

ビールをカゴに入れ始めたら・・・・


絶好調のすーさんが小走りで5歩ほど進んで止まった、













うわーーーーーーーい、 ここで か?




すーさん:こっち?


婆さん:そっち?


すーさん:どっち?


婆さん:わかんない


すーさんは怒ったように今度は猛ダッシュで走り出す。


こんな近所のコンビニのトイレにお世話になったことなどない。


だから、すーさんが走っている方向にトイレがあるかなんてわからないのである。


だから、婆さんもすーさんの後をカゴに1本だけビールを入れたまま走る。


なぜだか、両手を「受け」の形にしている婆さん。
(あの時、婆さんは自分の手で受けとめるつもりだったのであろうか?)


すーさんが猛ダッシュで走りついた場所は、

すーさん得意の(笑)健康飲料コーナー。






「ウンコ か!  あった」








すーさんが愛おしそうに手にしていたのは、






















が原材料である






↑ご存知ない方は画像をクリックして下さい↑





またか!!

読み違えも場所を選べ!!




婆さん:もうもうもう、やだな、すーさん。


すーさん:いくらですか?


婆さん:知らないなぁ、買ったことないし。


すーさん:おいしいですよ。


婆さん:なんで知ってる?


すーさん:買ってしまいましょう(たぶん、買いましょう)


婆さん:買わないよぉ、これ、辛いよ。(すーさんは辛いというとやめる)


すーさん:ないの!!


婆さん:辛いってばさ


(婆さんのカゴの中のビールを睨みつけて)


すーさん:カライ!!


婆さん:そ・そ・そ・そうだけど・・・


すーさん:カゴに入れて・・・っと


婆さん:買わないよ。


すーさん:(ガブっ)→ ウコンの力のキャップ部分をかじる
(普段はこんなことをしたことがない)



婆さん:あっ!!



すーさん:いらっしゃいませ~~~




根負けしたし、キャップをガブッとやってくれちゃったので、

常識人の婆さんは「ウコンの力」とビールを買った。


若いレジのお兄ちゃんはきっと


「この婆さん、飲んだら飲むんだな」


と、思ったに違いない。




いつもはすーさんに甘い爺さんも


「ウコンの力」を帰宅後すぐさま飲みたがるすーさんに


爺さん: やめておきなよ


と、何度もキャップを開けずに説得したが無駄だった。


ひと口飲んだら止めるかと思いきや4分の1ぐらい飲んでいた。




変な奴だ。



「絶好調」から「好調」に落ち着いている本日、

すーさんは卒園式で唄う「みんなともだち」という歌を

「歌ってよ」と気軽に言ってみたら、

気軽に歌ってくれた。


何年振りかで、すーさんの歌を聞いた。


嬉し涙が出そうになった。


ずっとずっと以前にすーさんの言葉と言えば

前奏・間奏入り、正確な音程で、完璧な歌だけであった。


我が家ではその歌がずっと一切消えてしまっていた。


きっと何かがすーさんの中で変わったのであろう。


そのことを素直に感じる婆さんであった。







視覚支援の難しさ

2007-03-02 11:36:11 | すーさん

視覚支援の難しさ



今更、何を言っとるか! そこの婆さんや・・



そ・そ・そうなんじゃが、

改めて、


視覚支援の具体的な形や提示方法・並びに提示時期など、

その難しさに直面しておる。



行き詰っておるのとはちと違うのじゃが、

足の踏み場のないほどに散らかってしまった部屋を

どこから片付けたら良いのか?・・・みたいな


その優先順位をつけられないでおるのじゃ。




ありがたいことに最近いくつかの具体的な視覚支援についてのリクエストを頂戴した。

(絵カードであったり・フラッシュであったりと・・・)


どれも婆さんの心積もりの中に存在していた視覚支援への課題であったので、

改めて驚いたりすることはなかったが、

「ここ!一番!!」の絵が出てこない。




と、思っていた・・・昨日のことじゃった。




久しぶりにすーさんの保育園の担任の先生二人と懇談する機会を持った。


来年度に向けてのなんらかの変化を通達されるのかと思ってドキドキしたが、

そうではなかった・・・・・・が!



すーさんの問題行動が明らかになった。



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その前にちょいと婆さん得意の「背景説明」をさせて頂こう。



先週の金曜日にすーさんが

「酸っぱいウン●」がピュピュと出てしまう状態の日に

レンタルビデオ屋さんで「ミッキーとミニーはなかよし」

というタイトルのDVDを借りてきた。


ディズニー系をすーさんに見せるのは「ファンタジア」以来2本目である。


ディズニーアニメーションの短編集である。

それを観ていたすーさん。



時折、(笑)が止まらなくなるシーンがある。



それが・・・なんとけしからんことに


「怒るシーン」なのである。



ミニーが早口でミッキーに怒り言葉の手裏剣をパッパッパッパっと投げるシーン。


デイジーが興奮しながら心療内科の医師にドナルドの変貌の様を嘆き悲しみながら訴えるシーン。





なぜ、笑う?






なかよし・・とはかけ離れたシーン  だぞ。


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で、昨日の懇談の際に

婆さんは担任のスナップ先生とあんみつ先生に言った。






「怒っていることをおかしいことと誤解しているように感じる」


「これはよくないことなので、”怒り”をどうやってわかってもらえるかを模索中である」





で、懇談の終盤で加配のスナップ先生がおっしゃった。



「すーさん、お友達を おす んです」



婆さん:うゎっ、おしますか?


スナップ先生: おします


婆さん:まずいなぁ~


スナップ先生: それで、「すーさん、おしたら×だよ」「おしたらいけないんだよ」とそれなりの表情ですーさんに伝えます。


婆さん: で、あいつは?


スナップ先生: 笑います


婆さん; あちゃーーー、笑いますか?


スナップ先生: いけないことをしたので注意されていることはわかっているようなんですが・・・・・・


笑います。


婆さん: 奴はいつもやられるだけだったのに。


スナップ先生: そうなんです。すーさんは仕返しとか怒るとか全くしないですが、
          一回だけあのすーさんが怒って仕返しをしようと試みている場面があった時、
          保育士としてはいけないことだと思ったんですが
          
「いけっ!すーさん」と思いながら静観してたことがありました。

          怒る・嫌だって感情を表に出してくれたのがとても嬉しくて・・・つい。


婆さん: その後どうなりましたか?


スナップ先生: 不発に終わってしまいました。


婆さん: 不発でしたか?


スナップ先生: 相手のお友達がスッ~といなくなってしまったので。




スナップ先生: だけど、私はよくすーさんを怒らせるんです。焦らしたり、意地悪して(笑)



スナップ先生はすーさんの喜怒哀楽が表面化することをずっとずっと応援してくれておるのじゃ。

それがよーーーーくわかっているので、スナップ先生の意地悪は全く意地悪ではなく、

支援であり、愛情ある保育なのである。


スナップ先生: でも、最近のすーさんの「おす」は、仕返しでも怒りでもなんでもないんです。
          相手のお友達に対する悪意は全く感じられず、

       ポ~ン
とかフワァ~と おすんです。
          私が怒る(注意する)のを楽しみにしているかのように。



婆さん: ウガッ!・・・・やっぱり。


スナップ先生: 先ほどのお母さんのお話を聞いて「もしかしてこれも同じ」かなと思って。


婆さん: 同じでしょう・・・たぶん。


スナップ先生: こういう時はどうやってすーさんに言ったらいいのかな~と。
          色々と言い方を変えてみるんですが、もう、すーさんが


          
笑らっちゃうんですよ。


婆さん: 注意されているのに笑うとはこの不届き者めが・・・



(婆さん、考え中)




婆さん: じゃぁ、絵カード作ります。爺さん、それがいいよね?
     (隣にいる爺さんに)


爺さん: そうだね、言葉よりも絵の方がいいね。


スナップ先生: 絵カードを見せながら話せば・・


婆さん: スナップ先生は多くを語らないでいいです!


スナップ先生: いいんですか?


婆さん: 顔は能面で・・・・お願いします


スナップ先生: の・う・め・ん・・・ですかぁ? できるかな。


婆さん: カードを提示している時だけ NO-面 で。


スナップ先生: あぁ~よかった。ずっとNO-面は無理かなぁ?と思って。


婆さん: あっはっはっは、いや、”その時限定”でお願いします。


爺さん: 本人がカードに書いてある文字も読みますから大丈夫です。


婆さん: そそっ、そこでスナップ先生が表情を変えたり多くを語るとかえって
      ”おかしさ”
を呼び出して(召還)しまいますんで。(笑)


スナップ先生: やってみますね。


爺・婆: やってみてください!



爺さんが昨夜作ってくれた「おさない」の絵カードを今朝パウチして連絡帳に挟んだ。

現在、会社で販売している「おさない」押しのけるという意味合いが強いので、

新たに制作したのであった。





【追伸】


すーさんが乳幼児の頃(今も幼児だが)や診断前の問診で、


「ダメだとわかっていても面白がって親の顔色を伺いながらやりますか?」

「親の気を引こうと何度も同じことをしますか?」



という質問に婆さんは「一切なし」と答えてきた。




もしや、今ごろ、やり始めたのか?




とは言え、やはり「人をおす」のはよくないことだ。

いけないことだ。


出来上がった1枚の絵カードが”すーさんのその時に有効か?”はわからない。



視覚支援ってのは奥行きも幅も無限大だ。

どれもこれも「やってみ」ないとわからないものばかりだ。


だから、有効を願いつつ「やってみる」しかないのである。



【補足】---2007年3月3日朝更新


すーさんが「お友達をおす」→スナップ先生が注意する→すーさんが笑う

の部分に補足をさせて頂きます。


●すーさんが「お友達をおす」時は

・スナップ先生がすーさんのそばにいる時だけ
(スナップ先生に自分がしたことを見てもらえる状況)


●スナップ先生は全体的に「コミカル」なイメージの先生です。
 すーさんの反応を引き出す方法として
 すーさんが周りの環境にビビっている時はすかさずその場所から連れ出し、
 すーさんがもう少し頑張れそうだ!と判断されたときは
 頑張れる楽しいきっかけをすーさんに見せてくれる。
 すーさんが親以外に「本気で訴えることができる」唯一の人である。

●スナップ先生が「お友達をおした」すーさんに対し
 強く注意すること(激怒)することができなかったのは事実である。
 そして、すーさんが「おすのは×」「いけません」と言葉を発するので
 「いけないこと」と念を押す程度だった。



●スナップ先生がすーさんに注意した(叱る)(怒る)話をお聞きした感じでは、
 注意の仕方の中に「いつもの面白いスナップ先生」が見え隠れしていたと
 婆さんは受け取った。


●「お友達をおす」ことですーさんが期待しているのは、
  スナップ先生の「面白い(笑ってしまう)」部分を見たいということだろう
 と婆さんは推測した。



---- で。昨朝、爺さんが制作した絵カードをすーさんに見せた ----




第一声は

「あっ、あぶな~~~い」

次、

「い・た・い」

次、(絵カードから少し体を離して見始めた)

「ポ~~~~ン」

次、

「それっ!(元気よく)」


そして、婆さんはここで初めて絵カードを指差し言った。


婆さん:「ここになんて書いてありますか?」


すーさん:「お・さ・な・い」


婆さん:そうだよ、おさないんだよ。おしてはいけない。


すーさん: お・さ・な・い


すーさんは絵カードを持ってそう言った後、しばらくカードを持ったまま動かなかった。


無表情のままで。


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すーさんはやはりきちんと理解していないことは絵カードを見て発した言葉からよくわかった。

人を押している絵から「危ない」「痛い」などのイメージを持った後、

「ポ~~~~ン」「それっ!(元気よく)」と遊びへのイメージに移行した。

押している相手が具体的な子供(友達の写真や少年少女の姿)ではなかったことが、

すーさんには遊ぶ「ボール」をイメージさせたのかもしれない。

スナップ先生が
「すーさんはポ~~んとかフワァ~とおすんです」
とおっしゃった事と一致する。

最近、ボール遊びにも少しは参加できるようになったと聞いていたし。


だから、婆さんは最後にすーさんにはっきり聞いた。






婆さん:「この子はなんて言ってる?」







すーさん:「やめてよぉ~」







婆さんは絵カードを連絡帳に挟んで保育園用のリュックにいれた。


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