legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

自閉症・発達障害児のための「やってみFlash」第2弾 & アンケート

2006-11-20 16:58:00 | 療育

やってみFlash「あいさつ編」
  ↑こちらの画像をクリックして下さい

★療育支援ソフトやってみFlash2弾です。
「やってみFlashあいさつ編」
SST(ソーシャルスキルトレーニング)の基本ともいうべき「あいさつ」に焦点を絞った内容です。

*こちらは
CD-ROM販売のみです
[あいさつ編・絵カード](13カット入)療育用ソフト「やってみFlashあいさつ編」と連動した絵カードセットです。
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絵カードのみ
の販売もしてます。
[あいさつ編・絵カード](13カット入)
療育用ソフト「やってみFlashあいさつ編」と
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療育・視覚支援(TEACCH)のための「やってみ絵カード」。
[お天気セット](55カット入)
発達障害児が得意とするお天気マークを利用して
、「天気を見る」ことが苦手な部分を補うことを目的としたカードです。

*こちらは
ダウンロード販売のみです(CD-ROMではありません)のでご注意下さい。

お時間のある時に覗いてみて、
みなさんの声を
是非聞かせて下さい。


自閉症児の着替え 「ここを持って!」

2006-10-25 08:01:26 | 療育


着替え・・・身辺自立項目に必ず入っている。

当然である。

着替えない日は・・・ない。




毎度ご愛顧頂いている「ひろりんさん」のブログ記事で

着替え視覚支援のお話があった。


婆さんの宿題!


やらねばならん


そう思っていまだにやっていないことが「着替えの視覚支援」であった。



まさるママさんのブログで「着脱衣」という視覚支援の目からウロコのお話も

婆さんの頭の中にとどまっていたことだった。


しかし、
赤のフエルト


だけは、1年近く前から我が家の秘密の場所に購入済みで保管されている。



●自閉症児は 「前後」 「上下」 「裏表」 の決め手をつかみずらい。


ならば、即、適切な視覚支援を!!



となるのであろうが、



婆さん、ちと 悩んだ。


視覚支援の「印」をどこにつけようか??



視覚支援の「印」をどういうタイトルですーさんに伝えるか?



ここは 「まえ」です!         か?



なんかしっくりこない・・・・んじゃよ。



で、実践していないのじゃが、こんなタイトルを考えた。



「ここを持って!!」



しちら面倒くさい説明は抜きで画像で進めることとしようぞ。







ひろりんさんもブログの記事で書かれているように

「絵がついているのが前」という定義は絶対ではない。

プリントを施していないシャツもある。


ならば、着替えの最初に衣服を持つ位置を誘導できる「印」であればどうじゃ?











すーさんは幸いにして衣服のタグに対して触覚過敏はないのじゃが、


異物が直接肌に触れることはどの子の嫌なことであろう。


衣服の「表」で肌に直接つかない場所で


着替えのスタートを意味する「印」


ここを持って!!



ボトムス・スカート系も同様、「前」を意味する印ではなく



ここを持って!!








一年ほど前に通所施設で
「前後を意味する印」で着替えを実践していたのを見学した。



だけど、婆さんは全く同じ方法でその時の(1年前の)すーさんに


「衣服の前後」を教えられる自信がなかった。



それにだ、正直言って



すーさんの衣服全部に印をつけること・・・・・・・わしにはできなかった。



成長著しいすーさんゆえに



半年後にはタンスに入れたいた衣服のほとんどが入れ替わるスピードを思うと



面倒くさがり屋の婆さんには印をつける気さえ持てませんでした。



ごめんなしゃい。



手芸屋さんでアイロンで一発粘着のフエルトも売ってます。



まさるママさんがやっていらっしゃるように同じマークのを揃えることもできます。



それぞれのママさんが、


それぞれの子供のために、


それぞれの視覚支援ができることをお祈りしつつ、


すーさんに印をつけずにいる婆さんでした。(泣





----------------追記-----------------


皆様のご意見・ご感想・ご経験・アイデアのコメント

を頂戴致しまして誠にありがとうございます。

皆様の素敵なお話をちょいと「視覚支援」(笑)してみました。













--------------------------------------------------


婆さんバシバシ参考にさせて頂きました。
(まだ、着手してませんが・・・今、思案中じゃ)






「しずかにします・ボリューム2・5・8分別型」

2006-08-20 02:24:51 | 療育
「しずかにします・ボリューム2・5・8分別型」flash版 を

製作したのでご覧下さいましな。



↑上の画像をクリックしてください。




以前、「手作りコマーシャル」という記事で「しずかにします」というFlashを

ご紹介しました。



↑上の画像をクリックしてください。



非常にありがたいことに

この「しずかにします」というFlashをご覧頂いた小学生のお子さんが

「5 とか 8 とかも作って欲しい」

と、感想を述べて下さったとのこと。


正直、わしは「5」「8」という数値に思わず

「微妙~」 と独り言を言ってしまいました。



いや、婆さん、ちょっと待てや・・・・。


わしは自分が音の強弱を体得・習得したプロセスを思い出した。

4歳からピアノを習っていたハイカラな婆さんは(笑)

小学校へ上がる前から少なくても7段階の音の強弱を知っていた。


● ピアニッシモ   「きわめて弱く」

● ピアノ       「弱く」

● メッツォピアノ  「半ば弱く」「やや弱く」

● 無印        「普通」(笑)

● メッツォフォルテ 「やや強く」

● フォルテ      「強く」

● フォルティッシモ 「きわめて強く」


だから、
「もうちょっとしずかにできんかい?」 と大人に言われた時、

「メッツォピアノ程度かな?」 なんて脳のどっかで情報処理していたんだと思われる。

まぁ、当然、完全な無意識での処理だったと思うが・・・・。


だけど、自閉症のすーさんはどうだろう?

音符 ♪ を 「おんぷ」 とマッチングできても 

音符の形の違いが音の長さや音程の違いを示すものだとはわかっちゃいない。

ましてや「音楽の強弱記号」なんぞ教えたこともないので未知なるもの。


だから、すーさんの理解できる「数字の順列・大小」 で 音の強弱を見せたのが

「しずかにします」 というフラッシュだった。


じゃが、「10」 と 「2」 の違いが体得・習得・理解・実践ができたと自分で自信が持てた時

自ずと 
「10」 と 「2」 以外の数値(数字)はどんな感じなんだろうか?

と疑問を持つのは当然である。


やはり、わが娘すーさんもこの新しい

「しずかにします。ボリューム2.5.8分別型」

を製作中にわしのパソコンに寄って来て

「10」 「しずかにします」 「2」 と元気良く言って・・・ニヤニヤしちょる。


更に 別の画面に見える 「8」 や 「5」 の数字を覗き込みながら何か言いたげである。

すーさんが好奇の目で数字を見ているのがわかる。


「知りたい」 と思うことが日常の中で極めて少ないすーさんだけに

その好奇の目に婆さんはやや嬉しさを感じる。


確かに 「8」 や 「5」 は微妙の値なので、

その数値の違いを
「見る」ことはかなり難しいはず。


「これじゃ、やっぱりわからん」

と、混乱を招いてしまうかもしれない・・・そんな心配もあった。


今回は 「しずかにします」 を 見て リクエストしてくれたお子さんに

この婆さんが(笑)

「やってみ!?」  と、背中を押されたのである。


ありがたや・・・ありがたや・・・・




【追伸】

すーさんが最近食事中にバカ笑いをする。

笑うことは泣くより良いことだとは思うのじゃが、とにかくバカ笑いが長い。

そこで爺さんが

「すーさんや いい加減にしなさいよ」 とか



「すー!! ちょっとうるさい!!」 



などと言ってもバカ笑い静止時間は
10秒ともたない。

しかし、

婆さんが

「しずかにします。レベル2じゃ!」 とスマートに(笑)言うと 

心なしか爺さんの声かけよりも静止時間は長い・・・・。


一眠りしたらすーさんに「しずかにします。ボリューム2.5.8分別型」を見せるのが楽しみじゃ。


【追記】

ボリュームの「10-8-5-2」の変化をよりわかりやすくするために
「しずかにします・ボリューム8・5・2分別通し型」flash版を
追加しました。

いちいち拍手なんぞいらんがな、

さっさと違いが知りたいのじゃよ、

というようなお子さん用っつうことで・・・。





↑上の画像をクリックしてください。



●タコことすーさんに見せましたところ

「10!」「8!」「5!!」「2!!!」 と

まるで数字当てゲームでもおやりになっていらっしゃるような

怪しい反応でございました。

が・・・、

どうやら、

モデルのおジャガ君の口と目の大きさと音の大きさの関係には

お気づきになられたようでございます。


食事中のバカ笑いにどの程度効力があるか・・・は

全然期待しておらぬ婆さんでございます。








気分しだい de 『婆さん塾』-パフェを作ろうの巻-

2006-08-04 08:17:46 | 療育












      ↑の画像をクリックして下さい。

       婆さん塾へお連れしますぞよ。









みなさーーん!(誰も聞いちゃないかww)



梅雨も明け暑い日が始まりましたのう。



夏休みはどのようにお過ごしかな?



すーさん・婆さん・爺さん には 夏休みなんぞ、





ない!!





なんやかやとやるべきことが溜まる一方でなかなか処理できない日々ではあるが、



子供達はみんな成長していくのでボヤボヤしてもいられないわさ。











今回の婆さん塾は暑い夏に見た目も









涼しげ、







うまそげ、







楽しげ、










の 『パフェ』 を作りますです・・・はい。











*くれぐれも食べ過ぎにご注意あれ (笑)
















絵カードの威力-歯科受診の巻

2006-07-19 07:27:15 | 療育
すーさんの上の前歯がほぼ唇に対して直角に曲がってグラついていた先週の木曜日、

爺さんは自分の歯科受診時にすーさんの障害を含め医師に診て貰えるか否かを

話してきた。

医師からは「とにかく来てみて下さい」とおっしゃって頂き予約を取ってきた。

7月14日金曜日、既にグラついていた歯は抜けたので当面の心配はなくなった。

じゃが、この際だから歯科受診を挑戦してみようということにした。



7月18日 午後5:30 すーさん 歯科の予約




爺さん作成カード







1・2・3 のカードは  地元歯科クリニックのHPからお借りしたロゴ&写真

4・5・6・8 のカードは 
長崎県口腔保健センターの視覚支援ツールより

7 のカードは 
「絵カードのおうち」よりお借りしました









↑こうなったら・・・やりません! 
by 爺婆&歯医者さん









------------ いざ、出陣!!じゃ ------------





5:00
 保育園から拉致 

担任のスナップ先生より休み明けなのでタコはやはり「乗りが悪い」
とお聞きする。(笑)

5:15 歯科クリニック 到着

老若男女 満載
爺さん、申し訳なさそうに「混んでるね」と申す。

タコ 自動ドアに耳塞ぎ しかし、すんなり入る


5:19 「2」のカードに従い(笑) 受付嬢にご挨拶

    キッズルームエリアにて歯科衛生士より

    「お名前は?」と後方から尋ねられ

    
完全無視 の タコ


5:25 予定より早く タコ のみ 診察室へ呼ばれる


5:27 医師と対面 3番カード遂行

    婆さん:「ご挨拶!」 (号令調)

    タコ: 3番の顔と医師の顔と見比べ後、あっさり「こんにちは!」


5:28 婆さんの「5番 座ります」の号令の3秒前に

    診察椅子に自ら座る。

    正直、
婆さん、驚く・・・



5:29
 医師より 「えらいな~すーさん」 のお褒めシャワーが降り注ぐ



5:30 「あ~~~ん」 とか ノタマりながら口を開け医師を受け入れる タコ

     いぜん、医師からのお褒めシャワーが降り注ぐ

5:31 医師より

    「上の前歯に関しては抜けたので大丈夫。
 
    但し、顎の大きさよりも歯がデカイので歯並びがちょっと心配。
 
    だが、虫歯ゼロ!」  と 説明を受ける爺婆。


    すーさんは 8番のカードを思い出し

    
「お・し・ま・い」 と 申す。


じゃが、 医師の
お褒めシャワーに消される(笑)



5:33 診察椅子より降りようとした タコ に 医師より

    
「今日、フッ素でも塗っておきましょうか?」 とのお誘いが・・・

    (爺婆には
願ってもないチャンス到来!)



5:34 爺さん しっかりタコの斜め左後方に立ち 奇襲攻撃に対し意欲を示す。


5:35 医師より「グレープフルーツ味 を お願い」 と 歯科衛生士に伝達されたが、

   実は
   

  「
ぶどう味」 となった。(笑)


5:37 フッ素塗布 に用いる 綿棒 を見て 「ウゴッ」 とする タコ

   (確かに 綿棒は カードに  
ない )



   爺さん、タコの頭頂部に右手を添える。

   (後に爺さんより事情聴取した所、この時の右手にはほとんど力は加わっていなかったそうじゃ)


5:39 お褒めシャワー をBGMに タコの出番は終了となった。


医師より

たいへん、でしょうが

ちゃんと歯磨きをされていることで 虫歯はありません。

たいへん、 でしょうが

6ヶ月 あるいは 最低でも1年後 には また 診せて下さい。



と、言われて・・・


「あいあい」    と 相槌を打つ 爺婆であった。



------------ 爺さんの治療を待って終了 ------------



先日、1・2・歳児クラスの担任の先生だった保育園のキリン先生に

「後日、×●△歯科クリニックに予約を入れておるのじゃ」

と 伝えた。


キリン先生は、
「婆さん、あそこはダメ!よ」 とは おっしゃらなかった。

だから・・・爺婆は やってみた。



本当だったら、

発達センターのK先生に相談して歯科医師を探すことが
正攻法なのであろうが、





・1歳10ヶ月の時に行ったことがある。(そんなこと覚えてるのかよ??)

・爺さんが又診療を受ける
同じクリニック



それだけの理由で地元の歯科クリニックに行ったのであった。








絵カードの威力-おにぎりの巻

2006-06-29 12:49:05 | 療育
どうせやるなら・・・まとめて

そう思って1つの行動が2つや3つ目の行動を抱え込む習性が婆さんにはある。

母親が共働きで生後7ヶ月から保育園児だったので

母親の

「どうせやるならまとめて、これも、そして、あれも」という合理的な考えから来る口癖が

婆さんの行動基準として身体に染み付いている。

良くも悪くも・・・癖なのである。


前回の記事で

--------------------------------------------------

そこで・・・更に婆さんは欲が出てきてしまった。

おにぎりの製作工程を上のように一連の絵にしたらすーさん・・・作ってくれるか?!

--------------------------------------------------


と、思ってしまった。

「電車に乗る」で初体験した「一連の絵カード」が、すーさんに理解してもらえた。

ならば・・・おにぎりの作る工程を「一連の絵カード」で理解してくれないか?

作業表を作って見通しをたてられ、おにぎりを作ることに少々でも喜びを感じてもらえないか?


更に、すーさんの保育園での良きパートナーであるスナップ先生が

今までにない長期休暇を取られる事態と重なり、

婆さんは・・・どうしてもおにぎり作業表なるものを作りたくなった。


事前にもう1人の担任のあんみつ先生に作業工程と目標完成図を連絡帳でお聞きした。


で、ダイニングテーブルをスタジオに見立て連絡帳に書いて下さった工程を物撮りした。





昨日、この作業表を持ってスナップ先生の長期休暇を確認したいことも含め

園長先生とお話をさせてもらった。

園長先生の隣には今回のクッキングを担当される栄養士さんもいらしたので、

1:ご飯は白米状態ではなく「香りごはん」と呼ばれる大葉のふりかけのようなものが含まれていること。

2:4番までの工程は既にできている形で子供達の前に出されること。

3:目的は「三角▲おにぎり」とは限ったことではなく
『にぎる』を体験することが目的であること。

4:自分で握ったおにぎりはそのあとすぐに給食の自分の主食となる。



栄養士さんと園長先生は

1:この作業表だと白米だから、香りご飯のように緑の粒々が入っていることですーさんが嫌がるならすーさんだけ白米を用意する。

2:1番から順番に工程を進まないとすーさんが混乱するなら子供達に1番からの工程を見本で最初に見せる。

そう・・・とまでおっしゃって下さった。


でも、婆さんは・・・やんわりお断りした。

全てがカード(絵)の通りでないと受け入れられないのなら仕方あるまい。

あくまでも”工程の事前予告”なわけだから。



とにかく、今夜、自宅で予行練習してみます。香りご飯はできないかもしれませんが。



あんみつ先生に園長先生と栄養士さんとの話しを手短に作業表を見せながら

伝えていると、すーさんが作業表を欲しがったので渡した。

すーさんが認識している海苔付きおにぎりではないのに一発で

美味しそうなおにぎり!!


と、言いやがった。


作業表を持ったままお気に入りの窓際に行ったすーさんをクラスメートのセブンちゃんが追った。


しかし、婆さんはあんみつ先生との話しを続けた。

あんみつ先生が突然

「ダメ、セブンちゃん、押しちゃダメだよ」

そう言ってセブンちゃんをすーさんから離した。

どうやら、作業表をすーさんから取ろうとしたらしい。


いや、違ったのだ。

1分後、セブンちゃんは得意げな顔で作業表を婆さんに差し出した。

どうやら、本当はセブンちゃんは作業表を奪った悪者すーさんから

作業表を取り返して婆さんに渡した正義の味方
のつもりらしい。(笑)


そしたらどうだろう。

セブンちゃんが婆さんから離れるとすぐに婆さんとあんみつ先生の所へやってきて


もうーーーやだ!


と言って地団駄踏むではないか?!

あんみつ先生も
「こんなすーさん見たことない」と目を丸くして驚いていた。


いや、婆さんもみたことないべ(笑)


作業表をセブンちゃんに取られたことが相当悔しかったようで

帰り道の自転車の後部座席で


おにぎり、たべるーーー!!


と連呼し、帰宅後も


おにぎり、たべるーーー!!


と、わめいておったので婆さん塾のあとの夕食時におにぎり作りの予行練習をすることにした。


作業表を自分の右となりに置き、表と自分の手を見比べながら進めていく・・・


奴。


ラップの上から
「にぎる」と言うのに抵抗するかと思いきや


なんてことありしぇーーーん・・・・でした。


できあがり、





そして、爺さんように作った大きなおにぎりからすーさんの夕食の主食となった。

(どうしても大きな物から食べるようじゃ)


こうなりゃ、「どうせやるならまとめて」精神に則り、

当日の保育園のスケジュール用カードにこの2枚を追加して保育園へ出発した。




今朝はキリン先生の

「すーさん、今日はクッキングだね」 のエールから始まり、

婆さんの伝えたいことは全部伝えて託してきた。


全否定ならそれでもOKです。


スナップ先生がいなくても、

いや、いらっしゃらないからこそ


美味しそうなおにぎり。 パク。


と、豪快に召し上がってもらいたいもんだ。











【追伸】 【追伸】 【追伸】 【追伸】 【追伸】  




photo by 園長先生




カードを前にして1つ1つ指差し確認しちょります、


この子は ・・・  だーーれ??





ちゃーんとできました!!




らしいで・・・・・ございます。



うぉーーーーー!!




皆様にはご覧いただけるでしょうか?

モザイクの下の
「目線」ってやつが・・。

やはり、すーさんのみならずクラスメートの「目線」も集める


カードパワー!!





あんみつ先生もこの日すーさんのそばで自然にフォローして下さった

美人のライダー先生も更に美しさに磨きがかかって写っております。


園長先生:「私もね、三角巾とエプロンを持ってきたから」


とはお伺いしておりましたが、


まさか、写真までプレゼントして下さるとは思ってもおりませんでした。


全部・ちゃんと・  できました。



けど・・・・


たった1つだけ


カードでは知り得なかった予想外の展開がございました・・・とさ。


それは


おにぎりを作って給食のおかずが用意されるまでは



待っている。





あちゃーーーーーー。


作り上げたおにぎりを


パクッ



と食べるつもりだったすーさんは、


お友達に「まだだよ」と制止されたことで


泣いた





そうじゃ。


まぁ、いいじゃろう・・・・・。

なぁ? みなさんや・・・どう思いますかな??


わしは 大成功!!  だと思っておりまする。






アイスでホットな話

2006-06-10 23:43:58 | 療育

さて、下の記事で書いた研修会で講師のアイス先生からお聞きした

面白く・元気になり・これからちょっと気にしてみようと思った

お話をいくつかご紹介させて頂くとしようかのう。





1:自閉症の人は大きく育つ。

  今だかつて、自閉症の人の偏食が原因で亡くなった話は聞いたことがない。

  安心して大丈夫。



1:確かにすーさんは体はデカイ。



今のところ「偏食」はないが「いつ偏食になるか?」食事の度にやっぱり気にしていた。



ふふふっ、あんまり気にしなくてよさそうじゃ。






2:(だから)コーラとフライドポテトには要注意。

  癖になると必ず肥満になる。

  学校を卒業すると見事に動く機会が減るのでミルミル肥満になる。




2:炭酸飲料は今の所「飲めない」すーさん。



ただ・・・「芋好き」



そう、フライドポテト好き。



ジャガイモを蒸して塩味で食べさせよう・・・なるべく。







3:字の書き順は最初から絶対に正しく習得するべし。

  書き順だけはどうしても直せない事例が誠に多い。





3:わかるような気がする。



「字を書く」ことばかりに目を向けちゃダメだな。



書き順もすーさんの理解できる(好きな)数字を使って気をつけるようにしよう。





4:字を読めるように無理に指導する必要はない。

  自閉症の人がどうして字が読めるようになるのかは不思議であるが、

  得意分野であることは絶対である。





4:そうなのかぁ~。つい、字を読ませることに力いれちゃうんだよな~。



専門家が「不思議」っていう位なんだから好きにさせちゃおうぞ。





5:最強最悪のこだわりは「人へのこだわり」だ。

  特定の人に対して特定の行為をしないと気が済まないというこだわりは即座に対処するように。






5:まじーーよ。



『タコのべったん』 は 非常にまずいかも。



しかし、最近はちょっと飽きてきた感じも見受けられるので様子を見るかな。





6:2LDKの狭いマンションでも自閉症用の環境作りはできる。

  創意工夫は私達日本人の得意とすることなのです。






6:アイス先生、うちのことをおっしゃっておるのかい?



狭いなら狭いなりの「工夫」をしないとな・・・。



実は、婆さん・・・宇宙人なんじゃよ・・(どこがじゃ??→誰か突っ込んで!!)








7:こだわりは無限大にある。

  だが、こだわりを利用した職業もたくさんある。





7:十人十色の自閉症。こだわりも1人頭いくつもあって、

加齢によって、

天候によって、

気分によって・・・とにかく変化することもあるので確かに無限大じゃ。



すーさんは「ドアの開閉」が好き。必ず「開けたら閉める」



ドアマン いや ドアレディー になれるか?



自動ドア嫌いなんだから・・・・いいかもな。  しめしめ。









次に
「これ、ナイス!」の作業の支援を2つほど。





脱いだ衣服をたたむ・・・
たたむ!!



すーさんに「たたむ」をお願いすると

「はんぶんにして・・・はんぶんにして・・・・」 とか言っちゃって















これだよ・・まったくな。







ちょっとした支援をします。

















こんなふうに厚紙で作った型紙を使用することで本人も納得できる形に仕上がる。





すんばらしい~~~~~~



型紙様!!

すーさんにどうかお導きを・・・。











次のお題は
「おてつだい」





なんと魅惑的なお題だこと・・・。







注)「印」はフェルトなどで靴下につけるそうです。



婆さんが思うに、



練習では小さくなった靴下にシールでもつけてあげれば・・・いいかも。







あら・・・不思議・・・。



すーさん、あんたの洗濯物だけで結構ですから





おてつだい・・・して下さい。





その時、婆さんは泣いて喜ぶからさ。






手作りコマーシャル

2006-03-29 12:23:09 | 療育



↑上の画像をクリックするとflashが見れまっせ。



このflashでなんらかの反応があった場合、

連動している
絵カードは ↓これ だす




視覚支援って一言で言っても意外に難しいものがある・・・

最近そう思うのじゃ。


マッチングが得意とする自閉症児は多い。

じゃが、やっぱり 「微妙なニュアンス」 ってもんは伝わりにくい。

特に、数字や目で見える大きさの違いなら理解できるけど、

「目で見えない小さい」

「音で確認できない大きい」

なんて・・・・かなりハイレベルな理解なんだとすーさんを見ていて思っておった。


何度繰り返しても理解できないことは、やっぱり

「目で見えるように」

「音で確認できるように」

してあげなければいけないのだ。


しかし、どうしても絵カードという静止画像だけではなかなかその微妙な所は伝わりにくい。


で、みちこさんのブログから色々な人のお話を聞かせてもらえることで婆さんはヒントを頂戴した。

今回のポイントとしては、

● 自分の声の音量を下げるってことはどういうことなのかを見せたらどうじゃ?

● スペシャルニーズの子供達の多くが大好きだと聞く「TVコマーシャル」風にして注目してもらったらどうじゃ?

すーさんもTVコマーシャルはすぐに覚える。
耳塞ぎをしながらも覚えてしまうコマーシャルも多い。
覚えるから遅延性エコラリア(独り言)のネタになる(笑)

大音量の遅延性エコラリアが思い切り
「傍(はた)迷惑」 ってこともある。

時には自分のエコラリアによって自分が興奮し安眠や平静を奪ったりすることもある。


だから、
遅延性エコラリアが自分を守る為に必要な場合もあるので

完全シャットアウト
するのではないことを前提としてみた。



【追伸】


今回はフラッシュと絵カードのトータルコーディネートの初の試み。

とは言うものの、すーさんにはまだ見せてない (爆

任天堂DSの音量を勝手に下げておくと
号泣するタコ が
どんな反応をするのかがちょっと楽しみな婆さんである。


【追伸2】

皆様の沢山のご意見・ご感想をお待ち申し上げます。

ご要望があれば微調整承ります・・・かな?ww






【追伸3:タコの反応

ブログをこの記事を公開した夜、見せましたがな・・・タコに。

タコ・・・走ってパソコンに近寄りマウスにある婆さんの手をはらい退け
フラッシュにリンクしている画像をクリック。

瞬き1つせず1回目終了。

更新ボタンをクリック。

また・・・釘付け。

3回目にはすでにヨダレが一しずく・・・ポタッ。

最初にすーさんが発した言葉・・・「2」

(ほぅほぅ)

次に

「ハクシューーーー(拍手)」と大声で喜ぶ。

(なんか方向性が違ってる?か?)

次に

かなり小声で

「2 お口小さいねぇー」

(おぉおぉ、いい線行ってるかも?)

合計12回位観たでしょうか。

タコ こと すーさんは・・・泣きませんでした。

かなり喜んでおられました。



で、今夜、また・・・観ました。

「2 だね 
しずかにします。はくしゅーーー

そう言いました。顔はモロ笑顔です。

更に

「2 しずかにします。だいせいかーい?(大正解)

と、婆さんに聞いてきました。

婆さんは勿論

「大正解!」 と短く応えました。


今日は午後早い時間に保育園で進級にあたり話し合いがありました。

そのまま保育園から拉致してあまりに汚い我が家の愛車を

乗車したまま洗車機に入れました。(親子3人で)

当然、すーさんはパニック状態。

そのあと、知り合いの娘さんが出る吹奏楽の定期演奏会へ。

当然、すーさんはホールの扉の前で大パニック。

パニック続きで体力が消耗したのか、
ホールの外でビデオ撮影に没頭できたのが楽しかったのか

「しずかにします。2です」

と言う場面がありませんでした。

なので理解の程を知ることはできませんでしたが、
フラッシュから読み取れた情報には

ほとんど問題はなかったように思います。


イヒィ、

やっぱり

嬉しいもんですな。   by 婆さん





吐き出したくて吐き出せなかったこと

2005-11-02 17:15:51 | 療育
9月中旬からすーさんの療育に対しての選択の機会が数多く訪れた。

それは、感覚統合を含む療育もだが「保育」と「療育」の配分に対しても親として選択肢が出て来ていた。

市の発達支援課の課長さんとケースワーカーさんにお会いした。

通園療育施設にも見学に行った。

発達につまずきのある子の保育グループにすーさんを連れて参加させてもらった。

通園療育施設にも保育グループにも婆さんの「すーさん探検隊長」としてくすぐられる部分が多くあった。

絵カードを使った指示、パニックを起こした時の先生の対処など勉強になった。

じゃが、それと同時に吐き出せない迷いも抱え込んでいた。

昨日、発達支援課へ結果として
「C」を選択することを告げた。





要するに来年の3月までは
「今まで通り」にすることにした。


しかし、婆さんはどっかでまだ迷っていた。


これでよかったのか?


そんな時、ティンカーベルくめくめ。親分の記事を読ませてもらった。


もう、婆さんボロボロのヘロヘロ。


.>乙武さんの本の内容に
「障害者に対する理解・配慮は、どこから生まれてくるくるのだろうか?

僕は、「慣れ」という部分に注目している」とある。


ジヘイ君をからかっていた○君、△さん、◇ちゃんは

小学校低学年時代に新しく入ってきた来た子達だ。
クラスの3分の一程度の子がそういう子達になってきている。

園から一緒に育ってきた子達は、前にも書いたが
自閉症の特徴やジヘイ君のことを感覚でわかってる。

「こんな事が嫌で泣く」とか「こんな事が大好き」とか
「ここではこんな台詞」などなど、一緒に過ごした時間が長い子ほど

ごく自然に扱い方がわかっている。
しかし、そういうタイプの子と接した事のない子供は

どう付き合ったらいいのか、適切な対処の仕方がわからない。
その変わった行動が気になるもんだからからかうのではないだろうか?

その後この子達もジヘイ君に慣れるだろうが
進学などで違う環境になればまた初めから・・

環境を整えるとは地域全体、いや、日本全体、いや地球規模の
意識改革が必要?(話が大き過ぎっ!)

ティンカーベルくめくめ。親分の記事より



今回の選択をする時に1本の柱として「友」があった。

すーさんはクラスメートとして関わり遊びなどほとんどしないが、
1歳9ヶ月から通っている今の保育園には立派に

「すーさんはこんな子なんだよ」 と語れる子がたくさんいる。

すーさんとの付き合いはもうそろそろ3年になるわけだし。

すーさんとは違う成長を遂げている子達はすーさんが教室にいることが当たり前で、
すーさんが怖がることがあれば
「すーさんが泣くから今はやらないよ!」 と先生の代弁をしてくれる子もいてくれる。


しかし、今年の春から新しく入ってきたクラスメートにはすーさんは「異質」だったようだ。

異質だから目立つ、目立つから気に入らない・・そんな気持ちからかすーさんを叩いたり、すっ飛ばしたりしている子もいた。

婆さんが病院や療育のため早々に迎えに行くとすーさんの存在に不慣れな子達はわしをにらんでおった。


そんな時、すーさんはちょっと表情を変えただけで逃げるだけだった。

月曜日にはっきりと「保育園 ないの」と言うようになったのも事実だ。

このままでいいのか?

そう思っていた。


しかし、この9~10月にかけて婆さんが知っている以上にクラスメートはすーさんをちゃんと受け入れていること。

すーさんをちゃんと見ていること。をご本人達の言葉で聞くことができた。

そして、春にはすーさんが憎たらしい存在に思っていた子も自然にすーさんの絵カードを持ってトイレに誘導してくれている姿も見ることができた。

更に、すーさんが
友達を見るようになったことだ。

リアクションと認められるほどのことはないが、視界に入れて見ることをし出したのだった。


爺さんと婆さんは「友のいる環境をもう少し続ける」ことにした。

友だけではなく、保育園の先生方も友の親御さん達もすーさんの中では「いつもの人達」として受け入れているという大事な環境だからだ。


それでも、婆さんはこの選択を言葉にできなかった。
迷っていたからだ。


くめくめ。親分さんが「ジヘイ君を取り巻く環境」について語ってくれたことで


「今はこれでいい」  ではない。

「今はこれがいい」  と言えることができた。



構造化 2

2005-07-23 08:24:17 | 療育

7月20日水曜日

3週間に一度の療育。
前回、構造化はすーさんにとって「やりやすい」と判明した。
今回は(またまた婆さんは1人残されたが)引き続き小部屋で行われた。

すーさん:
「すご~~~~い」  

二人の先生:
「すごいね~~~、すーさん!!」

すーさん、調子に乗って自画自賛大会ですかい?

でも、やっぱり中の様子が見たい・・・婆さんでした。

今回の見所はO先生からのお話の中にあった。



O先生:すーさんは、どうも「かえるをちょうだい?」と言うと
カエルはわかっていても【手渡し】がうまくいかないようなので
【カエルをここに入れて】と言ってみました。

最初は少ない選択肢の中から該当するものを
プレートにはめ込むことをしました。
スムーズにどんどんやり、自分から「すごーい」と言って
褒めてもらいたいと言う意思表示をしました。
「婆さんも聞こえましたよね?」


で、次、今度は欲をかきまして選択肢を2列・3列と増やし、
同時にプレートも2つ・3つと増やしてみました。



2つまではスムーズにできたのですが、
さすがに3つ(カエルとあひると傘みたいに)は少し戸惑い始めたので
すぐに取りやめました。・・・O先生。


確かにすーさんは人に触れられることも触れることも基本的には嫌いだ。
なるべく避けたい行為である。
「型はめ」ならお得意(笑)



こんなお部屋でやってます。


O先生に対しては最初からどっか何か解せない所があった。
だが、それは婆さんが「100%の療育の正解」を求めていたからなのかもしれない。

ここの建物に入ったとたんにトイレに行きたくなった婆さんは、
すーさんに「ここで待ってて下さい」と言って用を足した。
出てくると・・すーさんがいない。
ちゃっかり洋式トイレに入り、鍵をかけ、オシッコをして、
パンツとズボンを上げて、スマシた顔をして出てきた。

待っている間、婆さんは鍵を開けて出てくることができなかったら
真っ先に2階にいらっしゃるはずの先生を呼びに行こう!と決めていた。
鍵を開けて出てくることよりも鍵を開けられないと思ってた。

鍵を掛けて1人でトイレに入ることさえしたことがなかったからだ。

でも、すーさんは「いそげー」と言いつつマターリ出てきたのだ。

O先生とK先生に会ったとたんにこのことを話すと

「すーさん、やるもんだねー」 と笑っていた。

【手渡し】にすーさんがなんらかの抵抗があることに気がついてもらえたことを
心から喜ぼう。

そして、親なんてもんは「見ていること」が仕事なんだとなんとなく思ったのであった。


絵カードさん

2005-07-11 13:27:32 | 療育


絵カード・・それは知ってた。
すーさんに絵カードを必要とする場面はないようにも見えることがあった。


どんな時に、どんなふうに、どういう絵カードを使用するのかが、
わかるようなわからないような。

絵カードを使ったらずっと絵カードに頼らないと動けなくなってしまうんじゃないか?
そんな疑問もあった。

絵カードは「絵」の方が良いのか?
それともすーさんのいつも見ている物や人の写真の方が良いのか?

そんなこんなで時間だけが流れて行った。

立派な「PECS」や「PCS」ではないが作ってみました。


児童精神科の医師と発達障害支援センターの療育支援担当の方に
「おもらしと手づかみが目に見えて増えたこと」を相談した。

おもらしに関しては迷わず「時間排泄に戻す」ように言われた。
手づかみ食べには「はしで食べろ」ではなく「全介助するつもり」に戻してみるように言われた。

もう、1つ問題が出て来た。

「手はダメだよ」などとすーさんに言うと

「もう、ダメ!!」と早口で言って物凄い歯ぎしりをするようになった。
保育士さんが「カチカチなしね」と声をかけると歯ぎしりは止めるが、
足をバタバタさせて全然納得していない様子。

家庭でも同じようなことはあった。

「ダメ・いけない・やめて・しない」などの否定語は言わないようにとも指導を受けた。

すーさんの「もう、ダメ!!」と言った後の様子は、
まったく周りの言葉を受け入れられないようだ。
要するに「パニック」

ダメの代わりに「×」
じゃ、どうすれば良いかは「○」で示す。

順番は、数字で見せる。

順番がつけられないことは、矢印
「→↓↑←」で見せる。


↑これは保育園での帰りのお仕度の折りたたみ(笑)絵カード。

手づかみに関しては明らかに絵カードで理解できたようだ。
しかし、半分は介助するようにしている。
介助すれば・・よく食べる(笑)

保育園でのプールは週2回。
残り3回は水着を着て水あそび=プールには入れない。
プールを消毒している時もあるが、すーさん本人は水着を着ている。
複雑すぎて絵カードには示すことができない。

だけど、プール・水遊び・○・×のカードで理解できるかもしれない。

とにかく、久しぶりの「やってみるべし走法」はスタートしたのじゃ。


構造化 1

2005-07-02 08:45:57 | 療育
6月29日水曜日

発達支援センターにて3週間ぶりの療育(練習)があった。

3週間前は保育園の担任の先生も一緒に見学してもらった。
まぁ、このときのお話はちょいと置いておいて・・・。

6月29日水曜日は、K先生とO先生が同時にすーさんの目の前にやってきて

「すーさん、今日はいつもと違うお部屋だよ」 と言った。

案内された部屋は、今年の1/27に最初に自閉症の診断を受ける時に
チュー先生と一緒に長い間待っていた部屋だった。

いつもなら入り口ですーさんと別れ婆さんはマジックミラーのある隣のスペースへ移動する。

が、この部屋にはない。

「婆さん、ここでちょっと待っててね」・・O先生はなぜか弾んで言い渡した。

すーさんは、全く遊具のない小さな部屋へ入っていった。
すーさんにとってもその小さな部屋は3度目。
間は開いたものの記憶にあったらしく抵抗せずに入室。

ガチャン

婆さんは1人滑り台やボールプールや平均台のある大部屋に取り残された。

すーさんがいる部屋からはかすかな声がもれる程度。

これが・・・母子分離か?

「うわぁ~~すごいねぇ~」と2人の先生の声。

時折「おかあ~しゃ~ん」とすーさんの声。

「1.2.3.4.5」  と、3人の声。

何をやっておるのじゃ???

たっぷり25分経過した。

「5終わったよ。おかあしゃ~~~ん」とすーさんが部屋から出て来た。
すーさんの顔はなぜか晴れやかであった。

O先生から今日やったことのお話が始まった。

今日はね、「構造化」をやってみることにしました。・・とO先生。
1のカゴ
2のカゴ・・・5のカゴと今日の課題をすべてすーさんに見せて、
それを順番に進めて「5が終わったらおかあさんの所へ行こうね」と言いながら進めました。

まず、トピックスです。
すーさんは以前からやっていたボディー(女の子の絵を組み立てる)で
初めて「手」が下に向けてつけることができました。



最初は、さすがに椅子に座ってもすぐに立ち上がって落ち着きませんでしたが、
K先生が課題を進め、私がすーさんを「5が終わったらね」と引き止め役をしていました。

そのうちに椅子に座って1つが終わると2つ目に進むということを理解して、
進むことが楽しくなっていったようです。



これが5つ目の課題です。
形を白抜きしたものに「赤・黄色・緑」の3色だけのクレヨンを出して
「これは何?」ではなく
「これに色をつけてみよう」と言いました。
選択肢を3つに絞ることですーさんは1度も迷うことなく、
りんごを赤、バナナを黄色、キューリを緑に塗りました。
「もう少し丁寧に塗ってくれるともっとよかったけど・・色の選択は全部正解です。
それにそれぞれの物の中を塗りました。はみ出していません。」

確かに、婆さんの前にはそれぞれの物がそれぞれの色に塗られておった。

黒の紙の上に白抜きのりんごやバナナを置くことでそれぞれの存在をわかりやすくしたようだ。

「あの~~、課題5つ全部やったんですか?」  と、婆さん。

「もちろんですよ、だから部屋から出てきたんです」  とO先生。

でも、私達はびっくりしたんです。こんなに早く課題をこなせるとは思っていませんでした。
予想を遥かに上回る結果で驚いてます。・・・とO先生は笑った。

K先生もこの時はすーさんから離れわしらの所へやってきて
「本当にびっくりです。すーさんの過敏さを知るのに色々やってましたが、
もっと早くにこれをやっていればよかったと思ってます。
すーさんは、本当は色々なことを理解していたんですね。」 と付け加えた。


新しい課題と今までK先生が遠慮がちに進めていた課題を織り交ぜての5つだったそうだ。

この日を境にすーさんは物を5つまでしっかり指を添えて数えるようになった。
たまたま、音楽スタジオでやっている「くまのがっこう」と重なっていたので数えることが面白くなったようだ。
(「くまのがっこう」に関しては次にご紹介したいと思っております。)

数を30ぐらいまでは言えるのは言えたが、それは数えることではなかった。
それはすーさんにとっては歌の1つだったことはわしにもわかっていた。

O先生に「今日のはTEECHとABAってことですかね?」などと聞いてしまったが、
O先生は「ご褒美は飴玉でもなくおもちゃでもなく・・お母さんでしたけどね」と言葉を濁した(笑)