legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

「報道特捜プロジェクト」-決断その1

2007-12-22 16:45:28 | すーさん
日本テレビ 報道特捜プロジェクトHPへ


今年の4月からすーさんと爺婆の3人家族は、

日本テレビ「報道特捜プロジェクト」という番組の取材を受けていること、

そして、

近いうちにその番組がオンエアされるかも?

と、いうことを記事にさせて頂きます。

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注)
基本的に関東のみの放送ですので、
関東以外にお住まいのご家庭では観ることができません
(婆さん、とても残念です)

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事の始まりは今年の3月、遠く離れたネッ友からのメッセージだった。

ネッ友の所に取材依頼が来たとのことだった。

(中略)

「婆さん家族のことを番組ディレクターさんに話しても良いか?」


番組の主旨は、

「自閉症児を抱える家族の生活」を取材したいということであった。

間違っても 「謎の婆さんを追いかけろ!」 という企画ではない

とにかく、番組制作スタッフの話をお聞きしないことにはなんとも言えない。

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3月下旬とは言えまだまだ寒いある日、

寒がりの爺さんと婆さんは分厚いコートをガッチリ着込んで

近所のカフェのチェーン店に向かっていた。

報道特捜プロジェクトのディレクターS氏と初めてお会いした。

ディレクターS氏は物静かな印象であった。

柔和なお顔立ちから発せられる低重心のハスキーボイス

淡々と企画内容の説明をされるそのハスキーボイスからは、

しっかりとしたビジョンが映し出されていた。

爺婆はディレクターS氏の「誠実さ」を強く感じ取った。

1時間半ほどの間、ディレクターS氏は注文した季節外れのアイスコーヒーには一切手をつけなかった。

ディレクターS氏がやっとが全部溶けてしまったアイスコーヒーのグラスを持ち上げたのは、

「すーさんと一度会ってみる」というスケジュールが組まれた直後であった。

さすがに氷が溶けて薄められたアイスコーヒーを美味しそうには飲まれてはいなかったが、

「是非、すーさんに会わせて下さい」

その言葉と共に柔和なお顔立ちによく似合う微笑が浮かんでいた。


爺婆が出した条件は3つ

その3つの条件のうち最大最強と言えるものは

「娘がカメラを拒否したり、逆にカメラに固執したり、

カメラを向けられることにストレスを抱えることになったら

取材はお受けできません」


であった。


至極当たり前の条件である。

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4月2日、

すーさんの好きな吹奏楽のコンサート会場で取材・撮影スタッフとすーさんは初対面をする予定だった。

あらかじめディレクターS氏からの配慮で

撮影スタッフを常時ほぼ不変の形で取材をすることを提案して頂いておった。

ならば・・・と

婆さんはディレクター2名、カメラマン2名の顔写真と

4人のお名前を教えてもらえるようお願いした。


すーさんは、撮影スタッフ4名の名前はきちんと記憶に納め、

コンサート会場に到着していたのであった。

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すーさんの心を大きく捉えたのはやはり「カメラ」の存在であった。

「カメラ」に対してのすーさんの反応に爺婆は非常に心配していたのだ。

しかし、カメラマンU氏はカメラのモニターを使用し(通して)、

すーさんの一番理解し易い「視覚のみのコミュニケーション」を始めた。

想定外の展開であり、

カメラマンならではのプロの「絶妙な手法」であった。 感服した。

案の定、すーさんは苦手とする言語・表情によるコミュニケーションをすっ飛ばし

カメラマンU氏とモニターを通したコミュニケーションに夢中になり、

「この人達はいい人だ!」

と、たった数分で撮影カメラとスタッフをすーさんなりの形で快く受け入れていた

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ディレクターS氏の誠実な番組の企画に対する姿勢と

すーさんが撮影カメラを受けれた事実をこの目で見た爺婆は、

数日後、長期に渡るだろう取材依頼を承諾した。

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承諾した事由の中に、もう一つ微笑ましいものがあった。

それは、【イケメン】ディレクターK氏の存在じゃ。

イケメンディレクターK氏の顔写真

すーさんが視線を止め

ニヤニヤしちゃってましてな・・・。




要するに、お気に入り! に なってしまわれたのである。

初対面では少し離れた位置をキープしていたディレクターK氏を即座に探し出し

名前を言い間違えていることにも気がつかず、

桃色光線をバシバシ発しながら接触を求めておったことだった。

それ以後、取材・撮影スタッフの間では

すーさんの言い間違えてしまった名前

ディレクターK氏が呼ばれることになってしまった。

すーさんが生まれて初めて「あだ名(愛称)」を付けたのだ。

K氏にしては大変ご迷惑な話ではあろうとお察しするが、

K氏の存在をニヤニヤしながら追い確認するすーさんを

親としてとても嬉しく傍観させて頂いたことは言うまでもない。

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記録・記憶好きの婆さんでも、

今日現在までに取材・撮影を何回受けたのか?

数字で示すことができない


それほど取材・撮影が長期に渡り多数あったということじゃ。

爺さん、婆さん、そして、自閉症児すーさんにとって、

撮られていることを意識しないでいられる時間が、

これほどまでにあったということである。


取材・撮影時間のみならず、

自分らの生活の中で

頼りになる、そして、

優しい時間を持てたことに心より感謝しておる・・・のである。

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【追伸】

「報道特捜プロジェクト」という番組の特性上、

タイムリーな報道が優先される。

ゆえにオンエアのスケジュールが決定するのは「ほぼ当日」と言っても過言でない程に

タイトなものなのである。

気にして頂いておる皆様にオンエアのスケジュールをお知らせできるのは、

取材対象者である婆さん達からも「ほぼ当日」となってしまうであろう。



【追伸:2】

「報道特捜プロジェクト」のスペシャルとして



報道特捜プロジェクト「責任者出てこい!」怒り爆発スペシャル
12月25日(火)18:30~20:54 放送される。

番組制作スタッフと出会う前から婆さんが好きな番組であった(笑)

クリスマスに「爆発!」を楽しんで頂きたい。(爆)