例の如く早起きの婆さんは、外の怪しい天気など気にせずに昨夜はバタバタしていて入り損ねた「大浴場」へ。
なぜか畳に寝ている爺さんと
蛙の解剖の際に麻酔で寝かせたヒキガエルにそっくりな格好して寝ている孫娘を部屋に残し、そっと部屋を後にした。
5時から入湯開始だというのに5:20でかなりの賑わいだった。硫黄の臭いだけでも疲れが取れそうな湯船は色々あった。
しかし、なんか変だ・・・。
イケメンジジイはさすがに女湯にはいないはずだと気を抜いて、メガネを外してボッ~としていたのがいけなかった。
かなりの数の洗い場がほんのちょっとしか空いてない。
婆さんは、エチケットとしていつも体をきれいに洗ってからでないと湯船には浸からない。
だから、洗いたいのに・・。
一生懸命小さな目を更に細くして凝らして見ても、姿形は98%おばあさん。なのに、洗い場を確保することに関しては敏速な対応だ。
入り口で見た時は少なくても5個は空いていたはずなのに・・・。わしが中に入って行くと空気が動く。
使ってないのに桶にタオルをバシャっと入れて「ここはあたくしの場所!」と主張してくる。すごい殺気だ。いやな予感がしてくる。
仕方なく、1番使い勝手が悪そうな離れ小島の洗い場にすることにした。(体と顔が洗えればいいんだけどさw)
で、体を清めてから端から順番に湯船浸かって行き、最後に野天風呂(露天風呂?違いがわからん)に出て行った。
開いたドアを婆さんは閉められなかった。前に広がる光景に固まったのである。
長方形の浴槽の回りには、白かったり、黒かったり、シワシワだったり、ブヨブヨだったりする見るも無残な裸体が淵に沿って整然と横たわっているのだ。
角までピッタリとはまっている。
総体・・10体
婆さんはどこから浴槽に入れば良いのでしょうか?
確かに婆さんは皆さんよりはすこ~しだけ若いかもしれません。
だからって、そんなことして意地悪しなくてもいいじゃありませんか?
一人だけ湯船に気持ち良さそうに浸かっていた、見かけはどっかの薬局のおばあちゃんみたいな感じの方が、
「ここからどうぞ・・・」と声をかけてくれた。
「そこから入っていいですか?(ここしか入る場所がねぇのかよ~!)」
「ええ、そこから・・そそ、そこよ」 と誘導してくれた。
「ふ~ぅ、ここね・・」と片足をいれた瞬間、婆さんはそのまま浴槽にダイブした。
だってだって、ここにあるはずでしょ??階段とかステップとか・・・。ないんだもん・・まじっすか?
オメオメといい婆さんは騙されたのである。
その温泉は白濁していて風呂の底など見えない。でも、
「ええ、そこから・・そそ、そこよ」と誘導してくれたんだから、普通あるでしょ、ステップが。
で、皆々様の第一声が
「あら、シャワーキャップ被ってなかったから髪が濡れちゃったわ」
「あたしもよ・・・ここのドライヤーはイオンの風じゃないのよね」
えっ? 普通は
「大丈夫? 怪我はない? 気をつけましょうね?」じゃないのか?
気がつくとあの誘導してくれたと思ってしまった薬局のおばあちゃんはいなくなっていた。
「キャッチだったのか・・。」
イケメンジジイを探し出す前にイケナイババアを逮捕してからでないと、いい婆さんの命がいくらあっても足りやしないじゃないか?
それとも、イケメンジジイが見つからないのは、このイケナイババアがイケメンジジイを全部食っちまったからじゃないのか?
前途多難・・
教訓1:疑えど、疑えど、底が見えない、婆の悪知恵
-追伸-
確かに露天風呂の中にはステップがありました。ちゃ~んとありました。
それも長方形の4辺のうち3辺に優雅に湯船に浸かれるステップが・・・。
-続く-
なぜか畳に寝ている爺さんと
蛙の解剖の際に麻酔で寝かせたヒキガエルにそっくりな格好して寝ている孫娘を部屋に残し、そっと部屋を後にした。
5時から入湯開始だというのに5:20でかなりの賑わいだった。硫黄の臭いだけでも疲れが取れそうな湯船は色々あった。
しかし、なんか変だ・・・。
イケメンジジイはさすがに女湯にはいないはずだと気を抜いて、メガネを外してボッ~としていたのがいけなかった。
かなりの数の洗い場がほんのちょっとしか空いてない。
婆さんは、エチケットとしていつも体をきれいに洗ってからでないと湯船には浸からない。
だから、洗いたいのに・・。
一生懸命小さな目を更に細くして凝らして見ても、姿形は98%おばあさん。なのに、洗い場を確保することに関しては敏速な対応だ。
入り口で見た時は少なくても5個は空いていたはずなのに・・・。わしが中に入って行くと空気が動く。
使ってないのに桶にタオルをバシャっと入れて「ここはあたくしの場所!」と主張してくる。すごい殺気だ。いやな予感がしてくる。
仕方なく、1番使い勝手が悪そうな離れ小島の洗い場にすることにした。(体と顔が洗えればいいんだけどさw)
で、体を清めてから端から順番に湯船浸かって行き、最後に野天風呂(露天風呂?違いがわからん)に出て行った。
開いたドアを婆さんは閉められなかった。前に広がる光景に固まったのである。
長方形の浴槽の回りには、白かったり、黒かったり、シワシワだったり、ブヨブヨだったりする見るも無残な裸体が淵に沿って整然と横たわっているのだ。
角までピッタリとはまっている。
総体・・10体
婆さんはどこから浴槽に入れば良いのでしょうか?
確かに婆さんは皆さんよりはすこ~しだけ若いかもしれません。
だからって、そんなことして意地悪しなくてもいいじゃありませんか?
一人だけ湯船に気持ち良さそうに浸かっていた、見かけはどっかの薬局のおばあちゃんみたいな感じの方が、
「ここからどうぞ・・・」と声をかけてくれた。
「そこから入っていいですか?(ここしか入る場所がねぇのかよ~!)」
「ええ、そこから・・そそ、そこよ」 と誘導してくれた。
「ふ~ぅ、ここね・・」と片足をいれた瞬間、婆さんはそのまま浴槽にダイブした。
だってだって、ここにあるはずでしょ??階段とかステップとか・・・。ないんだもん・・まじっすか?
オメオメといい婆さんは騙されたのである。
その温泉は白濁していて風呂の底など見えない。でも、
「ええ、そこから・・そそ、そこよ」と誘導してくれたんだから、普通あるでしょ、ステップが。
で、皆々様の第一声が
「あら、シャワーキャップ被ってなかったから髪が濡れちゃったわ」
「あたしもよ・・・ここのドライヤーはイオンの風じゃないのよね」
えっ? 普通は
「大丈夫? 怪我はない? 気をつけましょうね?」じゃないのか?
気がつくとあの誘導してくれたと思ってしまった薬局のおばあちゃんはいなくなっていた。
「キャッチだったのか・・。」
イケメンジジイを探し出す前にイケナイババアを逮捕してからでないと、いい婆さんの命がいくらあっても足りやしないじゃないか?
それとも、イケメンジジイが見つからないのは、このイケナイババアがイケメンジジイを全部食っちまったからじゃないのか?
前途多難・・
教訓1:疑えど、疑えど、底が見えない、婆の悪知恵
-追伸-
確かに露天風呂の中にはステップがありました。ちゃ~んとありました。
それも長方形の4辺のうち3辺に優雅に湯船に浸かれるステップが・・・。
-続く-