legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

イケメンジジイを探せ -1- 大きな古時計の巻

2004-09-05 12:50:50 | 婆さん
 ある日、垢パンダ殿が「婆さんとイケメンじじいの恋物語」を執筆してくれると爆弾発言をした。

 アポな名作集として300年後には紹介されるだろうと思われる。


 だが、イケメンジジイのイメージが湧かない。(婆さんが湧かなくても作者さえそのイメージを持っていれば差し支えないのであるが)

 たぶん、主人公になるはずの婆さんが相手役を知らないと言うのはどうも落ち着かないのである。
 
 で、意を決して「イケメンジジイを探す旅」をすることにした。

 予定では6日の月曜日に出発するはずであった。

 が、婆さんは突然の予定変更が大得意である。

 なので、うちの爺さんと孫娘が買い物のに出ている間に今晩宿泊する宿を探し、何も知らずに「ブルベリーヨーグルト・マロンのパン・カルピスラムネ・ポッキー」を手に戻ってきた二人を「今から出掛ける」と宣言し拉致したのであった。

 我が家の駐車場を出たのはなんと午後2時40分。6時までにチェックインできるだろうか?

 我が家の車に付いているオンボロナビゲーションでは、到着予定時刻が5時50分・・・ひぇ~、休憩なしか?

 爺さんと孫娘は後部座席で飲食をしてもらい、猛ダッシュで高速道路をぶっ飛ばしました。

 途中東北自動車道の佐野藤岡サービスエリアでかの有名な「佐野ラーメン」を1杯のかけそば状態で、3人で分け合って食べた・・うまいな。結局40分もサービスエリアで休んでしまった。

 やはりチーム飯屋だけのことはある(謎 

 で、濃霧の中、役に立たないフォグランプを点灯させてやっとホテルに着いたのが5:30分。上出来だwww。

 婆さんはいつも想像をする。

 今回もいきなり当日の午後2時近くに「今晩空いてますか?」なんて電話してくる奴のことなんか、宿からすれば「危ない奴」と思われているに違いない。

 それに到着は6時ギリギリと聞けば、
「こいつらは悪戯電話してきたな?」と思われても仕方ないと想像していた婆さんは、ホテルのチェックインの時の従業員さんの対応には期待していなかった。

 それがどうだろう? 
 到着時刻が5:30だったからなのか? 
 それとも孫娘がアポ面だったからか? 
 「貧乏人には優しくしろ」と言う社訓があるホテルなのか?

 それはよくわからないが、フロントの決して美人ではないが、誠実そうなお嬢さんが手続きをしてくれ、荷物はなんと「平井堅さん似の顔立ちにやっぱり濃いひげの証の青剃り兄ちゃん」が持ってくれると言うのだ。

 部屋に案内され、その和洋室の明るくて広くて快適そうな雰囲気に酔っているとすかさず、「平井堅さん似の顔立ちにやっぱり濃いひげの証の青剃り兄ちゃん」が

「とりあえず和室の方に2つお布団を引かせて頂きます。もし、お使いにならなくても気になさらないで下さい。何かあったら私の名前を出して頂いて結構ですので」

 と想像絶するお優しいお言葉。

 確かにベット2つでは世界の果てまで転がる孫娘の寝相には対応できない。

 かと言って、お布団を別に敷いてもらうのには気が引けていた婆さんとしては・・涙が出るほどうれしい話だ。

 この時点で
「平井堅さん似の顔立ちにやっぱり濃いひげの証の青剃り兄ちゃん」が
「平井堅さん似のイケメンもどき君」に昇格したのは間違いない。

 それに中途半端にデカイ孫娘の為に浴衣をサイズ違いを3種類も持ってきてくれたのである。

 孫娘がまたその浴衣が良く似合う。大五郎のようだ。(シトピッシャンだ)

 今回、予定を変更しようと思い立った時に「大きな古時計」が婆さんの頭の中を流れていた。

 この「平井堅さん似のイケメンもどき君」に会える暗示だったのか?

 いや、どうもそれだけではなさそうだ。

 それに今回は「イケメンもどき」ではなく
 「イケメンジジイを探す旅」なんだから・・
 いかんいかん、旅は始まったばかりじゃ。

 とりあえず、御世話係りをお願いした「垢パンダ殿」に予定変更のメールを送り、イソイソとバイキング会場へと急いだのであった。
                         -続く-