legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

未使用なままのマグカップ

2004-11-30 11:38:29 | 保育園
 この時期、日差しがないといきなり寒く感じるもんだな。

 昨日は、保育園へかなり滑り込みセーフで迎えにいった。園長先生がもうエプロンを脱いで私服に着替えてフラフラしているのが見えた。

 珍しく遅い時間までいらっしゃるんだなぁ。

 すーさんの帰り仕度をしていると延長時間の先生に「婆さん、あの~あの~、すーさんはこっちです」
 「こっちってどっちでしょ?」(ニコッ)
 「ひばり組の方に」
 「それっていつものひばり組ですよね?」
 「はい、いつものです」(引きつり顔)
 「仕度が終わりましたらすぐ参ります」

 変だな・・なんでそんなことをワザワザ言いに来てくれるのか?

 「ただいま帰りましたぁ~。お~すーさん、ただいま」
 
 今度は又違う延長時間の先生に
 「あの~婆さん、事務所の方へいらして下さいとのことなんですけど~、園長先生が・・・」
 「へ? そこにいらっしゃるのは園長先生じゃないでしょうかね?」
 「あはは、(この笑いも引きつってる)じゃ、ど・どうしましょうかね?」
 「何がでしょう?私が園長先生に話しかければいいですか?」
 「じゃ、お願いします」

 手を伸ばせば肩をポンポンできる位置にいらっしゃる園長先生に「ちょっとお話中すいませんが・・婆さんここにいますが・・・」
 「あらいやだぁ。婆さんおかえりなさい。全然気が付かなかったわ。すーさんに会っちゃいました?」
 「会っちゃいました(だってここはいつもの教室だもん)」
 「すーさんごめんね。婆さんをちょっと借りるからね」
 「わしはどこへ行けばよいのでしょう?」
 「事務所へいらしてもらえます?ここではなんですから」
 (この段落だけ読むと怪しい事務所へのご招待のようだな)
 
 サァ~と冷気が部屋を抜けていった。どうやら、ここにいる延長時間の先生は全員緊張しているようだった。

 事務所へ行くと土曜日に婆さんが吠えたことに対する対策及び反省・・モロモロ・・のお話を伺った。
 いつも流暢に話す園長先生も幾分緊張されているのか、時々話の流れが別の方向へ飛んでいく。
 要するにだ・・婆さんの言うことは左様ごもっともで、化粧お化けパート1と婆さんが問題解決の為に直接対決をするかどうか?を聞いているらしい。
 
 婆さんは一向に構わないが、これは延長時間の保育全体にかかわることなんだから園長先生がなんとかした方が良いんじゃないかい?・・と思ったのでその旨を園長先生に話すと「それもごもっともです」と・・・じゃ、園長先生が話せば?

 要するにだ(パート2)、婆さんやすーさんの実名と実際に見たり聞いたりした事実をはっきり「こういうことがあった」と化粧お化けに話す方が効き目があるのでそうしたいという事らしい。

 婆さんの答えは1つ。「どうぞ」

 昨日の夕方「緊急ミーティング」を行い、延長時間の先生達に実名なしの具体的な状況を伏せた形で話し合いが持たれたそうだ。

 (だからか、さっき延長の先生が婆さんに対して緊張していたのは・・・。)

 ミーティングの時、化粧お化けパート1と2は、「もしかして私のことかしら?」と言うような表情をしていた・・とのことだが、園長先生自身も表情が変わったくらいで「保育の本質」を変えるような人ではないんじゃないかと思っているらしい。

 そだね、変わんないでしょうよ。

 だから、決定打と言うことで婆さんとすーさんの実名を出し、本人達を個別に呼び話そうという作戦らしい。

 たまたま、すーさんが何も文句を言わない(言えない)子だと言うことをいいことにして、梅雨のジメジメしている季節にはき替えさせるのが面倒だからと「紙おむつの上に布パンツをはかせ、またその上にズボンをはかせる」三重ばきをさせていて、すーさんを迎えに行くとおもらしをしていないにもかかわらず、ズボンが汗でビショビショだったことが続いた。
 さすがの婆さんも「こういうのっていいんですか?」と担任の先生にお聞きしたことがきっかけで、延長時間の保育の乱れが発覚したのが今年の梅雨のこと。

 チュー先生も村先生もその話を聞いて「信じられないひどいこと。いくら私達が知らなかったとは言え、すーさんがかわいそうだった」と言って、2度とすーさんが延長時間に3重ばきをさせられることはなくなった。

 このことはとても表面的なわかりやすい、絶対にしてはいけないことだから即改善されたのだが、「親を恋しがる子供の気持ちを厄介と思うな」っていうのは、化粧お化け達には理解しにくいのかもしれないな。

 爺さんは、「こういうことも改善されないようなら、自衛策を取るしかないな」と半分呆れ顔だ。

 婆さんが吠えるに至るまでにはそれなりの時間の経過と事実の積み重ねがあったが、吠えた後もこりゃ大変そうだ。

追伸:マグカップを使って優雅なお茶を飲もうと思うとリンリン電話が鳴り、今度は・・って思うと急ぎのメールが入る。
   箱からは出したもののすーさんに見つかってしまったので、見えない場所にしまうハメになり・・いつになるのかな・・優雅なティータイム(笑)
   HP情報によるとXmas Chakoshi Mug の「雪だるま」は売り切れだそうだ。ちなみに婆さんが購入したのは「もみの木の赤」である。
   購入したマグの色を教えないのはセコいのか?のツッコミには「気分でそう書いてしまいました」と弁明しておこう。(笑)

優勝おめでとう

2004-11-21 11:41:52 | 爺さん
浦和レッズ、優勝おめでとう。


 婆さんは昨日の朝は夜中に近い時間から仕事をしていたので、午前中に一休みをした。

 垢パンダ殿から「今日はレッズの優勝が決まるかもよ」と教えてもらった。ついでに、テレビ中継する時間も教えてもらった。

 婆さんは実はあんまりサッカーのことは知らないもんで・・。

 爺さんが大の浦和レッズファンである。
 爺さんは自分からそれを公言するタイプの人じゃないので、知らない人は知らない。
 
 浦和レッズがJ2へ降格が決まった時の爺さんの落胆した顔は今でも覚えている。

 で、婆さんはサッカーファンではないが、声も掛けられない程憔悴している爺さんに
 
「本当にレッズのファンならJ2に降格してしまったからこそ、試合に行って応援しなよ」

 な~んて格好良いこと言っちまったんで、J2の試合を寒空の下2度見に行くことになってしまった。
 冬のスタジアムはシベリア半島にも匹敵するくらい寒かった。

 なんせ、婆さんは大まかなルールさえも知らないから
 「オフサイドってなんだ?」
 「ボランチってなんだ?」
 「あんなに人を叩いたり蹴っ飛ばしたりするならプロレスラーになれ!」
 「あの兄ちゃんはかわいいなぁ~。何て名前?」
 とか、邪魔をしているしか思われない質問をしていた。

 そりゃ、小学生の体育の授業でサッカーをやったから知ってるけど、いつも婆さんはキーパー希望を出し、当分シュートはないはずだと思ってゴールの下の地面に何やら話しかけて時間をつぶした記憶だけしか残ってない。

 当然、ルールの筆記試験もあったのだがそれはいつも100点だったが・・すでに完全に忘却の彼方だ。

 しかし、昨日の試合は爺さんより集中して見ておった。コーヒーも飲まず、無駄口をたたかず・・・じ~っと見ていた。

 前半と後半の間の休憩時間は、トイレ掃除をした。
 1失点していたので、婆さんがトイレ掃除することで好転するかもしれない・・そんなわけないな。

 爺さんは、優勝争いをしていたガンバ大阪と横浜マリノスの試合状況をひどく気にしておったが、婆さんはそれよりもこの試合に勝つことが大切だ!!なんて心の中で反論した。

 結局名古屋グランパスとの試合は負けてしまったが、結果的には優勝ってことになった。

 でもさ、1点だけでも返せたし、ここまでの成績って言うのが素晴らしかったわけで・・だから、優勝なわけで・・・モニョモニョ。

 久し振りにスポーツ観戦(テレビだが)をしてすごく面白かった。何かに集中する、何かに心が奪われる、何かを応援する、何かを共有する・・やっぱりいいもんだ。

 爺さんは「レッズ LOVE」

「す~さん」は「ノンタン LOVE」

 婆さんは・・・こりゃ困ったな。


 追伸:今日はバスハイクだ。例の年パスを持っている水族園のある、大観覧車のある、ディズニーランドのすぐ隣の公園へ。
    祖父母会のイベントだ。
   「す~さん」は自分の家の車じゃないからと言って大泣きしてバスに乗り込むことになるだろう。
    ゴチャゴチャが嫌いだから、人のいない所を狙って弁当を食べることになるだろう。
    
    J2でコツコツ試合を消化していたあの小野君を見習って、地道にいこう。

たんぽぽの咲く夜空の下にあなたがいた

2004-11-20 11:46:11 | livly
 昨日、やっと見つけたリヴインタイムだったが、ナイナイのレベルアップ中に無情にもタイムアップとなってしまった。パソコンの画面にはブロパに置き去りにされたナイナイがど真ん中で丸まって寝ていた。

 婆さんは、島に帰ってログアウトしたつもりだったが、タイムアウトを知らせるサイレンにビビッてブロパでログアウトしてしまったのだ。

 ナイナイを島へ戻してやることができなかった。ごめん。

 10分間、自分から会話をしなければ自動的に島へ強制送還されることは知っているのだが・・・何故かナイナイを戻してやれなかった自分を責めそうになっていた。

 婆さんは今朝(夜?)、以前のように早起きをした。ナイナイが島に戻って来てくれていることを自分の目で確かめたかった。イタイタ・・・。

 婆さんはドスンの島にインしていつものようにカキコを見た。

 大袈裟に待っていたわけでも、毎日欠かさず御世話をしていたわけでも、一度もお話したことがないリヴさんだけど・・自分の意思でリヴにインをしてくれた人からのカキコがあった。

 この方の性別も年齢も勿論生活環境も・・そして、リヴをお休みしていた訳も婆さんは知らない。

 何でも聞きたがり屋の婆さんは「なんで?どうして?」とズカズカ侵入することが多いが、この方にだけは一度も何も聞いていないような気がする。

 一度だけ、長いお休みをされている間にそこの島にランプがついていた。でも、婆さんはすぐに行くことができなかった。

 「この人は傷ついているのだ。一度も話したことのない婆さんが突然目の前で爆裂トークなんぞ始めたらまたどっかへ消えて行ってしまうかもしれない」

 そんなことを思い、5分待ってみた。

 でも、婆さんはやっぱりその島へ飛んだ。

 そこには、いつもこの人へ餌を運んでいるリヴさんが(カキコでしか見たことなかった)いらっしゃった。

 御世話をされているリヴさんは「この方には優しくしてもらったんです。だから、御世話をさせてもらっているんです」と言っていた。

 類は友を呼ぶ・・なんだね。

 お休みしているリヴさんはタイガイ満腹だし、ストレスもないに等しいので婆さんは時々飼い主さんにだけ定食を運んだ。(カキコと言う形の定食)

 しかし、その島を訪れるたびに定食を置いて来た訳じゃないけどね。

 今の婆さんのリヴへの怠慢な態度を知っている人には「他人のことを想うより自分のリヴの世話をしろ!!」とドヤサレるだろうけど。(苦)

 本当は今朝婆さんの島のHPのリンクを外してしまおうかと思ってインした。

 現状では、毎日日記をアップする時間も気持ちの余裕もない。そのことを語っても意味のないことだしね。

 HPもリヴ同様、生物(ナマモノ)なので更新しなければ死んだと同じということは言われなくてもわかっておるしな。少なくてもHPで金をもらったことのある婆さんだから、自分でも許せない部分も存在するのだ。(ドスンは営業ではございませんので・・誤解のないように・・)

 特に年末年始は義理旅行をしなければならないので、GLLに入っていないリヴは誰かの世話にならなければ餓死をすることは確実だ。

 ココの所もずっと友に手間をかけさせてしまっているので、更に年末年始のことを思うと申し訳なくて頼みずらくて胃がキーキー奇声を上げ始める始末だし。

 先日に続く自分の力量に見合ったリヴの間引き、もしくはリヴからの完全撤退(自衛隊か?w)を考えたがまだ決心がつかんのが実情だ。

 ただ、誤解せんでくれな。この日記を読んでくれている人に引き留めて欲しいからこんなことを書いているわけじゃないっすよ。

 まぁ、婆さんの友は元々金色夜叉のように泣いて引き留める人達じゃないしね。(笑)

 リヴにインできる時間が極僅かだと誰とも話すことができない。話すことができないリヴでも、腹は減るしストレスは発生する。リヴにインできないのは飼い主の都合だ。リヴに飼い主の都合を押し付けた為に他人様にに手間をかけさせるのはどうも婆さんと「してはいけないこと」として写るのだ。

 昨夜のように置き去り君をしてしまうしね。

 今朝、お休みをしていたリヴさんからのカキコがあったことで今日は自分を責めないことにしようと思う。

 この方はきっと長い間、自分を責め、自分を見つめ、時にはリヴから去ることを考えていたに違いないのに仮復活をしてくれたことにただただ婆さんは嬉しかったから。

 「自分を追い込むな」・・・そう友も言ってくれるしね。
 「世話できんなら去れ」・・そうも言われるかもしれんがなw

片手落ち

2004-11-18 11:48:01 | 婆さん
 婆さんは先週TDSへ行った。
 非常に楽しかった。これは、本当だ。

 ただ、1つだけどうしても気になることがある。

 婆さんは生まれて初めて飛行機に乗って生まれて初めて国境を越えアメリカのディズニーランドへ行った。この時には、まだ東京ディズニーランドはできていない時であった。

 それは婆さんが思い切り若い時である。

 現地は、何十年ぶりかの猛暑でランド内で買ったアイスクリームが手に持った瞬間からボタボタとたれてしまうほどの暑さだった。

 しかし、ワゴンでニコニコしながらかなり重いだろうと思われる衣装を着ているキャストはまるでそんな暑さは感じないように涼しげな表情でアイスクリームを手渡してくれる。しかし、額には玉のような汗が今にも落ちそうだった。
 
 わしは、「プロだ」と思ったことを覚えている。

 スペースマウンテンで並んでいる時に、その長蛇の列に「何時間ここにいることになるのか?」と思って並んでいると、前にお父さんと神経質そうな小学生ぐらいのメガネをかけた少女が並んでいることに気付いた。

 きっと、並んで30分ぐらい過ぎた頃前に並んでいたお父さんらしき人が私に「娘と同じ位の年齢の中国人ですか?」と尋ねて来た。
 「ジャパニーズ・・」と答えると「大変失礼をした。娘が『すごく素敵な笑顔な人が後ろに並んでいるから、暑いけど私ももう少しがんばるね』と言ったので、声をかけたのだ」のだそうだ。

 大変光栄である。

 しかし、娘さんは時折婆さんに神経質な目線を一瞬だけ送り余り動かない。

 スペースマウンテンにいざ今回は乗れそう・・・って思った時に「ここまで」とキャストが前の親子の所で手を出した。

 うん?まだ乗れるんじゃないのか???

 しかし、婆さんの後ろの連中は誰一人として一見間違った割り振りをしているキャストにブーイングを飛ばさない。

 次のコースターが帰って来て、今度は絶対に乗れる!!って思った時、前の神経質そうな女の子はくるっとターンをして婆さんに向き合い「ニコ~~~~~」と笑って「グッドラック」と言った。

 すごく嬉しかった。

 女の子がお父さんの肩を借りコースターに乗り込む姿を見て「視覚障害者なんだ」と言うことがやっとわかった。

 婆さんは感動した。

 どうして、黒色のメガネをかけていなくても女の子が視覚障害者だとキャストは気がついたのだろうか?

 そして、なぜ見知らぬ人への特別待遇に対し、後ろに並んでいた人達は文句を言わなかったのだろうか?

 ウォルトディズニーは言葉は悪いが「弱者にも平等に楽しむ権利」を強く望んでディズニーランドを作ったと聞いたことがあった。

 ランドには夢と希望と冒険があって、健常者も障害者も同じようにそれを体験できるように配慮されているのだ。

 健常者はいつもならそのような特別待遇を「不平等」と怒鳴ることかもしれないのに、そこがあのディズニーランドだから、自分もすご~く楽しんでいるから「一緒に楽しもうね」と言う気持ちになる・・なって欲しいとウォルトディズニーは思ったに違いない。

 だとすれば、アメリカのランドは成功だ。

 でも、日本はちょっと違う。

 キャストが大きな声で「1時間以上前からシート等で場所取りをしないで下さい」としきりに言う。

 婆さんの甥が(重度障害者)ランドに行った時に、ショーを見るのに車椅子の特別席へ案内されたそうだ。しかし、その席に行くと見るからに元気そうで、ただただミッキーマウスを近くで見るためにもぐりこんだとしか思えない人達がウジャウジャいたそうだ。
 甥の両親は「どうするのかな?」って思っていたら、キャストの人が見事にその違反者を撃沈させた・・・そうだ。
 でも、その方法、言葉は決して違反者の気持ちを逆撫でしないものだった・・・そうだ。
 渋々ではあるが、「ここは私達がいてはいけない場所でしたね」と納得して別の場所へと移動して行った・・・そうだ。

 音と映像の究極のマッチングを耳が良く聞こえない、よく見えない、立ってミッキーに声援を送れない人にも見て欲しいから、聞いて欲しいからその席があることを日本人には理解が薄いようだ。

 一言言わせてもらう。

 「そんなせこい気持ちでディズニー見るなよ!!」

 普段なら人を押しのけて、蹴落としてでも自分さえよければと思うが、ランドなら自然と優しくなるってことはないのか??

  悲しいことだな。

 そんな人達に被災地で不自由な辛い生活をしている災害弱者に対してどう思うか?と尋ねたら、きっと、

 「あの人達を優先的に考えてあげて欲しい」

 などと、ほざくに違いない。

 婆さんは聖人ではないが、ランドに行った時ぐらいいつも持ち歩いているずるさを忘れたいと思うのだ。

 

 

ハメラレタ

2004-11-17 11:49:53 | すーさん
 これはいかん、どんどん捻じ曲がって行くようだ。
 
 もともと捻じ曲がっているから、このまま行ったら真っ直ぐになるのか?w

 ちょうど1週間前に夢のような楽しい時間を過ごした婆さんは、その直前直後からの意地悪としか取れない降ってくるいやな事に順応できないでいるのだろう。

 結局、順応できないでいるとイライラしたり、当たり前の発想もできなくなるので、先に進むテンポも遅くなる。

 早く進みたいのにイライラすることで遅くなるのならイライラしなければいいじゃないか?

 その通り!!

 だが、なかなかそううまく自分をコントロールできないもんだ。

 昔は、「どうせなら、落ちる所まで落ちてしまえ。そうすりゃ、すっきりするさ」

 などと思えたが、やはりそうもいかんしな。

 婆さんはよく若い頃から「死に急ぐ奴」と言われた。

 別に自殺願望があったわけではないのだが、落ちる所まで落ちてしまったら意外にも気分が急浮上して、周りからは「そんな無茶な・・」と思うようなことを冷静な顔してやっていたらしいのだ。

 そうなると急展開があったのだ。

 でも、現在の状況ではこのような手法を選択できないわけだから、とにかくこの「マイナス志向」を何とかしなければならないな。

 昨日ボスの所で打ち合わせがあったのだが、一昨日の重要な会議と同様長時間にも及んだ。

 相手の会社の社長さんが「この仕事をやってもらうことになったら5時間は僕の商品説明を聞いてもらいたい」と打ち合わせの最後におっしゃった・・。

 この先に5時間の説経があるのか!! じゃ、いやだよ。

 「あっはっは、まぁ、それは後ほど・・」(婆さん愛想笑い)

 「いや、僕は本気です。ちゃんとこの商品のことをわかってもらいたいんですよ」

 「はい、それはわかります。でも、社長さんは独自の固い意向をお持ちなので私のセンスとマッチしない可能性もありますしね。(苦笑)」

 「いや、確かに僕は硬派の頑固者ですが、怖がらずにどんどん喧嘩売って下さい。色んなことを言うはずですが、僕は喧嘩した方が良いものが出来上がると信じている人間ですから」

 「ぐはぁ~」(返答に困っていた婆さん)
 
 と、その時、それまでずっと黙って婆さんの横に座って澄ました顔していたボスが一言。

 「婆さんは喧嘩相手にはモッテコイの人です。売られた喧嘩はちゃんと買いますよ」

 ひょえ~!! これ以上面倒なことはいやだよ~~!!

 「じゃ、安心しました。」

 そこは安心するところかよぉ~~!!

 思わず頂いた社長さんの名刺をそっとご返却しようかと思ってしまった。


 硬派の社長さんを引きつり笑顔で送り出すと、ボスが「お昼一緒に食べに行こうよ」とニコニコしながら誘う・・・。

 「ハメましたね?」
 「ウフフ、私は善人の皮をかぶった悪人なのよぉ~」(ニッコニコ)
 「お昼のお誘いありがとうございます。婆さんはまだ仕事が残っていますのでお先に失礼しますよ」
 「残念だなぁ~。じゃ、又今度ね。これ、「す~さん」にあげるよ」
 
 と、全身銀色のロボット犬のおもちゃを貰った。ボスの末娘のおさがりのおもちゃで人の声に反応して何種類もの鳴き声や動作をするのだ。
 
 その後2ヶ所回って帰宅後、メールチェックすると添付ファイルと件名だけで文面がないボスからのメールがあった。

 当然、別の仕事のための資料だ。
 メールの送信時間を見ると打ち合わせ直後のものだ。

 やっぱり・・・婆さんはハメラレタ。

 頂いたロボット犬にはやっぱり「す~さん」は怯えた。
 だから、そのまましばらく置いておいたらいきなりロボット犬がいじけてイビキをかいてフテ寝し始めたじゃないか?

 また・・・ハメラレタ。操られているのは婆さんの方なんだな。


 追伸:ロボット犬の餌は銀色の平べったいプラスチックの肉だった。

 

 

 

ずっと、怖がりだった

2004-11-16 11:51:16 | livly
http://www.elink21.net/~legno/livly/mucchi.htm

「飼ったからには最後まで面倒みろよ!!」

「その通りです。お叱りはごもっともです。
 婆さんは図々しい無神経野郎です。すまん。」

 忙しい、頑張る、大変、暑い、寒い・・・禁句なんですよね?

 これらの言葉がこぼれ落ちそうなので婆さんはホテルで豪遊しています。
 

三種の神器

2004-11-13 11:53:17 | すーさん
 婆さんの家には神棚なんて高尚なもんはないが、そろそろ用意しなければいけない事態が発生しておる。
 先日、爺さんと「す~さん」抜きでTDSへ行った。
 どれだけ楽しかったかは語り尽くせないものがあるので、今日のところは省略しておこう。

 先刻ご承知のことと思うが、「す~さん」は垢パンダ殿製作のノンタン様にはご執心であった。

 で、昨日事件が起きた。
 「す~さん」はノンタン様のお近くへ行きたいがために保育園の自分の教室を抜けだし、ノンタンの絵本が沢山置いてある別の教室へ脱走をした・・・らしい。

 保育士さんが探しても見つからない・・・が、10月に新しく同じクラスに入って来たKei君によって発見されたそうだ。

 自分の教室に引き戻された「す~さん」は
「ノンタン、見る!!」と連呼、大泣きし、代替品は無常にも宙に舞ったそうだ。

 仕方なく保育士さんがノンタンの絵本を読んであげることで落ち着きを取り戻した・・と連絡帳には書いてあった。
(きっと「す~さん」はノンタンの絵本を自分1人で読みたかったに違いないw)

 で、事件は更に帰宅後にも起こった。
 垢パンダ殿からお土産に頂いた高級紅茶のセットに着いていた「雪だるま」があまりにも可愛いので婆さんは包装紙から取り外しリビングに置いておいた。
 それを見つけた「す~さん」は「ゆーだまんまさん~きれ~い!!」と叫び出した。
 かわいいじゃなくて「きれい」なのか??
 
 
 今朝は「ゆーだまんまさん」を食卓へ招き、クリーム入りクロワッサンを小さくちぎって「どうぞ、ゆーだまんまさん」と食わせるのだ。

 婆さんが「おいおい、雪だるまさんはおなかいっぱいだそうだよ」と言うと
 「ゆーだまんまさん、おなか痛い痛い、カワイそう」
 「ゆーだまんまさん、大丈夫??」

 これはおままごとか??

 爺さんにはミッキーのキーホルダーを土産に買ってきたが、そのミッキーさんに何本コカコーラを飲ませたことか?

 保育園へ出掛ける段になって、
 「ノンタン、見る!!」
 「ノンタン様は帰って来てから見ようよ、ねぇ?」
 「ゆーだまんまさん、おなか痛い痛い、一緒」
 「置いていってあげようよ」
 「ナイナイの」
 「ノンタン様も雪だるまさんも眠いってさ」
 「ネンネ、ねむいの」
 「そうだね~2人とも眠いんだってさ」(しめしめ)
 
ダダダダダダダダダダ・・・・・・。

 「ミッキーさん、コカコーラさん、グイグイ」

 いつになったら保育園に着けるんだ?!

 今日の段階では、ノンタン教、ゆーだまんま教、ミッキー教のどれが勝ち残るのかはわからないが、「す~さん」にとってお三方は偉大なものらしい。


 追伸:が~~ん、婆さんは垢パンダ殿への恩義をグシャグシャにしてポイッとゴミ箱に捨ててしまうような・・大変失礼なことをしてしまった。ごめんよ。(さっきまで高級紅茶セットはJ蛙君から頂戴したものだと思い込んでいたのである)

    J蛙君からもらった地域限定キティちゃんの油取り紙はいつ使うかな?なんてったって、TDSでも化粧直しなんて一度もしなかったからな~。よし、パソコンの前に置いて日々拝んでみよう。
    そうすればきっとキティちゃんがなんとかしてくれるだろう。(何をどうしてくれるのだろうか??ww)

    J蛙君からもう1つもらったヒトデの形をした窓ガラスとかに貼れるグッズは、窓のクリスマスの飾り付けに加えよう。

    うんうん・・何をやっても思い出し笑いが止まらない婆さんである。


脅威のハムサンド

2004-11-12 11:55:27 | 婆さん
 さっき、J蛙君と垢パンダ殿と今回の「東京ディズニーリゾート・豪遊の旅」の余韻を楽しんでおった。

 しばらくすると、ころちゃんが島に来てくれた。

 ころちゃんが来ると普段どことなくほんわかムードのチャットがいきなり「過激エロ」の世界へ一変する。

 そこが実に面白い。

 ころちゃんの日記にはココの所「松本事件」が掲載されておる。 よくあるような、メッタにないような面白い松本事件だww。


 婆さんはころちゃんとの会話であることを思い出した。

 婆さんが大学の夏休みに親友と8月31日出発の大学生ならではの季節外れの旅に出た。

 行き先は那須高原。るんるん気分で親友と東京駅で待ち合わせして、生まれてはじめて○○食堂のハムサンドを買い込み(と言っても夕方近くだったのでハムサンドしか残ってなかった)列車に乗り込んだ。

 対面式の古びた列車でも学生にとっては心弾む旅の小道具だった。

 周りの景色が建物の屋根より緑の土地の方が多くなった頃ハムサンドの箱を開けた。

 婆さんはなんでもまず匂いを嗅ぐ習性がある。なので、いつものようにハムサンドを1つつかんで鼻へ近づけた。

 うむむ? 変わった匂いだ。でも、この匂いどっかで嗅いだことがある。

 時に大胆、時に妙に慎重になる婆さんはハムサンドのパンを広げてみた。

 うが~~~~ぁぁぁぁぁぁ!!

 アオカビがびっしり。それも良く見ると菌糸まで見える(気がしただけかもしれないが)

 親友は婆さんのおたけびで外の景色を見るのをやめたのだが、何が起こっているのかわからなかったようだ。

 「どしたの?」
 「これ・・見てよぉ~~」
 「みじん切りのパセリが乾いたの?」
 「そんなわけないでしょうがぁ!!」
 「だよね・・。よかった、ハムサンドにしなくて・・」
 「そういうことじゃないでしょうに。自分だけ良ければそれでいいわけ?」(興奮気味)
 「じゃ、食べれば?」
 「食べれるわけないでしょうが!!」
 「ふ~ん、じゃ、カビをフ~フ~して落としてから食べる?」
 「前からおまえさんは変だと思ったけどそこまで変だったのか?」
 「じゃ~さぁ~、カビが生えてないところをちぎって食べる?」
 「こらぁ!!これ以上おぞましい世界を見せるつもりなのか!!」
 「でも、もったいないでしょう?」
 「おまえさんがそう言う態度ならわしは一緒に旅なんぞできんよ!!」
 「そんな大げさな・・。じゃ、○○食堂を訴える?」
 「う~~~ん、訴えてたら宿に時間通りに着かないよね?」
 「でしょう? じゃ、仕方ないね、ふたしめて見なかったことにしようよ」
 「うん、でも、ハムサンドをつかんだ手はどうしようかな?」
 「なめちゃえば?」
 「・・・・・・・」

 結局、那須の駅に着いてバスに乗り換えるまでは順調だったが、途中昭和天皇が那須御用邸に行かれるとかでバスは30分以上も路上で立ち往生させられた。

 しかも、昭和天皇が乗った車の影さえ見ることもなくただ・・待った。

 宿のオヤジには「連絡もなく遅れた」といやな顔された。

 こういう事だったら○○食堂へ損害賠償を請求してもよかったな。

 忘れようと思っても忘れられない光景だったので、今でも婆さんはハムサンドは食べられない。

 だが、どんな苦境に立たされても絶対に最後まで生き残りそうな親友とは遠く離れていても細々と交流は続いておる。

 


うきわまん 現る

2004-11-10 11:58:33 | livly
http://www.elink21.net/~legno/livly/braviseamo.htm

 もう~最高!!

 リヴ友との再会は全部が楽しくて、全部が弾けておった。

 写真係を仰せつかった婆さんだが、デジカメなんぞバックから出すのをすっかり忘れておった。

 思い出を残そう!!

 と、思っていたのだが、会って話していると再会はあまり遠くの出来事になるような気がしなかったから・・。

 マイペース毒舌集団は、一丸となる時もあればショップの入り口に入ったとたんに霧のように分散する。

 非常に気楽だ。

 シーのジャンクものの食べ物の中では「うきわまん」が最高に美味しかった。

 大きいからって1個を3人で分けて食べたんだけど、3人とも1人1個食べればよかったかも・・と思ったに違いない。

 それほどに美味しかったのだ。

 だから、画像は「うきわまん」の袋だけしか残せなかった。
 でも、袋、可愛いでしょ?!

 今回の詳細話はまた別の機会にするとして・・・。
 
 ちゃんとホテルで寝れたのかな?

釣り下げられた正義の味方

2004-11-09 12:00:31 | すーさん
 昨日、無事に孫娘の七五三のお宮参りと記念撮影が完了。

 お宮参りは閑散とした仏滅の水天宮ですんなり終り、帰り道にすでに2回通っている写真館へ寄った。

 カメラマンは最初、3人の様相を見ながら

「まさか、今日撮影されるつもりでいらしたんじゃないですよね?」

 と、言った。

 確かに今日で3回目であるが、前回までの孫娘の様子では写真など撮れる状態ではなかった。

 「練習でいいんですよ」と爺婆は声を揃えて返事した。

 初回に孫娘の恐怖心をあおったのがストロボの光だったので、2回目まではストロボはたかずに練習をした。

 しかし、今日は午睡をしていないためにハイテンションな孫娘の様子を見てカメラマンは野心を燃やした。

 爺婆も赤鼻の孫娘の反応がいやにすんなりしたものだったので全てカメラマンとその奥様に一任した。

 やはり、固定カメラでのストロボ撮影になると得意の耳ふさぎをし始めた。

 「嫌ならいいんだよ・・・」と爺婆は孫娘の手を取りスタジオを後にする気持ちになっていた時、秘密兵器が登場した。

 ジャ~ン、本物の釣竿にブル下がっている正義の味方アンパンマン。

 見るからに情けない・・お姿・・・。

 しかし、そのアンパンマンを餌につけた釣竿はよくしなり、餌は孫娘の顔面3cm前まで来て、綺麗にUターンする。

 要するに「ほ~れほれ・・君の好きなアンパンマンをつかんでごらんよ」状態。

 最初は「アンパンマン」とあっさり言っただけで、決して耳ふさぎを止めなかった孫娘が、思い切りの良いカメラマンと奥さんの演出に釣られ始めてきた。

 これを爺婆はきっと鳩が豆鉄砲・・状態で見ていたに違いない。

 「爺さんと婆さんはす~さんのことを気にせずにずっと笑顔でいてくださ~い!!」とカメラマンに絶叫されて我に返った。

 す~さんがやっと釣リ下げられた正義の味方を片手を耳から離しつかもうとし始めた。

 容赦なくその瞬間にストロボがたかれシャッター音がスタジオに響く。

 何十枚ものシャッターが切られ、ストロボの閃光で爺婆の目の前が青白く麻痺した時、す~さんは両手を耳から離しアンパンマンをつかんだのだ。

 見事にその瞬間を撮影できた・・と思ったら、フィルムの巻き上がり音がした。

 ううぅ・・ダメか??

 「爺さん婆さん、笑顔ぉ~~!!」とカメラマンの絶叫は続く。

 フィルム交換をしている間にカメラマンと一緒に絶叫していた奥さんが間髪入れずに大きなカゴに入ったぬいぐるみを出してきた。

 カメラマンはそのぬいぐるみを1つ1つ取り出し、す~さんに

 「これは何ィ~?」と叫ぶ。
 「ドキンちゃん」とす~さんが答える。
 「そうだね、ドキンちゃんだねぇ~、じゃ、これは何ィ~?」
 と言って、ドキンちゃんを放り投げてプーさんを掲げる。
 「プーしゃん、プーしゃん」とす~さんが耳をふさぎながらもすぐさま答える。
  
 どのくらいの数の愛らしいぬいぐるみが投げられたことか?(笑)

 「す~さん、じゃこれは???」
 「・・・・・・・・」す~さん無言。
 「やばい」

 「ピノキオ!!」とつい婆さんは言ってしまった。

 す~さんはまだピノキオを覚えていない。

 「これで今日は終了だな」と爺婆が同時に表情筋の力を抜いた時、秘技が再登場した。

 そう、あの釣り下げられた正義の味方「アンパンマン」である。

 物凄い量のぬいぐるみの名前の正解で気を許していたす~さんは、釣り下げられたアンパンマンを満面の笑顔とカメラマンに負けない絶叫で追いかけ始めた。

 
 釣り下げられたアンパンマンが更に釣りあげたのが・・す~さんだったのである。

 職人技・・・拍手。

 久々に無口になった婆さんはとっとと支払いを済ませ、2人の職人に深深と頭を下げ帰路に着いた。


追伸:釣リ下げられていたのがアンパンマンではなく「ノンタン様」だったら、もう少し早く撮影が終了しただろう。
   いや、待て。釣り下げられていたのが「ノンタン様」だったら逆に「やめろ~」とす~さんは泣き叫んだだろうか?

   あのカゴの中に「ノンタン様」が入っていたらもっと早くに歓喜の声を張り上げただろうか?
   いや、待て。す~さんが「ノンタン!!」とよだれを垂らして叫んだ後に放り投げられる「ノンタン様」を見たら、もう二度と職人に心を開くことはなかったかもしれない。(笑)
 

「アポウィン教祖」の真相を探る

2004-11-04 12:02:23 | livly
おおおぉぉぉ~~。

 鼻息がお強いので吹き飛ばされそうです。

 助けて下さい。

 それじゃ、お布施を出せ・・ですか?

 だって、お宅たくさんキンキラつけてるんだからお金持ちでしょ?

 もういらないでしょ?

 そんなぁ~。それとこれとは話が別・・なんですかぁ。

 ハロウィンは終ったから、
 そのふざけた飾りつけは外すんですよね?

 こ・こ・これ普段着なんですか?

 怪しすぎるよ・・・・。


アヤミュ~ちゃん

2004-11-03 12:06:35 | livly
 あら~かわええ・・。

 こんな格好は今しかできないね。

 婆さんにはとんと似合わん。

 でも、お気に入りの長靴は脱がないのね?

 その長靴にお名前書いてある?

 え?もう「アヤミュー」って書いてあるんだ。

 さすがだ。

 「あら、妙」と間違えそうね。

 ところで苗字はなんですか??

Jボンド君

2004-11-02 12:07:47 | livly
 いかすなぁ~!

 秋だなぁ~。

 で、これからどこ行くの?

 えっ?TDS??

 こりゃ、新しいキャラだな。

ハロウィンイベントにはおばけクッキーを持参せよ

2004-11-01 12:08:51 | livly
 10/30、GLLのイベント会場にてハロウィンイベントとして管理リヴのトークショーが行われた。

 ミーハーな婆さんは、イベント会場に入れないといけないからイベント開始時間より1時間早く4時には会場入りしようと思っていた。

 しかし、その時にはまだ寝かしが足りないダレダレクッキー生地をつまみ食いする「す~さん」を阻止しながら必死で伸ばしていた。

 何年ブリ?クッキーなんて作るの??


 午前10時すぎにノコノコと爺さんと「す~さん」が起きてきて、ブランチもどきを食べたらすでに12時近く。
 
 でも、我が家には無塩バターと薄力粉がクッキー生地を作るには足りない量しかない。

 それに、「す~さん」にとっては我が家でクッキー作りをするのが初めてなので、婆さんには婆さんなりの「理想」ってもんがあって、できれば、動物のクッキー型を使ってかわいく作ってみたかったのだ。

 しかし、かわいい動物のクッキー型もない。

 一家総出で足りない材料を買いに・・「早く買い物を終わらせるぞぉ~!!」と出かけてみた。

 ・・やぱり我が家には、速攻ショッピングは無理だった。

 と言うわけで、帰って来てとにかく材料の計量から始めて婆さんの目の前はチカチカしていた。

 リビングから「4時過ぎたよぉ~」と爺さんが穏やかに声をかけてくれた・・。

 「ありがと。でも、今は聞かなかったことにしておくよぉぉぉぉ」

 無塩バターを自然に室温に戻す時間がないから、レンジ弱でニョロニョロにした。・・でも、1/3は溶かしバターになった。(苦)

 オレンジピールもアンゼリカもあるのだがプロ用なので巨大。

 カットするのが面倒だから干しブドウをトッピングすることに変更。

 ひとまとめにしたクッキー生地を普通は30分以上冷蔵庫で寝かすのが常識。

 今はそんな時間はない。

 ちょっとゆるめの冷凍庫へポン。

 しかし、これでお休みしている暇はない。

 使用したボールや泡だて器やゴムベラを洗って、リビングテーブルにビニール袋を切り開いてカバーをして、型抜きやのし棒や打ち粉を並べる。

 婆さんのアシスタント急募!!

 キッチンタイマーが20分経過をけたたましく知らせてきた。

 クッキー生地はいかに??

 爺さんが「どんな塩梅(あんばい)??」とソッと聞く。

 「とりあえず決行しよう」(実はこの時婆さんはクッキーを食べることはあきらめておった)

 生地が打ち粉にまみれてごまかされながら広がっていく端から、「す~さん」はチビっとちぎっては味見する。

 「おい、それはまだ生だぞ!!」
 
 しかし、「す~さん」は酒のつまみでも食べるようにそこはかとなく生地をちぎっては口に運ぶ。

 やっと少しは伸ばせたら、今度は型抜きを片手に軽くスタンプを押すように生地にゾウさんの絵を描いていく・・あいつ。

 「どうせなら、下までグ~~っと」

 婆さんの心の声は「す~さん」には届かない。

 もう、ここまで来れば婆さんも頭から基本を捨てタブーを受け入れることに腹を決めた。

 1回目の焼成をしている間に・・婆さんは決心した。

 生地がダレてしまって型抜きできないのなら、生地を固くすれば良いのだ。キラ~ン。

 生地を再度ひとまとめにして、ボールに戻し薄力粉を勝手に放り込み硬めの粘土ぐらいに調整した。

 で、また生地を冷凍庫へ10分入れた。

 十分すぎる程粘土。(笑)

 「す~さん」の粘土細工は笑い声と共に続行された。

 5時2分・・・婆さんはリヴへ始動した。

 すんなりインできたことに拍子抜け。なんだ、鯖さんはパンクしなかったのか??

 フリートークには参加できないでウゴウゴする婆さん。

 しかも、製菓のタブーを受け入れた第2次焼成クッキーなど口にする気にもならん。
http://www.elink21.net/~legno/livly/2.jpg

 あっけなく、婆さんは帰島した。

 月曜日の朝食時にあのおばけクッキーをテーブルに出してみた。

 「す~さん」はためらいもなく「ナイナイ」と言った。