legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

イケメンジジイを探せ -3- ムンクの叫びと下積み生活の巻

2004-09-07 12:46:59 | 婆さん
 早朝の「大浴場、いい婆さんダイブ事件」は極秘事項として処理され、婆さんはダイブした時に鼻から入った温泉で粘膜がいかれちまっているにも関わらず、多種多様の朝食バイキングを消化した。

 婆さんは孫娘の「ライオンさん・・ガォ~ン」と言う言葉に弱い。
 「そんなにライオンが見たいなら・・見に行こう!!」と思ってしまうのだ。

 だから、垢パンダ殿に「土産はライオンの肉じゃがだ」なんて報告してからホテルを後にした。
 
 当然お見送りは「平井堅さん似のイケメンもどき君」に昇格した彼である。

 でも、婆さんは時々シャイな性格に変身するので、この時も「平井堅さん似のイケメンもどき君」の顔をちらっとしか見れないのである。

 だからと言って、恋ではない。

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 朝8:00から開園しているサファリパークに9:00に到着。

 車ごと門をくぐるとちょっと若めの婆さんが出てきた。

 いい婆さん:「JAFの割引使いたいんですけど」
 
 若めの婆さん:「はいはい、大人2名とお子さん1名 1割引で・・・餌はどうですか?普通は2袋位は持っていかれますけど・・・」

 いい婆さん:「すいません、バスに乗ってもいいですか?」

 若めの婆さん:「どうぞどうぞ。もうすぐ出発になりますのでよかったですね。え~と、お一人1,000円になります」

 いい婆さん:「へぇ?一人1,000円もするんですか?」

 若めの婆さん:「はい、そうですよ・・お子様とご一緒ですから・・」

 いい婆さん:「じゃ、バスじゃなくて自分の車で回ります」

 若めの婆さん:「そうですか?(郵便局のおばさんと同じように2オクターヴ声のトーンが下がる) でも、お車の傷・汚れなどの損傷にはこちらは一切責任を持てませんがそれでもよろしいですか? 昨日もそのようなことがありまして・・ムニャムニャ」

 いい婆さん:「了解しました、結構です(かなり怒り始めている)」

 若めの婆さん:「それでは園内ラジオは持っていかれますよね?」

 いい婆さん:「園内ラジオって何ですか?」

 若めの婆さん:「(面倒くさそうに)園内での緊急時の対応の仕方やそれぞれの動物の説明など・・・ほとんどの方が持って行かれます」

 いい婆さん:「そのラジオっていくらですか?」

 若めの婆さん:「(つばを飲み込んでから)500円ですデスデスデス」

 いい婆さん:「はい、わかりました。それはお願いします。で、結局いくらお支払すればいいのでしょうか?(プンプン)」

    ↓

 こんな感じで支払金額は結局1万円を出してちょびっとしかお釣りが来なかった。 ここもキャッチセールスだな。

 別に旅行に来てケチケチする気はないが、あまりにもヤラシイ金取りシステムにはどうしても納得がいかないな。

 まぁ、イケメンジジイのスカウトへの投資だな。

 旅から戻ってきて、リヴ友と孫娘の担任の保育士さんにはこの後の「ムンクの叫び」状態だった孫娘の話はしてしまったのでここでは省略させていただきます。

 サファリパークにはいくつもの大きなゲートがある。ここのサファリパークはメインゲートから2つ目までは自動のゲートだった。が、その後は完全手動だった。

 と言っても、わしら客が車から降りて開けるわけではなく(こんなことは良い子はしてはいけません)ゲート脇に物凄く小さな小屋があって、そこにお爺さんが待機していて、車が来るとゆっくりと大きなゲートを開けてくれるのである。

 しめしめ・・ゲートの数だけイケメンジジイ候補がいるってわけだな・・ウシッシ・・。

 だが、全滅じゃった。皆一様にお爺さんだったが、生気がない。爺さんなんだから、朝早いからと言って眠いわけじゃないだろうにまるでゼンマイ仕掛けの人形のようにしか見えない。

 きっと入り口にいた、あの「若めの婆さん」に生気を吸い取られたに違いない。きっとそうだ。

 いくらこっちも婆さんだからといって、お下がりなど恋の相手にするほど落ちぶれてない。

 で、「ムンクの叫び」で全身汗でぐっしょりだった孫娘が一変して「(きゃっ☆っきゃ」言いながらうさぎににんじんの餌をあげて笑ってる。200円也。

 孫娘の笑顔を見れたので、ちょいと元気を取り戻した婆さんは「オルゴール美術館」でインテリ&ロマンティック系のイケメンジジイを探すことにした。

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 「が~~~~ん」・・世の中そんなに甘くなかった。孫娘は、

 荘厳な建物に威圧感を持ったのか?
 いきなりオルゴールコンサートの最中(モナカと読むなよw)に連れて行ってしまったからなのか?

 「ムンクの叫び-part2-」となってしまった。そして、婆さんはオルゴールの奏でるモーツアルトを聞きながら、孫娘が興奮して刺激された体内から排出されたウ○チの処理をしたのであった。

 オルゴール美術館のショップには予想以上に多くの種類のオルゴールを販売していた。

 中でも「大きな古時計」の曲が入ったオルゴールがたくさんあったのには驚いた。

 孫娘は「大きな古時計」が大好きなのじゃ。この時も笑ってオルゴールを飽きずにずっと見ていた。

 やっぱり今回のキーワードは「大きな古時計」じゃな。

                   -続く-

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