或る日の出来事

毎週東京と郡山を往復しています。
何もしていないのに毎日忙しい日々の出来事、感じたことの日記です。
管理人:ゆう

夏目漱石の美術世界展

2013-05-24 14:19:21 | 東京の出来事
毎月、新聞屋から貰う無料チケット。
面白そうなものを選んで頼む。
今月は上野の東京芸術大学にある美術館で開催されている
夏目漱石の美術世界展



ここにウォーターハウスの「人魚」が出品されると聞き、出かけた。
漱石が外遊したときに見て気に入り、
「三四郎」の中で「美禰子」と三四郎が人魚を画集で見るシーンがあると言う。
まぁ、こんな風に漱石の作品の中に出てくる美術作品が陳列されていた。

広告ポスターでも大きく取り上げられていた人魚だが
何故か、直ぐ側に行ってその気になれば触ることも出来る。

横山大観や若冲などガラスケース入りのもの、
期間限定でしか出品されない重要文化財もあるなか
何とフレンドリーなこと?

ウォーターハウスは美女はいつも同じ顔
背景は同じ、花は書いても葉や茎は?
漱石は大層気に入ったようだが画壇の評価はいかがなものか

意地悪な評価はこの辺で
展覧会自体は大変面白かった。
イギリスの風景画家「ターナー」のことを「坊ちゃん」の赤シャツが
話すシーンとその絵は並んでいる。

抜粋だが久しぶりに軽妙な漱石の文章に出会えたことを喜び、
こんなに沢山の美術評論が漱石の作品の中に潜んでいたことに
驚き、興味深く思えた。

もう一度読んで見たい衝動をぐっと押さえ、図録だけ買ってきた。

帰りにギャラリー側でいい匂い。
学食が隣接していた。
一般でも入れるようだがちょうど昼時、少し気後れして諦めた。
次回、機会があれば入って見たい。


美術館はちょうどいい気晴らしになる。
今回は上野の森の新緑を見ながら歩いた。


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