名詞に「接頭語」や「接尾語」を付けることで、その名詞を謙譲語Ⅰにすることが出来ます。
ただ、「お」 や 「ご(御)」 に関しては、尊敬語や美化語でも使われるため、整理しておきましょう。
名詞の謙譲語Ⅰの作り方
【接頭語】
お ・ ご(御)
謙譲語Ⅰ の 「お」 (立てるべき人物 への ) お電話 ・ お手紙 ・ ご挨拶 ・ ご説明 など
例)「(お客様に) 後ほどお電話します」
例)「(皆様への) ご挨拶といたします」
謙譲語Ⅰは、向かう先(この場合はお客様や皆様) を立てる敬語ですので、
電話や挨拶をするのが自分でも、「自分に対して尊敬語を使っている」 とはなりません。
尊敬語 の 「お」 (立てるべき人物 からの ) お電話 ・ お手紙 ・ ご挨拶 ・ ご説明 など
例)「(お客様から) 先ほどお電話がありました」
例)「(お客様から) ご挨拶をお願いいたします」
こちらは、電話や挨拶をするという行為者(この場合はお客様) を立てる敬語です。
美化語 の 「お」
「○○さん、電話です」 を 「お電話です」 と言うことで上品に聞こえるため、
特に女性が使います。
「尊敬語 (2)名詞の接頭語」で、りっちゃんから頂いたコメントの中に、
「私のお弁当箱 」 という言い方の是非について、お尋ねがありましたが、
「私のお考え」 や 「私のご自宅」 のように、自分の動作や物事を立ててしまうのでなければ、
持ち物に付ける「お」 や 「ご」 は、美化語の範疇として考えてもよいのではないかと思います。
拝 拝見(見ること) ・ 拝聴(聴くこと) ・ 拝眉(会うこと) ・ 拝借(借りること) など
【接尾語】
ども 私ども
儀 私儀(わたくしぎ)
こと 私こと
め 私め
名詞の謙譲語Ⅱの作り方(こちらは接頭語のみで、接尾語はありません)
【接頭語】
愚 愚案(考え) ・ 愚見(意見) ・ 愚息(息子)
拙 拙稿(原稿) ・ 拙宅(自宅) ・ 拙文(文章)
弊 弊社(会社) ・ 弊紙(新聞) ・ 弊誌(雑誌)
小 小社(会社) ・ 小紙(新聞) ・ 小誌(雑誌)
粗 粗餐(食事) ・ 粗品(品物) ・ 粗茶(お茶)
寸 寸志(心ばかりの贈り物) など
相手に関わるものは、大きく、高く、立派で、逆に自分に関わるものは、小さく、低く、粗末だと表わすことは、
決して考え方や言い方が卑屈なのではなく、相手に対する配慮を示しているのだと考えますと、
日本人が語り継いできた敬語の伝統に触れる思いがいたします。
とはいえ、敬語は「相互尊重」であると同時に、「自己表現」でもあります。
「粗茶ですが・・・」と謙遜するのも、「美味しいお茶をどうぞ 」と勧めるのも、お気持ちのままに。。
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ただ、「お」 や 「ご(御)」 に関しては、尊敬語や美化語でも使われるため、整理しておきましょう。
名詞の謙譲語Ⅰの作り方
【接頭語】
お ・ ご(御)
謙譲語Ⅰ の 「お」 (立てるべき人物 への ) お電話 ・ お手紙 ・ ご挨拶 ・ ご説明 など
例)「(お客様に) 後ほどお電話します」
例)「(皆様への) ご挨拶といたします」
謙譲語Ⅰは、向かう先(この場合はお客様や皆様) を立てる敬語ですので、
電話や挨拶をするのが自分でも、「自分に対して尊敬語を使っている」 とはなりません。
尊敬語 の 「お」 (立てるべき人物 からの ) お電話 ・ お手紙 ・ ご挨拶 ・ ご説明 など
例)「(お客様から) 先ほどお電話がありました」
例)「(お客様から) ご挨拶をお願いいたします」
こちらは、電話や挨拶をするという行為者(この場合はお客様) を立てる敬語です。
美化語 の 「お」
「○○さん、電話です」 を 「お電話です」 と言うことで上品に聞こえるため、
特に女性が使います。
「尊敬語 (2)名詞の接頭語」で、りっちゃんから頂いたコメントの中に、
「私のお弁当箱 」 という言い方の是非について、お尋ねがありましたが、
「私のお考え」 や 「私のご自宅」 のように、自分の動作や物事を立ててしまうのでなければ、
持ち物に付ける「お」 や 「ご」 は、美化語の範疇として考えてもよいのではないかと思います。
拝 拝見(見ること) ・ 拝聴(聴くこと) ・ 拝眉(会うこと) ・ 拝借(借りること) など
【接尾語】
ども 私ども
儀 私儀(わたくしぎ)
こと 私こと
め 私め
名詞の謙譲語Ⅱの作り方(こちらは接頭語のみで、接尾語はありません)
【接頭語】
愚 愚案(考え) ・ 愚見(意見) ・ 愚息(息子)
拙 拙稿(原稿) ・ 拙宅(自宅) ・ 拙文(文章)
弊 弊社(会社) ・ 弊紙(新聞) ・ 弊誌(雑誌)
小 小社(会社) ・ 小紙(新聞) ・ 小誌(雑誌)
粗 粗餐(食事) ・ 粗品(品物) ・ 粗茶(お茶)
寸 寸志(心ばかりの贈り物) など
相手に関わるものは、大きく、高く、立派で、逆に自分に関わるものは、小さく、低く、粗末だと表わすことは、
決して考え方や言い方が卑屈なのではなく、相手に対する配慮を示しているのだと考えますと、
日本人が語り継いできた敬語の伝統に触れる思いがいたします。
とはいえ、敬語は「相互尊重」であると同時に、「自己表現」でもあります。
「粗茶ですが・・・」と謙遜するのも、「美味しいお茶をどうぞ 」と勧めるのも、お気持ちのままに。。
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