日々の暮らし*『月の立つ林で』(著者:青山 美智子)

2022-12-27 | 本が好き
 お久しぶりです

皆さま、クリスマスはいかがお過ごしになりましたか?

私は専門学校での今年の授業が終わって冬休みに入り、二度ほどクリスマス気分を味わいに出かけました。



羽田空港 国内線第2旅客ターミナル
空港の雰囲気に浸って飛行機を眺めていますと、欠乏していた成分が補給される気がします



所変わって、こちらは東京駅前の KITTE(東京中央郵便局)
吹き抜けの天井まで届きそうなクリスマスツリーを見に、今年も多くの人が訪れていました


 専門学校の授業を引き受けたときから、週に3冊ほど読んでいた読書を「おあずけ」としましたが、

こちらも欠乏の症状が出たところへ、図書館に予約していた本の順番が回ってきたというタイミングのよさ。

すぐさま借りに行き、もったいないほどあっという間に読み終えました。


青山美智子さんの最新作『月の立つ林で』は、登場人物同士が少しずつ重なり合う連作の短編集です。
バラの花は、冬枯れの庭の寄せ集めです


 ちょっと抜粋してみますね

月ができた頃は今より近くにあって大きく見えて、地球の周りを5時間で回っていた。
潮の満ち引きも激しくて、海水がバシャバシャかき回され、地球の生命誕生や進化に貢献した。

地球の自転に合わせて月は少しずつ遠ざかり、年におよそ 3.8 cm ずつ離れている。
現在は38万 km の距離で地球の自転軸の傾きを安定させたり、
重力で地球が穏やかに過ごせるよう助けてくれている。
少しずつ離れて行きながらも、そのときのお互いに一番合った状態で関わり続けてくれている。

太陽が月の400倍で、地球からの距離が400倍遠い偶然の一致で、太陽と月は同じ大きさに見える。

新月が見えないのは、月と太陽が同じ方向にいて太陽が明るすぎるから。
見えないけれどいる。
旧暦では新月が1ヶ月の始まり。
月が始まる → 月が立つ → つきたち → ついたち

これらのエピソードを登場人物の人生に重ねた の1冊です。


 今年もお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

来る2023年が、皆さまにとりまして佳きお年となりますよう、お祈り申し上げます。


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