ライラと仲間たち

いろいろな生き物と暮らす楽しくて大騒ぎな日記です。

日立実験村

2019-12-21 | 野生動物救護
秦野市千村の里に2011年に開村したIT実験村を見学してきました。
里山の形態を守り、生息する動物たちを守るためにITを取り入れた試み
一度見学してみたかったのです。
日立が、秦野市と東海大学、地域の人々との協創で進めている保全活動です。
長い間休耕田だった荒れ地を整備し、地元の子供達や、日立社員の自然体験の
場として、田植えや稲刈り、生き物観察なども行っています。
冬なんで、今は何も無かったけどね




そして、そこへ、IT技術を導入し、センサーで水田の温度、湿度、水温、日射量、
土壌水分量などのデータを収集し、里山でのコメ作りのノウハウを蓄積し
共有する取り組みをしているのです。
だが、今年のように天候が不順で、暑かったり寒かったりだと、まだまだ人間の
経験、感・・の方が正しかったらしい。嘆いておった。
センサー情報が、ここへ無線で飛ばされ、クラウドへ自動連携されます。




0.1度単位で測れる特別な温度計。




太陽光パネルによる発電。
他にも水力発電用の水車や風力発電も実験してました。




鉄分とミネラルを多く含んだ水域。
鉄分で、茶色になってるけど、生き物には必要なんだよ。




こちらは、清流、セリが、いっぱい生えてた。




また、これだけ自然が戻ってくると、当然獣害も起きるわけで、
鳥獣害対策システムも導入されてます。
これが、主に見たかったのよ。
光とモスキート音で、近づく鳥獣を追い払い、と同時に、センサーが
作動したことをメールで通知、データを収集し、鳥獣の行動傾向を把握し
出没範囲、頻度などをマップ化し、駆除用罠、ケージなどの設置場所を
決めるのです。



イノシシの足跡。
あちこちに見られました。




日立さんが開発して商品化してるシステムだから、お値段も当然高くて
私達のようなNPOには手の届かない代物だけど、ノウハウというか、原理は
すごく参考になったし、一部取り入れられるかなあ・・・って言う部分もあって
行った甲斐ありました。
痕跡チームの連中、張り切ってたよ
次回は、初夏に行ってみたいな。
ハスが咲き乱れ、蛍が飛び交うんだって。










コメント
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