ライラと仲間たち

いろいろな生き物と暮らす楽しくて大騒ぎな日記です。

大掃除&豚汁大会

2012-12-10 | 野生動物救護
土曜日は保全センターの毎年恒例、大掃除&豚汁大会でした。

保護されている動物達にも、綺麗な傷病舎で新年を迎えてもらおうと
毎年行っています。
日頃、なかなか出来ない場所の掃除とか、補修とかをします。


リハビリ用のフライングケージに積もった枯葉の撤去です。

夏の緑は気持ち良いですが、この時期の落ち葉には悩まされます。
下手したら、フライングケージの網が重さで外れかねませんから





ボランティアさん手製のケージで、それほど堅固に作られているわけではないので、
一度に何人もの人が乗るわけにいかず、交代での作業になります。


寒風の中での掃除の後は、暖かい豚汁で、昼食会。
準備中の写真だけで、出来上がってからは、食べるの忙しくて、またもや撮り忘れた
材料の野菜も味噌も、ほとんどがボランティアさん達の持ち寄り。
すご~く、美味しいんですよ





午後からは、フクロウの巣箱掛け、繁殖の報告と、放野する固体に付ける
リングに関する講習があり、来年に向けての新プロジェクトを確認しました。
来年もやる事、いっぱいあるなあ。



右翼骨折で保護の「ハイタカ♀」
まだ若そうですね。
新年は傷病舎だね。
年明けから、リハビリに入れると良いけどね。






こちらは、来春、暖かくなるのを待って放野予定の「コジュケイ♂&♀」
後に写ってるのは、オオルリ♂ですね。
やはり放野予定です。






問題なのは、このイノシシの仔。
原因は不明なのですが、後ろ足麻痺で、保護されました。
他に外傷はないのですが、脊髄で神経が損傷しているようです。






後ろ足が、まったく動かせません。
前足だけで、這えずって動き回るため、擦れた傷口から黴菌が入り、
命取りになる可能性が大です
安楽死も視野に入れて考えなくてはいけないだろうと思います。





辛いです。
でも、車椅子とか言っても、野生のイノシシが素直に乗るわけもないし、
また、そこまでやる人手も予算もないし、せめて、大好物のサツマイモを、
沢山食べさせてやるくらいしか出来ません。


傷を負った動物は、自然界では、淘汰されてしまう命なのかもしれませんが、
こうなった原因が、もし人間にあるんだったら・・・
例えば交通事故とか、コンクリで固めた水路への落下とかだったら・・・
彼らの住みにくい環境を、どんどん作っていってしまった人間にも問題はあるのではないでしょうか?
確かに、一部ではイノシシは農作物を荒らす害獣として駆除されてもいます。
でも、むやみやたらに駆除してしまって良いのでしょうか?
彼らが、地域からいなくなってしまって良いのでしょうか?
イノシシしかり、ツキノワグマしかりです。
人間と野生動物が共存していける地域づくり、私達が考え続けている問題です。



コメント
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