ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆☆☆ 子犬たちのコミュニケーション~月曜日・・・

2011年08月01日 | トリプルスターの日常
   ときどき小雨
梅雨前線が戻って来てから、気温の低いお天気が続いています。
湿度が高く気になりますが、十分に休ませて体力のある犬達は元気を持て余し気味です。
雨の降る日は無理なのですが、殆ど毎日三頭の子犬達(4月7日生れ)は屋外遊びを楽しんでいます。
特に今日の様な曇り空の日は、長い時間に亘って育成サークル(4×8メーター)の中で過ごしています。
子犬達が遊んでいるあいだ人間達はと言えば、恐ろしいくらいに生い茂った雑草との戦いに奮闘したりしています。
今日は3時間の草刈りが出来ました。刈った後の草の処理に困っています。乾かないものですから、、、、廃棄できないのです。
      
      私の育成サークルは平積8平方メートル、下地コンクリート15%片側勾配、木鏝処理となっています。
      天上に葭簀(ヨシズ)をかけて日陰を作り、2基の工業用扇風機を使って常に強風を送っています。
      
      この時期(3~5ヶ月)の子犬達には、親子の遊びと兄弟同士の遊びが絶対に欠かせないものとなっています。
      家庭で一頭だけで飼われている子犬には、人間達が親や兄弟の犬の役割りをしてあげなければならないと言うことですね。
      
      生涯に亘って健康な心身を作る為には、「良く眠り」「良く遊び」「良く食べる」ことが最大限行われなければなりません。
      どれが欠けても子犬は大きく育ちません。小さなお子さんのいる家庭で育てられている子犬が、育ち切らない理由は其処に
      あります。
      
      子犬を育てるコツは、距離を置いて接すること、距離を置いて静かに観察する事ではないでしょうか。
      この頃の子犬に抱き癖(抱き上げたり、膝の上に載せたり、身体の上に載せたりして遊ぶ)がつくと、要求哭きや依存心の
      強い子(犬)に高い確度でなり易いです。
      多少なりとも専門家のアドバイスを仰がなかった(仰げなかった)場合は、幾つかの「問題行動」を抱える犬が生まれやすく
      なるのではないかとも思っています。
      
      「三つ子の魂百までも」と古いことわざに言いますが、犬の成長に於いてもその諺が驚くほど良くあてはまります。
      言葉をかえれば、犬は(身心の完成は)この時期の育成如何にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
    ※何かにつけて、犬種を熟知している(特に育成と教育部門)専門家に質問をぶつけてみることが間違いを防ぐ唯一の方法です。
      
      子犬は一つの「群れ」の一員として遊ぶことによって多くの事を学びます。
      群れの形成は最低数が三頭です。二頭では、群れとは呼べない行動形態をとる様になってしまいます。
      ブリーダー(犬種の研究者)が、大概生まれた子犬を三頭残す理由が其処にあります。
      
      「子犬の観察」と言っても、どこをどう言う風に見ていったらよいのか、普通の人には判らないと思います、、、。
      「子犬の観方」を、専門家に聞いてみる(最初の)良いチャンスですね。
      
      あなたの目の前にいる子犬は、ブリーダー(犬種の研究者)の意図の元に生まれてきた子犬達の中から、あなたに選ばれた
      一頭の子犬です。
      どんな意図でブリーディングされ、大きく育ったときにどんな犬になるのか、出来る限り詳しく聞いておくと子犬を育てる一つの
      道標が見えて来ると思います。
      
      子犬は、飼主さんが考えている程簡単には育てられないと言う事を思っていて下さい。
      特にこの犬種を飼うのが初めての初心者は、全ての物事(飼育に関すること)を簡単に捉えやすく、結果的に犬に可哀そ
      うな育て方
をしてしまって、後悔することがあると言う事を覚悟の中に入れておいた方が良いかもしれません。
      
      子犬の見方の幾つかを述べますので子犬選びの参考にして下さい。
      ○ラブラドールの子犬らしい体形をしていること。(バランスがよいこと)
      ○被毛が豊かで、背中の部分の毛はうねうねと硬いこと。
      ○目鼻立ちがくっきりとしていること。(色素が良い・豊かであること)
      ○快活で頭の良さそうな顔付きであること。(可愛いと言う表現とは異なります)
      ○見た目より数倍重く感じる体重が有ること。
      ○少しも鳴き声をあげないこと(哭かない)。
      ○手を差し出すと、尾を振ってよって来ること。
      
      長年ブリーディングに携わって来て、同胎の子犬の育ち方の違いに学ぶことが多くあります。
      可愛がられて良く(正しく)育てられているか、なかば放ったらかしで育てられているか、細か過ぎる考え方で育てられていたり、
      子供の遊び相手にばかりなっていたりしていないか、、、、10ヶ月齢では全く違う犬が出来上がっています。
      
子犬の一日⇒Aパターン:零時半「排泄」~「睡眠」(ケージ内)~4時起床「排泄」~4時半「給餌」~排泄後「睡眠」~
      9時起床「排泄」~運動場へ搬送~9時半頃から昼頃まで、サークル内で遊ぶ~昼頃に給水「睡眠」~15時起床「排泄」
      15時~17時半までサークル内で遊ぶ~18時帰宅~18時半「給餌」~サークル内で大休止「睡眠」~~
      22時頃「排泄・グルーミング」       
      この時に、グルーミングテーブル上で遊びます。口腔ケア等から移行してマズルコントロールを行います。
      テーブル上では必ず身体を横たえて(疑似アルファーロール)あちこちを触らせる事を義務付けます。爪切り、や肉球の
      無駄毛等を切ったりもします。

子犬分譲のお知らせ
      記事の中に出てくる(写真の中の)子犬(牡)一頭を、ご希望の方に譲渡させて戴きます。
      良質な身体と、優しく大人しい性格が特徴の男の子です。
      牡らしく、朗らかな顔付きをしています。
      興味のある方は、メールかお電話でお問い合わせください。

お疲れさまでした一息つかれましたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。

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≪大震災関係参考サイト≫

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ボランティア・NPO 活動支援の為の募金「中央共同募金会」

 皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
今年も昨年同様に、ポンコツ犬舎に起こる様々な出来事を中心に書いてまいりたいと思っております。
ブリーダーと言う立場上、書かれる記事の中に一般の皆さまには理解できない内容もたまには有るかと思いますが、長い目で
読まれ、温かな目でブログの主旨を正しくご理解いただければ幸いに存じます。
ブリーダーの毎日は、みなさんが思っている以上に遥かに過酷なもので、ついつい言動も顔付も険しくなる時があります。
しかしブリーダーの元に暮らす沢山のラブラドール達は、毎日変わらず皆一様に幸せに満ちた顔付きをしています。
そんな笑顔のラブラドール達に学び励まされ、動けなくなるまでラブラドールと共に歩んで、好い顔つきになれたらいいなぁと思う
毎日です。四季折々、日々犬舎に巻き起こるドタバタを、拙い文章でこれからものんびりと綴ってまいりますので偏屈な作者(ブリ
ーダー)の奇妙なブログですが、今迄以上に気楽に覗いて頂けましたら幸いです。

「ラブラドール」のこと全般に関して、気になる事やご相談事等が有りましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
出来る限り、お役にたてるように努力いたします。


ご質問やご相談は此方まで ⇒ lab@triplestar.jp            


Websiteへは此方から

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2 コメント

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こんにちは! (LOUISTOMO)
2011-08-02 22:43:33
私のような初心者飼い主にとりまして、こちらのブログは毎日大変勉強させて頂けます。有り難い事です。
ラブラドールを単純に家庭犬として迎え入れる事に恥ずかしながら何の疑問も持たず、行き当たりばったりでその場しのぎの躾ごっこでは犬もポテンシャルを充分に発揮出来ないばかりか、いい迷惑で可哀想ですね。ラブとの本当の付き合い方を求めて毎日向き合いたいと思います。
返信する
こんにちは (Ponkotsu)
2011-08-03 01:45:05
コメント有難うございます。
今日の内容は、少ししょっぱかったかなぁ~と反省しています。
私達犬種のブリーダーは、困難の中、乾坤一擲!の気概を持って「良い犬」の作出に努力を重ねてぃます。
少しづつ、ゆっくりと、、でかまいませんから、愛すべきラブラドールのこと、学んでみて下さい。
飼い方は、飼主さんの自由です。
それだけに、リードの先のWanちゃんに飼主さん其々の人間性が現れていて、面白いですね。
恥ずかしがることは何もありません。
飼主さんも愛犬と同様に、之から先のことだけ考えて、楽しく暮らして行けばお互いが幸せになれます。
肩の力を抜くことから始めてみましょう。
塩辛くなった記事をお許しください。
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