倉野立人のブログです。

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コロナウィルス感染症 ~症状は軽症でも後遺症は難儀なものに~

2022-04-17 | 日記

新型コロナウィルスの陽性感染者数が高止まり状態になっている長野市において、16日には ついに323人もの感染者数が報告されるに至ってしまいました。

これは無論 過去最多。一日のコロナ感染者数が300人を超えるのも初めてのこととなり、ワースト記録更新です。

 

 

 

4/16(土) 長野市におけるコロナ感染症(323人/12933~13255例)の発生について [PDFファイル]

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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/746031.pdf

 

 

長野市(保健所)によると (長野市の)感染については、10歳未満とその親の世代の感染者が常態化しており、市(保健所)は「子どもの体調が悪いときは 親も出勤や外出を控える判断をしてください。」と呼びかけています。

この(長野市の)状況について 独自の分析をされている識者のIさんは、直近の感染状況を示したグラフを作成したうえで「長野市はかなり急激に(止(とど)まることを知らないがごとく)拡大しており、東京都や神奈川県より感染者数が多く かつ拡大している。」と現状に強い警鐘を鳴らし、さらに「ワクチンの3回目接種率が 東京都48.12%・神奈川県46.85%と、長野県(51.39%)よりも少ないのに 長野の方が感染率が高くなっているのがどうにも解(げ)せない。」と述べておられます。

 

 

 

一方で「長野県のワクチン接種率は、65歳以上の2回接種率が93%超・3回目接種率が88%超なのに、県域全体では51.4%となっており、これは(逆に)若年層の接種率が低いことを示している。コロナについては 感染後の後遺症の問題もクローズアップされていることから、高齢者はもとより 子どもや現役世代(生産年齢人口層)に対し集中的に(ワクチン接種を)進める必要があるんじゃないか。」と述べておられました。

 

Iさんの懸念については 私も全く同感であり、長野市の悪しき現状・さらに今後の(悪しき)推移について 共に憂慮の念を強めるところです。

その中でも「後遺症」について、オミクロン変異株の蔓延 しかしながら その殆(ほとん)どが軽症で推移していることによる〝安心感〟もが蔓延する中、その(後遺症の)症状の意外な深刻さが伝えられており、このこと(後遺症)については 私もIさんと同様、とりわけ若年層における後遺症の発生を憂慮するところです。

 

そんな中、厚生労働省が「コロナ後遺症」の実態と影響を把握する調査を始めることが報じられ、耳目を集めました。 

 

 

 

 

その陰(かげ)には、殆どが軽症で済む「オミクロン変異株」に感染した後、コロナ自体の症状は収まっても「後遺症とみられる症状」に悩む患者の実態があることが挙げられています。

オミクロン変異株の感染が拡大した第6波では、先月末までに 全国で約460万人が感染したのですが、その感染者の中で コロナ後遺症の専門外来医の下(もと)に、味覚/嗅覚異常・けん怠感・集中力の低下・頭痛などの難儀な症状に悩む患者が相次いで相談に訪れているとのこと。

 

 

 

専門家によると、オミクロン変異株に感染した後に出る後遺症については まだ詳しくは分かっていないものの、今までのコロナ感染症に比べ(後遺症の発症が)非常に多いことが事実としてあるそうです。

新型コロナに感染したあとに出る後遺症は、息切れや筋力低下など 重症になった人に出やすいものと、けん怠感や嗅覚・味覚異常など 重症・軽症に関係なく出るものがあるそうで、この頃には この後者の後遺症の発生が顕著とのことです。

 

 

 

そして さらに特筆されるべきは、かかる後遺症に罹(かか)る平均年齢が43才となっており、 いわゆる現役世代の人が(後遺症に)悩まされるケースが多いとのことなのです。

 

 

 

コロナ後遺症の専門外来医によると、患者の主な症状は 鼻とのどの奥の上咽頭(じょういんとう)と呼ばれる部分が炎症を起こし、それが 全身のけん怠感・集中力の低下・めまい・頭痛などの主要因になるそうです。

 

 

 

後遺症に悩む人は現役世代(平均年齢43才)が多く、場合(症状)によっては休職や退職を余儀なくされるなど社会生活にまで深刻な影響を与えるケースもあるということです。

最近の状況で顕著なのは、コロナに感染した時は軽症で済んでも 感染後の後遺症(の症状)が重く治療が長引くことだそう。

専門家は「働き盛りの患者が、コロナの後遺症で仕事ができない状態に陥る実態がある。それまで元気に過ごしていた人が 突然動けなく(働けなく)なって「サボってんじゃないか」などと誹謗中傷されることもあり 自分を責める人もいるけれど、これは誰にでも起こる病態なので 一人で悩まずに積極的に医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。

 

これらの実情を踏まえ 厚生労働省は、コロナ感染症の後遺症の実態の把握と新型コロナが医療態勢に与える影響を調べることとしました。具体的には 国の研究班が今後の流行も踏まえて、オミクロン変異株の感染後にどんな症状が続いているか・引き起こされる合併症・その要因などについて調査するということです。

そのうえで今後、最新の知見を基に 後遺症とみられる患者の診察やリハビリの方法などを示した手引きを改訂し、症状に悩む人が地域の医療機関で迅速に治療を受けられるようにしていきたいとしているとのことであります。

 

一見的には 軽症で済むとされるコロナ(オミクロン変異株)感染症ですが、その実体は 存外に手強(てごわ)く厄介・難儀なものであると言えるようです。

今後、厚労省による調査結果により 何らかの知見が得られることが期待されるところですが、その前提(後遺症予防)には「ワクチン接種」が効果的であるとされていることから、前掲のIさんの見解のとおり 今後は高齢者はもとより 現役世代へのワクチン接種を進め、せっかくの人生をコロナ禍のせいで憂鬱(ゆううつ)なものにしないよう 社会を挙げて取り組むべきと思うところであります。

 

なお 蛇足ですが、喫煙者がコロナに罹(かか)ると 症状が進みやすいとも言われています。

これは主に、肺にウィルスが入り込む「従来株」の際に顕著だったところですが、新たな変異株においても(喫煙で)呼吸機能が低下したりする人には様々なマイナスリスクがつきまとうことは否めないところでしょう。

いずれにしても、いろんな意味でマイナス要因のある「タバコ」は止(や)めるに越したことはないことを言い添えるところです。