１．１９ 立川談笑 月例独演会その９８ 感想のようなもの。

いっぱち３部作。

「幇間腹」
「愛宕山」
－中入り
「死神」


今年の落語／２発目は、おなじみの立川談笑月例独演会。

行ったことある方はおわかりかと思いますが、前半は枕の後、２演目を続けて
噺すんですが、今回は、まさか、まさかの、３演目のストーリーが繋がり、
全ては「死神」で∞ループが判明し、完結するというなかなかの趣向でした。

主人公になるのは、幇間の「いっぱち」。

幇間腹で、仕掛人・藤枝梅安に傾倒した 若旦那の針で殺されたかと思いきや、生き返る。
愛宕山で、旦那に落とされ、全身骨折になったと思いきや、生き返る。

その全てのムーブの理由は、最後の「死神」で判明。

アレンジは、裏切ってろうそくが消えるのではなく、ろうそくを消した後、
いっぱち自身が死神となって、自分自身の過去に転生（？）。

全ての話しで、自分の死にそうなときに救ってきた～という流れ。

同じアレンジでも、白鳥版死神のアダムとイブに転生と違い、
ひとのココロにある「かなわぬけど、かなえたい希望」があるオチ。

前回の紺屋高尾もそうですが、最近、この部分の談笑師匠の描写にビンビンです。

そのまま∞ループで終わるのかと思いきや、最後の最後に（死神のオチ）で、
死神にならない「運命を変える」道を示すくだりで終了でした。

今回はちょっと毒が抜けてたかも？
マクラの「銀座の中国人」と、死神の呪文が「アジャラカモクレン、小沢○朗は無実、
テケレッツのパー」くらい。死神の方はいじれる部分だけで、しゃべり難いのは（笑）

それと、談笑師匠の「愛宕山」は動きがダイナミックでいい！
新作のＣＤに収録とのことですが、これは動画、ＤＶＤがいいですね。

そんな感じです。