あらよっと大作戦

荒くれ・酒盛り・若干の鼻唄 三拍子そろったトレラン&プロレス噺。

映画『小三治」 感想のようなもの

2009-02-23 | 落語
ドキュメンタリー映画『小三治』予告編


おいしいところは入船亭扇橋師匠に。

先週末、ひっそり公開したドキュメンタリー「小三治」。
場所は、ポレポレ東中野。
モロ単館系作品は、学生以来の久々です。

あまり期待してなかったんですが、予想に反して面白かった!

ストーリーは、小三治師匠を1年くらい追っかけて、
その間の風景や発言を録ってるだけなんですが、
随所に点在する深みのある発言が、腹にガッっと落ちてきました。

いくつか思い出しながら書くと、

-あたしは、95点を取った答案の前で、なぜ100点とれなかったのかと
 正座させられた人間だから、こういう風になったんでしょうね

-自分が楽しくできないものに、相手が楽しいなんて思うわけはない

-(小さん師匠が稽古で)カタチなんか関係ない。噺なだから、心なんだよ

脇を固める出演陣は、入船亭扇橋(後述)、柳家三三(真打昇進、口上)
立川志の輔(二人会)、桂米朝(ちょいです。ざこば師匠の方が目立ってた)。

ストーリーに随所に登場する入船亭扇橋師匠は、コメントもさることながら
トボケっぷりがオイシイ存在。ていうか、同期なんですね、

そもそも、この映画のクライマックスは、小三治師匠がほとんど手つかず
にしていた演目「鰍沢」を演じる!部分なんですが、
自身が演じる前に、船橋師匠に「(二人会)鰍沢やってよ」とふっても、

「いやだよ、季節じゃないし(おはぎを食べながら)」だし、

演じる当日に小三治師匠を訪ねて、

「だから(鰍沢を)演れっていったのね」

楽屋で鰍沢の場所を地図で真剣に確認している師匠に、

「いまは、駅もあるし迷いやしないよ」

イヤホンを聴いて集中している師匠に、

「あれは林家も三遊亭もダメだよ」(船)
「なんでだめなの?」(三)
「そんな気がしたんだよね」(船)
「誰に教わったの?」(三)
「林家の方。教わったときにダメだと思った」(船)
「そういう態度がいいんだよ!大事だよ!」(三)

とぼけた流れなのに、人の心の核心をついているような、
だけど、それははじめに知りたかった答えではなくて、
でも、もっと重要なことだったりと、そんな気がします。

もうひとり目立っていたのが、喜多八師匠。
三三師匠の襲名口上のシーンしか登場しないのに、

-白の6ポケット短パンで楽屋入り
-録る角度を若く見える角度を指示
-口上で、他の一門全員ハカマがグレーなのに、喜多八師匠だけ黄金色

洒落っ気たっぷりでした。

そうそう、映画で小三治師匠は随所で食べてるんですよ、それもパン。
予告編にもあるスキー場では、半斤くらいあるフレンチトースト?をパクリと。
よく食べる・・・小さん一門の伝統だからですかね。

今年に入って、映画続け、観たのは

-007慰めの報酬
-チェ 28歳の革命
-チェ 39歳 別れの手紙
-試写会(仕事絡みで、ラッシュや公開前のを3本)

独り者だけに、休日は暇ってこともあるんですが、
今年は、映画は洋画&邦画ともにアタリ年な、そんな気がします。

2.13/桂米團治 襲名記念 落語会 ゲスト:喬太郎

2009-02-18 | 落語
新日両国はいいのか!?

【演目】
桂二乗   普請ほめ
桂団朝   寄合酒
桂南光   義眼
柳家喬太郎 竹の水仙
-中入りー
御挨拶   桂米朝/桂米團治/桂団朝/桂南光/柳家喬太郎
桂米團治  七段目


喬太郎師匠+米團治師匠、さらに米朝(挨拶のみ)と大好物がてんこ盛り!
それと、あたしが在京なもんで、上方の膝隠し・ハメモノ系の上方噺に
餓えてるということもって、まさに餓えるカム!な落語会でした。

「寄合酒」は生で観るの初めてでしたが、鯛のうろこトリのバリボリバリボリを、
想像とは逆の扇子の使い方で表現していたのに、ビックリ。

で、第1のお目当て喬太郎師匠ですが、今回は鉄板ネタの「竹の水仙」。
開始早々、先ほど楽屋で、米朝師匠に初めてお会いしたとのこと。

今回の3回講演のゲストは、初日が談春、2日目昼喬太郎、2日目夜志の輔、
と小米朝十番勝負のメンバーから抜擢。
談春師匠は「除夜の雪」志の輔師匠も米朝対談等あったかと思うのですが、
そんなには関わりないんですかね、そういえばそうか。

録音も生も観ている演目ですが、しっかり笑わすところは笑わせ流れ。
演目選びとして、「上方から来た名人」に掛けての選択でしょうかね。

で、中入り後、挨拶。
米朝師匠は・・・もう、生で動く・しゃべるで、お腹いっぱいですよ!あたしは。
新橋演舞場の挨拶の際にも気になりましたが、肋骨の骨折がまだ完治してないんですかね?
両会ともにお辞儀の角度が妙に浅いのが気になりました。

で、ご挨拶恒例の米團治いじり。

南光さん曰く、全国襲名興行につきっきりの米朝師匠に対して、
飛行機に乗る際、階段しかない。エレベーターは使えないのか?
荷物なら使える!?そや、米朝はお荷物みたいなもんだから使わせてや!
って、こういつは言うんですわ!

ナチュラルボケボケな米團治師匠ですが、この手のエピソードは山ほどあるんだろうなぁ。

で、米團治師匠は、得意の芝居ネタ「七段目」。

七段目は個人的に好きな演目で、市馬師匠、たい平師匠、吉弥師匠などなど
いろいろな師匠のテークを聴いてたんですが、米團治師匠のは・・・・
枕で変に焦っているというか、巻いているといか。
メチャ上手いとは言わないけど、華があるという空気感がありました。

次回、東京での出演待ち遠しく楽しみです、だってヒイキにしてるもん!
蛸芝居とかも聴きたいし、襲名で力を注いだ「代書屋」も観たい。


次回は、3.2の談笑月例独演会、3.29YEBISU亭/吉弥&喬太郎ていう予定。

久しぶりの更新が落語。
当サイトはプロレスメインでカテゴリー登録してるんですが・・・
だけど新日の両国は行きたかった(法事に涙)

それと、アングルvs棚橋は観たい!
それと、対ノアに、ミラノ&中邑の派遣はナイス!
中邑だけだと変化はないし、ミラノのヒットマン待遇で派遣は、
KENTAとかそのあたりとの遺恨勃発やら先が見えてくるし。

個人的に観たいカードは、

ミラノVSヨネ・・・地方大会で地味にシングルやってほしい。
          でも、隠れた名勝負になりそう。

中邑VS田上・・・・本気でノアはこのカードを組みそうな予感が。
          しょっぱい試合だと「田上を休火山にしたまま」とか
          書かれるのはミエミエなんだけど。

なんて、両カードともウソです。