ドキュメンタリー映画『小三治』予告編
おいしいところは入船亭扇橋師匠に。
先週末、ひっそり公開したドキュメンタリー「小三治」。
場所は、ポレポレ東中野。
モロ単館系作品は、学生以来の久々です。
あまり期待してなかったんですが、予想に反して面白かった!
ストーリーは、小三治師匠を1年くらい追っかけて、
その間の風景や発言を録ってるだけなんですが、
随所に点在する深みのある発言が、腹にガッっと落ちてきました。
いくつか思い出しながら書くと、
-あたしは、95点を取った答案の前で、なぜ100点とれなかったのかと
正座させられた人間だから、こういう風になったんでしょうね
-自分が楽しくできないものに、相手が楽しいなんて思うわけはない
-(小さん師匠が稽古で)カタチなんか関係ない。噺なだから、心なんだよ
脇を固める出演陣は、入船亭扇橋(後述)、柳家三三(真打昇進、口上)
立川志の輔(二人会)、桂米朝(ちょいです。ざこば師匠の方が目立ってた)。
ストーリーに随所に登場する入船亭扇橋師匠は、コメントもさることながら
トボケっぷりがオイシイ存在。ていうか、同期なんですね、
そもそも、この映画のクライマックスは、小三治師匠がほとんど手つかず
にしていた演目「鰍沢」を演じる!部分なんですが、
自身が演じる前に、船橋師匠に「(二人会)鰍沢やってよ」とふっても、
「いやだよ、季節じゃないし(おはぎを食べながら)」だし、
演じる当日に小三治師匠を訪ねて、
「だから(鰍沢を)演れっていったのね」
楽屋で鰍沢の場所を地図で真剣に確認している師匠に、
「いまは、駅もあるし迷いやしないよ」
イヤホンを聴いて集中している師匠に、
「あれは林家も三遊亭もダメだよ」(船)
「なんでだめなの?」(三)
「そんな気がしたんだよね」(船)
「誰に教わったの?」(三)
「林家の方。教わったときにダメだと思った」(船)
「そういう態度がいいんだよ!大事だよ!」(三)
とぼけた流れなのに、人の心の核心をついているような、
だけど、それははじめに知りたかった答えではなくて、
でも、もっと重要なことだったりと、そんな気がします。
もうひとり目立っていたのが、喜多八師匠。
三三師匠の襲名口上のシーンしか登場しないのに、
-白の6ポケット短パンで楽屋入り
-録る角度を若く見える角度を指示
-口上で、他の一門全員ハカマがグレーなのに、喜多八師匠だけ黄金色
洒落っ気たっぷりでした。
そうそう、映画で小三治師匠は随所で食べてるんですよ、それもパン。
予告編にもあるスキー場では、半斤くらいあるフレンチトースト?をパクリと。
よく食べる・・・小さん一門の伝統だからですかね。
今年に入って、映画続け、観たのは
-007慰めの報酬
-チェ 28歳の革命
-チェ 39歳 別れの手紙
-試写会(仕事絡みで、ラッシュや公開前のを3本)
独り者だけに、休日は暇ってこともあるんですが、
今年は、映画は洋画&邦画ともにアタリ年な、そんな気がします。
おいしいところは入船亭扇橋師匠に。
先週末、ひっそり公開したドキュメンタリー「小三治」。
場所は、ポレポレ東中野。
モロ単館系作品は、学生以来の久々です。
あまり期待してなかったんですが、予想に反して面白かった!
ストーリーは、小三治師匠を1年くらい追っかけて、
その間の風景や発言を録ってるだけなんですが、
随所に点在する深みのある発言が、腹にガッっと落ちてきました。
いくつか思い出しながら書くと、
-あたしは、95点を取った答案の前で、なぜ100点とれなかったのかと
正座させられた人間だから、こういう風になったんでしょうね
-自分が楽しくできないものに、相手が楽しいなんて思うわけはない
-(小さん師匠が稽古で)カタチなんか関係ない。噺なだから、心なんだよ
脇を固める出演陣は、入船亭扇橋(後述)、柳家三三(真打昇進、口上)
立川志の輔(二人会)、桂米朝(ちょいです。ざこば師匠の方が目立ってた)。
ストーリーに随所に登場する入船亭扇橋師匠は、コメントもさることながら
トボケっぷりがオイシイ存在。ていうか、同期なんですね、
そもそも、この映画のクライマックスは、小三治師匠がほとんど手つかず
にしていた演目「鰍沢」を演じる!部分なんですが、
自身が演じる前に、船橋師匠に「(二人会)鰍沢やってよ」とふっても、
「いやだよ、季節じゃないし(おはぎを食べながら)」だし、
演じる当日に小三治師匠を訪ねて、
「だから(鰍沢を)演れっていったのね」
楽屋で鰍沢の場所を地図で真剣に確認している師匠に、
「いまは、駅もあるし迷いやしないよ」
イヤホンを聴いて集中している師匠に、
「あれは林家も三遊亭もダメだよ」(船)
「なんでだめなの?」(三)
「そんな気がしたんだよね」(船)
「誰に教わったの?」(三)
「林家の方。教わったときにダメだと思った」(船)
「そういう態度がいいんだよ!大事だよ!」(三)
とぼけた流れなのに、人の心の核心をついているような、
だけど、それははじめに知りたかった答えではなくて、
でも、もっと重要なことだったりと、そんな気がします。
もうひとり目立っていたのが、喜多八師匠。
三三師匠の襲名口上のシーンしか登場しないのに、
-白の6ポケット短パンで楽屋入り
-録る角度を若く見える角度を指示
-口上で、他の一門全員ハカマがグレーなのに、喜多八師匠だけ黄金色
洒落っ気たっぷりでした。
そうそう、映画で小三治師匠は随所で食べてるんですよ、それもパン。
予告編にもあるスキー場では、半斤くらいあるフレンチトースト?をパクリと。
よく食べる・・・小さん一門の伝統だからですかね。
今年に入って、映画続け、観たのは
-007慰めの報酬
-チェ 28歳の革命
-チェ 39歳 別れの手紙
-試写会(仕事絡みで、ラッシュや公開前のを3本)
独り者だけに、休日は暇ってこともあるんですが、
今年は、映画は洋画&邦画ともにアタリ年な、そんな気がします。