花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

七五三の心得 ~着崩れ防止編~

2012-11-12 22:34:29 | 七五三
お久しブログです
七五三のピークを迎えております
先週は風邪で咳がひどく寝不足が続いたり、着付けの試験で体力が消耗したりと体調的には最悪
気力で乗り切りました~
今は体調もようやく回復毎日毎日七五三のお仕事に奔走しております

さてさて、子供の着付けに関しては百戦錬磨と言えるほどの数をこなしていますが・・・

本当に申し訳ありませんが(先に謝っちゃいます)、「着崩れ」だけはどうにもこうにも防げません

もちろん、大人しくて言うとおりに行動してくれるお子様は着くずれる事はありません。
やはり、着崩れが起こりやすいのはわが道を行く「元気っ子」です

ご訪問してお子様の様子を見ていれば「今日は着崩れが心配・・・」とすぐにわかります
着付け後にお客様のご自宅を去るまで崩れていないかチェックチェック
そして・・・後ろ髪をひかれる思いで帰ってきます。

毎回お客様にアンケートをお願いしていますが、げんきっ子は着くずれた報告がチラホラ。
これだけはどうしようもないんですね~

なぜなら、子供は大人の想像もしない行動をとるからなんです。
さすがの着付け師もお手上げです

そこで、着崩れない為のポイントです

「踏まない。踏ませない。」

とにかく、着物や袴の裾を踏ませない事それだけは守ってください。

「車の乗り降り」「階段の上り下り」「座りから立つ時」に絶対に裾や袴を踏まないように大人が気を付けてあげてください。

特に5歳男の子の袴は踏むとあっという間に下がります
・・・という事でおすすめなのが「洋服用のサスペンダー」
それも、プラスチック製ではなく金属でギザギザのがっしり掴めるタイプ

最近では気の利いたレンタル着物屋さんは小物にサスペンダーを入れてありますね。(さっすが~
でも、そんなサスペンダーを吹っ飛ばせるほど元気なお子様もいるから驚きです

被布の3歳さんで腰上げをしてあればあまり気にしないで大丈夫です。
7歳さんは事前に裾を持ち上げて行動するように注意しておくと良いですね。女の子は割と注意を守ってくれます。

そして、もう1点は

「襟(えり)の中に手をいれない。襟を広げない」

日頃、襟の詰まっていない洋服を着ているお子様からすると、襟の詰まっている着物はとても窮屈
ついつい、首から手を入れて襟を広げてしまう傾向があります。

着物は首の部分の襟あわせがとーっても重要
襟が広がってしまうとどうしても着くずれただらしない印象になってしまうんです

と言っても、子供の動きは速く、目を離したすきに襟がビローンとなっている事もしばしば。
そんな時は着物や袴の下から手を入れて長じゅばんや着物の襟の端を探して引っ張るとすっきり戻ります。
ただ、これはなかなか素人さんには難しい作業なので、事前に防ぐことの方が大事ですね。

ヘアの崩れに関しては「触らせない」事が一番ですが、何でもかんでもダメダメだとお子様もげんなりしちゃいますので、多少の乱れは多めに見てあげてください。ヘアピンを何本か持って行って崩れた時にその部分を止めてあげると良いですね

子供は着くずれるものと思って、まずは撮影それからお参りや食事のスケジュールを立てましょう。
そして、どうしても着くずれが心配なお子様は、現地での着付けがおススメ
着付けてすぐ撮影がベストです。

七五三も、後半戦
「踏まない踏ませない」作戦で着くずれを防いでくださいね。

さて、本日のお写真はキュートな7歳さん
3歳の時にもお支度をさせて頂いて、HPの写真館にもお写真を使わせていただいています。
あれから4年、すっかり女子になっていて、成長を感じました~。
ヘアスタイルは今年人気の下めのフワフワヘア。スタジオでもご希望の多いスタイルです
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