花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

100%無理ですから~((+_+))

2013-06-26 15:56:44 | 七五三
ハッと気づけば6月も終盤
ブログも更新もせず、一か月が経過してしまいました~

昨日はものすごく久しぶりに1日何も予定がない休息日(いつぶりかしら・・・・
そこで、4月に引き継いだ学童の会計のお仕事に集中する事に
今年はメインの会計の為、秋に中間決算、3月には最終決算があるので、時間のある今のうちに前任者が作成した表を把握しておかなきゃ
人が作った資料って理解するまで時間がかかるんですよね~(年で頭も固いし

さて6月のお仕事は・・・といいますと、めずらしく結婚式のご新婦様のお支度、ご親族様の団体のお支度、高校の文化祭のお茶会のお支度、お宮参りのお支度等々
春や秋に比べてのんびりペースではありますが、1回のお支度人数の多いお仕事が多かったですね。

そして来月は、いよいよ浴衣シーズン到来
企業の浴衣イベント、キャバクラさんの浴衣着付けと毎年恒例面白いお仕事が目白押し
楽しみ楽しみ

出張着付けの一方で、スタジオでの七五三着付けはほぼ毎日行っております
エアコンが効いているとはいえ、暑い中の撮影は汗だくで子供達も大変

そんな中、ある1日の出来事。。。。。

その日のご依頼は7歳のお姉ちゃんの着付けとヘアメイク
そして3歳弟君の袴の着付けはママがされるとの事でした。
そこのスタジオは着付けが有料なので、ご自身で着付けをされるお母様も時々いらっしゃいます。

お姉ちゃんのヘアメイクをしていると・・・スタッフさんが来て耳元で

「お母様、袴の着付けしたことが無いそうです練習もしていなくてぶっつけ本番みたいですよ


100%無理ですから~~~~ (私の心の叫び)
ぶっつけ本番で着せられるほど、男の子の袴は簡単ではございません

お姉ちゃんのヘアメイクが終了し、着付け場所に戻ると予想通りの光景が
袴着付けの写真つき説明書が散乱し、暴れる弟君、無理やり着せようと着物姿で格闘するお母様。

お姉ちゃんも手がかかるタイプでしたので、弟君をヘルプする余裕も無く、まずはお姉ちゃんの着付けと撮影をする事に。
その間もママは「ちゃんと着て~」「着てくれない」とブツブツいいながら悪戦苦闘

一向に着てくれる気配なし(予想通りですが・・・・)
このままだと、撮影が進まないのでスタッフさんが「有料でもよければ、着付けの先生がやってくれますよ」とお伝えしたものの「頑張ってやります」との一点張り

その後もお母様は「できないできない」とつぶやきながらありえない手順で着物を着せていました。
袴の着付けなんて目も当てられないほどの状況

手伝い気持ちもある一方、他のお客様は有料で行っている事を考えると特別扱いできないのはつらい部分です。
それに、一生懸命練習してきたのであれば、こちらも「お手伝いしますよ」という仏心も出ますが、何の努力もしてきていない事も微妙~。


時間だけが経過
そして、ようやく袴の最後の紐の部分まで何とかたどり着いてはいたものの、その先は「絶対完成しない」という着付けを繰り返していたので、とうとう根負けして最後の部分だけお手伝いさせていただきました。

スタッフさんもホッと胸をなでおろし、無事に撮影が済んだのですが・・・・

悲しい事にお母様から「すいませんでした」や「ありがとうございます」との言葉が一切ないんです。
手伝ってくれて当たり前的なご様子(何でもっと早くやってくれないの・・・的な雰囲気がプンプン)


仏心が何とも後味の悪い結果となってしまいました


そのお母様の様子を見ていたスタッフさんからは何度も「すいませんでした」謝られてしまい、今後は仕上がるまでは一切手助けをしない、手伝う場合は有料でという内容で一致
事前にお客様にその旨をしっかりお伝えし、練習を必ずしてきてもらうようご説明してもらう事となりました。

着付けは残念ながら「説明書」を見ながらできるほど簡単ではないんですぅぅぅぅぅ
何とか素人さんでも着付けられるのはサイズの合っている3歳さんの被布位までですね。

秋からは七五三シーズンが始まりますが、お母様が着つける場合は事前にしっかり練習しておきましょう
コメント (2)
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