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冒頭・上段の写真は、
某書店の書棚に並んだ
( 晩年京都に仕事場をもって執筆に励んだ )
葉室麟さんの京都エッセイ、
「古都再見」 。
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そして、下段は
その「古都再見」に収録された随筆
「赤穂浪士と葉隠」 の冒頭部分。
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この「赤穂浪士と葉隠」というエッセイは、
「葉隠」の山本常朝が佐賀藩の京都役として
京都で暮らしていたのと同じ時期、
後に赤穂義士の一人となる
小野寺十内も
播州赤穂藩の京都留守居役として
京都にいて
両者ともに当時の京都で
和歌の頂点を極めていた三条西家(周辺)に
出入りしていたから
二人はニアミスしていたかもしれない、、、、
という、ある意味たわいない
歴史小説家の白日夢(想像)を
綴ったもの。
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この「赤穂浪士と葉隠」もそうだが、
この「古都再見」に収録されている随筆はすべて
さすがにプロの歴史小説家の書いたものだけあって
通り一遍の京都の歴史本には書かれていないことばかり。
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歴史小説家の想像力の翔ばし方、、、、、
のようなものが垣間見れる
なかなか面白い本ですよ !
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下は、その「古都再見」 。
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以下は、その内容紹介。
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「 幕が下りるその前に見るべきものは、
やはり見ておきたい。
歴史作家は故郷を離れ、
古都・京都に仕事場を構えた―。
先斗町のウオッカバーで津田三蔵の幻を追い、
西本願寺の“司馬さんのソファ”に新撰組の気配を感じ、
四条河原町のレトロな喫茶店
で本能寺の変に思いを馳せる。
現代人の失くした信念、一途、
そして命の尊さを描き続けた著者が遺した、
軽妙洒脱、千思万考、珠玉の随筆68篇。
著者略歴
葉室麟
1951-2017。北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、
地方紙記者などを経て
2005(平成17)年『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞し、
作家デビュー。
’07年『銀漢の賦』で松本清張賞を、
’12年『蜩ノ記』で直木賞を、
’16年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で司馬遼太郎賞を受賞。
「地方の視点から歴史を描く」を信条に、
精力的に作品を執筆した作品多数。
『蜩ノ記』『散り椿』は映画化された 」
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