
◇
新型コロナ・ショックによる株の暴落が止まらない。
当初はどこ吹く風、、、といった反応をしていた
米国の株式市場も
韓国、イタリア、イランと中国国外での感染の本格的広がりと
2月の経済指標の悪化を見て
24日、25日と二日連続で大幅に下げた。
◇
新型コロナ感染が企業業績に与える影響が
具体的になってくるのはこれから、、、、
ということを考えと先行き予断を許さない。
チャート的には陰線新値が7本~10本ついたあたりで
いったん底打ちするのだろうが、
さてそこからどうなるか ?
◇
冒頭に掲げたのは、本日の日経の夕刊の記事。
これまでは、〇〇ショックで株が下げても
FRB の金融緩和(金利低下)期待で戻す、、、、
ということが繰り返されてきたが
今回の暴落がそうした歯止めが効いていないことを指摘している。
もっともだろう。
◇
目先の問題は、FRB がどのタイミングで
新型コロナ・ショックに対応した利下げスタンスを
うちだすか、、、、だが、
冒頭の記事にもあるように
FRB ですら利下げの余地はあまりないことから、
新型コロナ問題が長期化する最悪シナリオでは
( 感染拡大 → 景気悪化が広汎な信用不安を惹起した場合など )
リーマンショック級の事態も想定されるのではないか ?
( → 米国債の利回りの史上最低水準への低下は
マーケットがそれを織り込みつつある証左だ )
◇
比較的短期で感染者の増加に顕著にブレーキがかかってくる
あるいは、致死率は通常のインフルエンザと大差ない
という認識が定着し経済活動が徐々に元に戻る
あるいは、有効な薬剤の治療例が確立する、、、、
といった楽観シナリオ( → それをキッカケに、株価は急反発する )
と併せ留意しておきたい。
◇
下の「賢者の投資」は、
歴史上の数々の〇〇ショックや〇〇危機、恐慌を例に
どのようにそれらの危機が終息し
何をキッカケに資産価格が反騰したか
の経過を分析したもの。
◇
◇
「 日本のバブル崩壊、サブプライム問題、リーマンショック、欧州財政危機、
世界大恐慌、昭和恐慌、証券不況、アジア通貨危機、ニクソンショック、
共産圏の崩壊、オイルショック、ブラックマンデー、南海泡沫事件…。
金融危機や経済危機になると、 株価、為替などの資産価格が大幅に下落しますが、
永遠に下落し続けることはなく、やがては反転し上昇します。
これは歴史が示す事実です。
危機の歴史を振り返り、その原因、財政出動、金融政策などの政策対応、
資産価格の反応を探ることで、継続投資の必要性の理解が深まります。
歴史を知っていれば、何がきっかけで相場が反転するのか、
パターン化して理解できます。
株価の急落時こそ投資する良いタイミングであり、
かつ投資継続が合理的であることが腑に落ちます。
また、そこから得られる教訓を知ることで、 今見えている情報だけでは得られない、
投資家としての大事な勘所を養うことができます。
賢い投資家は、投資の世界でも歴史は繰り返すことを知っています。
だから、経済危機、金融危機をチャンスととらえて、
危機が進行する局面でも投資を継続しているのです。
投資家にとって、危機の歴史に学ぶことは、 相場の大局観を養い、
長期で資産を増やすために大切なことです。
著者について
古賀 信行(コガ ノブユキ) 野村ホールディングス取締役会長
佐々木 文之(ササキ フミユキ) 野村證券投資情報部 」(内容紹介)
◇
京都移住について考える・「老後は京都で」~トップページに戻る
( インスタグラム版「老後は京都で」は → コチラ )